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 MADURO STYLEの家創り第22回「子供3人が暮らしながらもキレイを保つ家/後半」

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MADURO STYLEの家創り第22回「子供3人が暮らしながらもキレイを保つ家/後半」

2020.02.21

納得住宅工房が建てた家の魅力に迫るご自宅探訪企画。前回MADURO総編集長の大久保がお邪魔して取材ささせていただいた静岡県袋井市の友田さんのご自宅を、建築家目線から納得住宅工房久保社長が語ります。“3人の子供とダイナミックに広々幸せに暮らせる家”の設計の裏側には、久保社長が住む人の幸せファーストで考えた、デザインだけでは計り知れない…こんなにもSDGsな家族愛のエッセンスまでが設計されておりました。

大久保 友田さんのご自宅を取材させていただき、小、中、高校生の育ち盛りの娘さん3人が伸び伸び自由に暮らしながらも、あんなにもキレイに整頓、モノトーンで整理されて、お洒落なモデルハウスのような状態を保っていられるのにも驚きましたが、なにより友田さんの家に対する深いこだわりにも感銘を受けました。担当コンシェルジュの工藤さん曰く「久保と意見を戦わせる局面もあった…!」そうですが、結構バトられたんですか?

久保 確かに意見の相違から、設計期間が長くかかりました。打ち合わせや設計図の提案も通常より2〜3度多かったのではないでしょうか。でも僕は楽しかったですよ。自由度の高い設計はもちろん腕が鳴りますが、あのぐらい具体的なリクエストを投げかけてくるお施主さんとバチバチにやり合うのも嫌いじゃありません。家族への愛、家への愛という純粋な想いからの、やり取りですから! お互いクールダウンするため、一緒に飲みに行ったのも良い思い出です。

大久保 具体的にはどういうやり取りが交わされたか、お聞かせ願えますでしょうか?

久保 まずはダイニングの向きですね。僕は日がたっぷり入るようダイニングを横向きにして、南側の長い奥の面を一面窓にすることを提案したのですが、南側にある隣家が近かったので、友田さんは頑として南側を一面窓になるオープンにしたがりませんでした。さらにダイニングを縦に、リビングを横に…とクロスするような大きなリビングダイニングが欲しい!という友田さんの強いリクエストがありましたので、ダイニングを縦に東側にレイアウトして、そのすぐ横に中庭を設けた結果、東側からしっかり朝の光が入りながらも、外から家の中を見られることがないダイニングになりました。しかもリビングはしっかり天井まで吹き抜けになっている…まさしく納得住宅工房の家創りらしいプライベートにして開放的なリビングダイニング空間になりました。東側が開けた駐車場という立地条件も考慮した上での設計です。取材が午前中なら、自然光だけでも相当明るい日差しが差し込んでいませんでしたか?

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大久保 はい。十分明るかったです。まず玄関がとても広く、その玄関のすぐ向こう側に広々としたパティオな中庭が広がっているので、家に入った瞬間にプライベートな空間が守られながらも、とてつもない開放感を感じました。一面白い壁がレフ板のような効果をもたらしているのも、明るさや開放感にひと役買っているんでしょうね。

久保 夕方になると、また違った趣になるようにダイニングの天井やリビングのテレビ横に間接照明を設けています。間接照明といえば、ダイニングの天井だけ一段下げた吊り天井な感じにしてください!と強い友田さんのリクエストがあり、そこでもかなり議論を交わしたんです。天井は高い方が開放感を感じられて気持ちいいというのが私の持論で、一度はダイニングの天井を下げない設計を提案したのですが、友田さんは絶対に譲りませんでした。なので、天井が低いことで極力圧迫感を感じないように、換気扇や照明を埋め込んだ吊り天井にして、具現化しました。家は言うまでもなく住む人のもの、住む人がずっと愛を感じられる家にしなければ、SDGsな幸せな家になりませんし、ましてやMADURO STYLEのコンセプトでもある『熟成していく家創り』に辿り着けません。最終的には、その家に住まれるご家族の全てのニーズが叶うように着地させるのが、我々の家創りにおける使命だと思っています。

