一番愛する人と上質な時間を過ごすためのマガジン
 [CAR]千載一隅の超絶クルマ「V12スパイダーは、世界一パワフルな復刻系オープンカー」

CAR

[CAR]千載一隅の超絶クルマ「V12スパイダーは、世界一パワフルな復刻系オープンカー」

2020.02.25

2019年9月、2年に一度開催されるフランクフルトモーターショーにフェラーリの姿はありませんでした。今回はフェラーリの新型は無しかと落胆したところ、フェラーリから届けられた812 GTSのリリース。V12を搭載するFRスパイダーの新作です。

本文

モノゴトには本流と亜流があるように、じつはクルマにも本流と亜流があります。例えばフェラーリ。スーパーカーの代名詞であるフェラーリは、スーパーカーブーム時代の代表的モデルの512BB、バブル時代の象徴でもあるテスタロッサ、さらには現在大人気のV8モデルなど、もしかしたらミドシップレイアウトのスポーツカーというイメージが強いかもしれません。しかしながら本来、フェラーリの本流は12気筒エンジンのFRレイアウト。もともとフェラーリは、V12エンジンをフロントに搭載した後輪駆動モデルでこれまでに数々の伝説を作ってきました。一時期はミドシップ化した12気筒モデルも現在はFRレイアウトへと回帰しています。だから、例え一時的にその本流が途絶えていたとしても、いずれ本流は復活し回帰するのです。

そういう意味では2019年9月に発表されたフェラーリの新モデル、812GTSも、本流、そして伝説の復活といっていいでしょう。かつてのフェラーリはV12FRのスパイダーをラインナップしていましたが、1969年に発表された365GTS4以来、極めて特別なモデルを除いて、それは存在していませんでした。じつに50年ぶりに新モデルが発表されたV12FRスパイダーモデルが812GTSです。フラッグシップモデルである812スーパーファストのオープン版であると同時に、伝説の継承車としてもデビューした812GTS。その詳細は下に。

本文

FERRARI 812 GTS
フェラーリ 812 GTS 価格未定  

スパイダーならではのバットレスが美しい

1969年に発表された365GTS4以来となるV12スパイダーの812GTS。トップは電動のリトラクタブル・ハードトップでトップ解放時はドライバー後方のバットレスの下に収納されます。全長×全幅×全高:4693×1971×1276mm、ホイールベース:2720mm、エンジン:6496cc、V型12気筒、最高出力:588kW(800ps)/ 8500rpm、最大トルク:718Nm / 7000rpm、0-100km/h:3.0秒、最高速度:340km/h(フェラーリジャパン)

本文
シンプルなデザイン、様々な操作が可能なステアリングなどは近年のフェラーリの特徴。アナログメーターとディスプレイが組み合わせられたインスツルメントパネルは様々な情報を伝達してくれます。
本文
6496ccのV型12気筒エンジンは812スーパーファストと共通。最高出力800ps、最大トルク718Nmは、現在販売されているオープンカーで最強のスペックを誇ります。自然吸気というのもポイントです。

V12の超絶サウンドをドライブミュージックに

50年ぶりに発表されたV12エンジン搭載のFRスパイダーとして登場した812 GTS。フロントのボンネットの下に収まるV型12気筒エンジンは6.5ℓで800ps。この最高出力は、現在販売されているプロダクションモデルのオープンカーとしては世界一です。0−100㎞/h加速も3秒未満で、オープンカーでありながら0−100㎞/h加速2.9秒というクーペの812スーパーファストとほぼ同じ加速性能。現在のフェラーリのカタログモデル、その頂点に君臨している812 スーパーファストのオープンカーバージョンなわけですから、パフォーマンスは保証されているも同然です。

超絶パフォーマンスもさることながら、812 GTSの最大の魅力は何といってもオープンカーであること。走行中でも45㎞/h以下であればわずか14秒でリトラクタブル・ハードトップを開放可能。そしていったんルーフを開ければ、800psを発する自然吸気のV12エンジンのサウンドを、直接、自らの耳で堪能することができるのです。その際、リア・スクリーンが電動で立ち上がり、ウインドストッパーとして機能して車内の快適性に貢献するといいますから、ヘアスタイルの乱れが気になる助手席のママもひと安心ですね。

確かにフェラーリ812GTSはふたり乗りで荷物も大して載せられず、家族グルマには決して向いていません。ここは割り切って、たまの休日にママとデートをするためのデートカーとして、フェラーリ最新最速オープンカーはいかがでしょう。

フェラーリのV12スパイダーが3分でわかるおせっかい解説

本文

ミッレミリアで活躍したV12スパイダー最初の1台

これまで数々の伝説を打ち立てたフェラーリのV12スパイダー。その歴史の最初の1台ともいえるのが166MMです。1948年のミッレミリアを優勝したことからそのイニシャルを取ってMMと名付けられ、同年、フェラーリ初の市販車として30数台が販売されました。1995㏄のV12エンジンは103kW(140hp)で最高速度は220km/h。ミッレミリアだけでなくル・マン24時間など、数々の長距離レースでフェラーリの伝説の第一歩を築きました。

本文

50年前にデビューした最後のV12スパイダー

50年ぶりのV12スパイダーの発表となった812 GTSですが、812 GTSが発表されるまでフェラーリV12スパイダーの歴史上最後のモデルとなっていたのが365GTS4、通称デイトナ・スパイダーです。1969年に発表されたデイトナ・スパイダーは、1973年までの5年間で122台が販売されました。クラシカルなスタイルの中に高い性能を秘めたデイトナは、ル・マン24時間レースなどでも大活躍。いまだに高い人気を誇っています。

本文
本文

すべてコレクターズアイテムなV12スパイダー限定モデル

1973年に365GTS4の販売終了後、2019年9月までの間、V12スパイダーをラインナップしていなかったフェラーリですが、限定モデルであれば4つのスペシャルシリーズが存在します。それが2000年の550バルケッタ・ピニンファリーナ、2005年のスーパーアメリカ(写真上)、2010年のSAアペルタ、2014年のF60アメリカ(写真下)の4モデル。いずれも非常に台数が限られており、いずれもコレクターズアイテムとなっています。

記事の一覧へ