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 [ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:浴衣とボルボと日本の夏

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[ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:浴衣とボルボと日本の夏

2019.08.31

夏真っ盛り。

暑い。子供の頃(70年代ね)は30度を超えるのを期待していたが、いまはその逆。30度を切ってくれないかと切に願う日々である。

なので、ファッションもこう暑いと楽しめない。ワードローブは "短パン+Tシャツ"。ポロシャツでさえ首元が暑く感じてしまう。鹿の子も避けたくなるくらいだ。

ただ、それでも着たくなるのが浴衣。"短パン+Tシャツ" の合い間に入れ込むと気分は変わる。正直電車に乗って出かけるのは気がひけるが、家の中や近所を散歩するのにはいい。祐天寺の盆踊り大会の日なんかグッド。人混みが苦手なんで境内には入りませんがね。気分転換にはなる。

九島辰也のFrom EDITOR

もう何年も前だが、イタリアのヴェローナで行われた国際試乗会に浴衣を持って行ったことがある。確かボルボ。V40あたりだったと思う。

そこでの夜。各国から集まったメディアが集うディナーで浴衣を着て参加した。自分で言うのもなんだが、ただでさえ国際色豊かなテーブルに花を添える格好だ。すると一番興味を持ったのはボルボの女性インテリアデザイナー。「Wow KIMONO!」とボクを立たせ、クルクル回りながらデジカメのシャッターを押し続けた。興味津々だ。きっとインテリアデザインに取り込むヒントを探していたのだろう。

その間ボクは、「これは浴衣であって着物ではない」ことをどう英語で説明しようかと頭をフル回転させていたが、結局それは断念した。端的に説明するいい英語のフレーズが浮かばなかったことと、彼女にとってそれはどちらでもいいことに思えたからだ。日本に訪れた観光客には浴衣と着物の違いは必要かもしれないが、デザイナーにとっては目にしたもののデザインや素材、質感の方が大事である。ぐちゃぐちゃ説明するより勝手に想像を膨らましてもらった方が良さそうだ。

そのボルボだが、販売はかなり好調のようだ。7月に出されたニュースリリースによると、日本での上期の新車登録台数は前年比9.1%の増加らしい。昨年同期の8497台に対し9268台としている。牽引しているのはXC40とV60。個人的にもV60は琴線に触れる1台だ。

これは日本に限ったことではない。今年上期、世界販売台数も売上高も過去最高を記録した。まさに絶好調。グローバルでボルボ熱が高まっている。もしかしたらインテリアデザインにボクの浴衣が貢献したのだろうか…。

それはともかく、ボルボが青山にカフェを持っているのをご存知だろうか。ボルボスタジオ青山である。こちらの記事でもお伝えしたように神乃珈琲とコラボしたり、夕方からスウェーデン王室ご用達のシャンパンがオーダーできたりといい感じ。

というか、そもそも北欧デザインのインテリアが個性的で癒しを感じる。この世界観はドイツ車やイタリア車、英国車にはない。それにここは都会の避暑にいいかも。スウェーデンの湿気のないあの "涼しい夏" を連想する。

文/九島辰也 イラスト/ソリマチアキラ

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