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 新連載第1回「京都に行ったらまず一番食べるべきはお肉オイル焼きとステーキ」

DINING

新連載第1回「京都に行ったらまず一番食べるべきはお肉オイル焼きとステーキ」

2020.07.28

京都の本当に美味いモノは生粋の京都人しかも知りません! 老舗のお茶屋の娘さんが生まれてきた頃からずっと常連の京都の旦那衆直伝の美味いモノ流儀の新連載、第1回目のテーマは「京都のお肉文化」。 ダシの効いた京料理やおばんざいなどあっさりイメージな京の食ですが、実は京都で一番最初に食べるべきジャンルは「お肉専門店」だそう。 どんなお店が出てくるのでしょうか?

お茶屋から見た
京都美味いモノ流儀

今回から連載を始めることになりました栄藤と申します。京都のお茶屋に生まれ京都で育ってきた者として、色々な京都の食文化とともに京の美味いモノ流儀を紹介していきます。今回は京都に来たら、まずは和食よりお肉を食べてほしいんです。料亭や割烹、おばんざいなどの印象が強くて魚を食べる文化だと思われがちなんですが、めちゃくちゃお肉を食べるんです(笑)。そんな中でも京都ならではといったら、まずはオイル焼きです。

オイル焼きは、鉄のお鍋に油をひいて厚めに切ったお肉と野菜を焼いて、黄身おろしとタレにつけていただきます。オイル焼きが東京にないと知ってビックリするくらい京都の人にとってはスタンダードな肉料理。案外あっさりなので、たくさん食べられるんです。黄身おろしがさっぱりしているので、何回食べても口直し!みたいな感覚。「一粒庵」※1「モリタ屋」※2が有名ですが、モリタ屋は鉄板で、一粒庵は鉄鍋なんです。「こま井亭」※3も大好きなオイル焼きのお店です。ヒレの真ん中の部分だけ切って2〜3cmくらい厚みのあるお肉を自分で焼いていただきます。

京都

ステーキも京都はたくさん良い店があります。中でも一推しは東京銀座のステーキ屋さんのかわむらさんが修行していた「祇園ゆたか」※4。あとは世界中からセレブが訪れる「ステーキ二教」※5はずーっとメニューが変わらなくて、スープ、オードブル、お肉、ガーリックライスまたはキャビアご飯のメニュー。キャビアご飯はあつあつのご飯にキャビアを乗せてお茶漬けにするんですが、これがたまらない。そして、ステーキサンドをお土産にして、翌日食べるのもいいんです! お肉の油がパンに染み込んでいて、1万円もするけど最高です。「れんらく船」※6のステーキも大好きです。ザ・正統派なステーキハウスで、テンダーロインのから揚げが絶品。

子供の頃から大好きなのが「はつだ」※7の和牛弁当。焼き肉といえばここ! 京都一の名店焼き肉屋さん。京都へ来たら、ぜひ京都駅で、はつだのお弁当を買って帰ってください。あとは「安参」※8。いろんなお肉の料理がコースでいただけます。刺身から焼き物までお肉を最高の状態で、最高の部位が少しずつ食べられ、食べ終わると小皿で出てきます。一皿が少ないのでもう少し欲しい、ってなるんです。でも同じものは出してくれないんです。祇園の「ステーキハウス新吾」※9は、芸能人がお忍びで通うお店。ガーリックバターソースに、しょうゆをかけて食べる…シンプルで懐かしいステーキ。

京都

牛肉以外では、京都では年末に鶏のすき焼きをする文化がありますね。取り入れる、という意味です。西陣の山奥に大好きなのが「とり幸」※10というお店。お庭にいる朝絞めの鶏をいただきます。鶏のすき焼きは卵につけて食べる、まさに親子すき焼です!

ちなみに豚肉はあんまり食べないんです。京都は肉じゃがは鶏か牛肉で作る家が多いんです。例えばカレーでもポークカレーは食べない。カレーは牛肉。京都人が薄味好きというのは妄想で、京の料理は色は薄いけれど味が濃い。出汁の味がしっかりしています。京都のおすすめのお店を聞かれたら、まずはお肉系のお店を教えますね。

「一粒庵」※1
先斗町にある創業明治38年の老舗。しゃぶしゃぶもいただけます。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26013152/

「モリタ屋」※2
直営牧場で育てられた牛肉をオイル焼きでいただけます。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26000410/

「こま井亭」※3
木屋町にある、ヒレ肉の真ん中の部分のみを使ったオイル焼きの店。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26003329/

「祇園ゆたか」※4
厳選したヒレステーキが、醤油ベースのソースでいただけます。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001272/

「ステーキ二教」※5
一見さんお断り、写真撮影NG。高級食材をふんだんに使用した絶品料理。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26005337/

「れんらく船」※6
テンダーロインのから揚げが看板料理のステーキ店。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26010371/

「はつだ」※7
ジェイアール京都伊勢丹の地下2階の食料品売り場にて和牛弁当は販売。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260303/26006045/

「安参」※8
金髪のキャラ濃いお母さんがいます。生肉をいただける貴重なお店。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000268/

「ステーキハウス新吾」※9
祇園にある一軒家のお店。近江牛、京都牛のヒレステーキをいただけます。https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26006053/

「とり幸」※10
人里離れた山にあるお店で平飼いの自家育成の鶏すきが名物。https://tabelog.com/kyoto/A2601A260504/26016393/

案内人
お茶屋生まれの実業家

栄藤仁美さん

京都

京都府出身。事業家。お茶屋の娘として生まれ、幼少時より企業の社長、歌舞伎役者、芸能人などセレブリティとの交流を持つ。花街はもちろん、B級から一見さんお断りの一流店までグルメに詳しい。

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