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 [ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:サグラダファミリアとZARAとマヨルカ島の夜

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[ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:サグラダファミリアとZARAとマヨルカ島の夜

2019.04.13

    

ここ数年スペインを訪れることが多い。もちろんすべて仕事。もうひとつの顔であるモータージャーナリストとしての国際試乗会への参加である。

スペインというとまず頭に浮かぶのは闘牛。でもコロシアムはいろいろな街で見かけるが、ナマの闘牛を観たことはない。まぁ、最近は動物愛護の観点から闘牛業界周辺もいろいろと大変なようだが…。

九島辰也のFrom EDITOR

でもスペインの人気はものすごく高い。バルセロナなどは人で溢れている。特にガウディ人気は強烈で、サグラダファミリア入場の列は絶えない。この行列は年々増えているというから、ずいぶん昔に機会があったとき入っておけばよかったと後悔している。今あの列に並ぶ気は毛頭ない。

だってそこへ行かなくても、ご存知のようにガウディ作品は街のあちこちで拝めるから。あの特有のぐにゃっとしたデザインのアパートメントに住ん
でいるという人も多いとか。それも思いのほかリーズナブルらしい。

そんな感じで観光客がごった返すから経済は上向き。目抜き通りの路面店はかなり潤っているとお見受けする。

スペインのファストファッションショップZARAはザラにある。

でも個人的におすすめしたいのはバルセロナではなく、もっと南のバレンシア、マラガ、それとセビリアあたり。マッチの曲「アンダルシアに憧れて~」の舞台だ。バルセロナほど混み合っていないし、街の治安もそれほど悪くない。それに南の方がラテンの国らしいおおらかさを感じる。なんかのんびりしているのだ。

この感覚は南イタリアに近い。ミラノやトリノを中心とした北イタリアで見られるような経済活動的行動が活発ではないのが南イタリア。人はみな先祖の財産で食べている。ご先祖様が残してくれた寺院、宮殿、そしてその街並みを上手にマネタイズしている。

それはともかく、今年すでに2回彼の地を訪れたが、寒い日本と違って気候は温暖だし、空気は澄んでいて気持ちがいい。それにワインはもちろん、イベリコ豚を中心としたハム類も絶品だ。だが、ひとつ気をつけなくてはならないのが時間の使い方。レストランに19時にディナーの予約を入れようとしても店がやっていない。店が開くのはだいたい20時ごろで、テーブルが混み合ってくるのは22時あたり。でもってけっこう深い時間までワインを楽しむ。時差を抱えた日本人には辛い時間帯である。ランチもそう。12時にレストランに行ってもみなクローズド。バレンシアでは13時30分ランチスタートがデフォルトだった。

このほかのおすすめはマヨルカ島。パルマ・デ・マヨルカはそれなりの街だし、一歩外れればいいビーチリゾートもワイナリーもいくらでもある。それにショパンの記念館もあるから教養も得られる。実際にショパンが使っていたピアノがあるからね。ただ、夜遅くまでワインを飲み続けると、ホテルまでの間に "道にマヨルカ" ら、お気をつけくださいませ、てね。

文/九島辰也、イラスト/ソリマチアキラ

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