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大久保 議論に熱が入るのは、お互いが家への愛や想いに溢れた、家創りへの真剣さの証ですね。あと友田さんは、玄関を開けたら眼前に広がる中庭は担当コンシェルジュだった工藤さんのご自宅、全面鏡張りのシューズボックスは掛川のモデルハウス、パソコンが設置された階段途中の中2階にある書斎兼仕事スペースのアートウォールは久保さんのご自宅の書斎からインスパイアされて、これも絶対に設けたかった、とおっしゃっていました。住まいに関わる総合設備業の職人としての見識に加え、良いと思ったものを巧みに取り入れる審美眼も友田さんならでは!と思いました。ここまで納得住宅工房さんの家をよく見て研究していて…納得住宅工房さんの家創りへの愛が深いな!とも感じました。

久保 そう、うちの自宅にもお越しになられて、アートウォールとリビングダイニングのレイアウトに興味を持っておられました。友田さん邸の階段途中にある仕事スペースのアートウォールが映えるのも、白基調の内観だからなんです。横軸の間取りと縦軸の間取りが空間をまたいで整然とレイアウトされたリビングダイニングに、友田さんがこだわっていたのも、私の自宅からインスパイアされたものだと感じたので、なんとかご希望を実現したかったのです。また階段途中にある半オープンになっている書斎兼仕事スペースのレイアウトにも苦労しましたね。仕事しながら、下のリビングの様子と上の娘さんたちの部屋の様子をいつも感じていたいという、家族大好きなパパならではの家族愛に溢れたリクエストでした。整然といえば、すべてのドアが天井の高さと同じ2m40cmに揃っているのもお気づきになりましたか? LAVIVAのドアは美しい塗装で天井まで届くインテリアにもなるドアなので、ボルドーやグレーを選んでアクセントにする家が多いのですが、徹底して白一択だったのもモノトーンにこだわった 友田さんらしさの現れです。

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大久保 広い玄関の一角に位置する、一段落ち窪ませた入り口を設けた和室も、旬な料亭の個室のような洒落たアプローチだと思いました。格子の引き戸があって、畳ではなく木の床で。正方形に近い4畳の和室空間は現代版の茶室といった趣ですね。これまでの納得住宅工房さんの家を随分と取材してきましたが、小さいながら和室を1室設ける家が多く見受けられましたが、近年のトレンドなのでしょうか?

久保 そうですね。やはり和室が1つあると日本人は落ち着くのでしょう。皆さん、客間や仏間として使われています。でも、私が昭和の時代に実家で暮らしていたようなクラシックスタイルの和室では、令和の時代に合ったモダンな家創りと全体的にマッチしません。昔から脈々と受け継がれるような『日本人の心』的な和室は欲しい! だから、あえて畳ではなく、日本の伝統的な表面加工技法「なぐり」の加工をした無垢の材料を使用しました。

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大久保 神は細部に宿るといいますが、まさにそんな和室でした。そう考えると、ダイナミックなだけでなく、実はあらゆるディテールにこだわりが宿る家でしたね。そのこだわりは家創りへの愛、家族への愛に基づいた施工主と建築家のコラボから生まれた…まさに両面からのこだわりが一致したSDGsな家でした。まさに熟成して進化していくMADURO STYLEのコンセプトそのものですね! 10年後も『満足が持続し成熟していく』ためには、主張の強いお施主さんも大歓迎だということがわかって、ますます頼もしい限りです。

久保 そうです。どんなご依頼でも必ず期待を超えてみせるのがMADURO STYLEの熟成したSDGsな家創り! ドシドシご依頼お待ちしております! 

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[納得住宅工房Co.,Ltd.]代表取締役CEO 久保 淳
1999年、納得住宅工房を設立。2019年現在、静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス2棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。https://www.maduro-style.com

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[RRデジタルメディア]代表取締役 大久保清彦
『LEON』を企画創刊し、その後『OCEANS』、『ローリング・ストーン日本版』を企画創刊。『ヨガジャーナル日本版』のオンラインを立ち上げ、セブン&アイ出版の常務執行役員を経て、2018年に設立したRRデジタルメディアでは、自身が総編集長を務める『MADURO』の他、『ソトコト』、『THE RAKE』を傘下に収め、オンライン化を果たす。自身も一児のパパとして、仕事と子育ての両立に奮闘中。https://maduro-online.jp

トヨダリョウ/撮影 瀧川修平/文

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