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 テイクアウトメニュー連載第34回 東京・渋谷/ベーカリー「Farm to Bakery」

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テイクアウトメニュー連載第34回 東京・渋谷/ベーカリー「Farm to Bakery」

2021.01.08

新型コロナ感染症が心配で家族で外出して食事はちょっとまだまだ心配という方、多いですよね。そこでおすすめなのが、グルメ有名店が始めたテイクアウトメニュー連載。グルメ通として知られている食作家の園山真希絵さんが実際に食べてレポート。女性ならではの視点でチョイスしたお店は、ママや子供たちの味覚にも間違いなし! 第34回目は東京・渋谷にある「Farm to Bakery」です。

松の内が明けてしまいましたので、「寒中お見舞い申し上げますです」が、気持ち的に、皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になり、誠にありがとうございました。

めでたい新年を飾るトップバッターは、、、2020年10月末にオープンした「Farm to Bakery」さんです。

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想像を大きく越える感動が身体中を走り、まだまだ食べたいと思わせられた孤高のベーカリーショップですが、ここまで衝撃を受けたパンはいつ以来だろうというほど、感激の出逢いでした…。

「Farm to  Bakery〜野菜が主役のおかずパン」と名づけられているだけあって、確かに野菜が主役ですが、ただ単に野菜メインで体に良いとか、エコとか、表面的な素晴らしさだけでなく、パン生地と具材との調和も文句の付け所がなく、本気で、1つ1つのパンそのものもピカイチで…。

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生姜と胡桃の全粒粉ブレッド1斤800円、半斤400円。

赤ちゃんのような柔らかさのパンに、育ち盛りのような元気野菜やキノコが融合し、未だかつてない地球にも優しいパンのような気もします。

間違いなく作り手さんの念と想いがそのパンに反映されていると確信しましたが、その作り手さんとは、今まで、惣菜の美味しい居酒屋や、ワインに合うお料理が充実したイタリアンやワインバル・高級料亭やビブグルマンの中華等、美味しい"おかず"に沢山携わってきたという「Farm to Bakery」代表の大越昭彦さんです。

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「Farm to Bakery」代表の大越昭彦さん。

大越さんは、過去の経験を生かして、これまでにない健康的な新しいお野菜のパンを作りたいと思い、今回のオープンに至ったとのこと。

三鷹「冨澤ファーム」さんの元気野菜を中心に、三浦半島の農家さん等から直送される旬野菜や、東北の海藻類を使ったパンが毎日20種類位並びますが、どれもすぐに売り切れちゃうんです…。食べて納得でした。。。

三
売り切ればかり…。

しっとり&ふんわか&滑らか生地が野菜達とここまでベストマッチするなんてと、開いた口が塞がらないぐらいの感動で、初めて訪れた際、気づいたら、一度に10種類以上食べてしまってた私です(^^)。

季節によって、野菜やキノコは変わりますが、春菊・椎茸・舞茸・南瓜・アスパラ・カブ・里芋・人参・ビーツ・ほうれん草・めかぶetc...。それぞれの素材に合わせたパン生地と調理法が施され、どのパンも活き活きしてるんです。パン自体がこんなに楽しそうなパンて、育ての親(作り手さん)の力でもありますね。。。大越さんのマンパワーとハッピーオーラがヒシヒシ伝わってきますから…。

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南瓜パン280円。
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芽キャベツパン350円。
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アスパラねじねじパン350円。

野菜やパンが苦手な人も、野菜やパンが好きな人も、とにかく誰も一度食べたら虜にさせられるはずです。しかも、翌日も殆どパンの状態が変わらないのも驚きでした。。。

ちなみに、数あるパンの中でも、食パン型の「オリジナル手ごねブレッド」は、色も鮮やかなラインナップ。例えば、「冨澤ファーム」の採れたて人参を皮付きでオリーブオイルでソテーし、ミキサーで細かくし、生地に練り込んだ「手掘り人参ブレッド」を筆頭に、学校給食用の大根が納品される際、大量に廃棄されている「葉っぱ」が練り込まれたり、「食べる輸血」と称される健康野菜ビーツを丸ごと使用し、眩いピンクレッド色が印象的なパンに仕上げられていたり、塩とオリーブオイルでソテーしたほうれん草がバターとパルミジャーノチーズと共に生地に混ぜ込んであったり、柚子の皮をすり下ろし、果汁も絞って、柚子胡椒と蜂蜜をアクセントにされていたり…。さらに、プレーン(ベーシックかつ旗艦的な生地。卵とバター不使用)には、「三陸アルガソルト」というスーパーフードが全粒粉と一緒に加えられていたり…。

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右:ビーツブレッド1斤900円、半斤450円。左:ほうれん草ブレッド1斤800円、半斤400円。

ビジュアルも味わいも楽しく、何度も書いてしまい、しつこいですが、ハンパなく美味しくて…。

特に「めかぶパン」は毎日でも味わいたいと心底思えた私の中での超傑作でしたが、「めかぶパン」に続き、度肝を抜かれたのが、「春菊パン」と「舞茸パン」でした。。。他にも、ココナッツミルクも決め手の「15品目野菜のカレーパン」も完全ビーガン対応だったり、「しいたけ侍パン」も徳島の椎茸丸ごとが入り、満足感200%なんです。

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三陸めかぶパン280円。
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春菊パン330円。
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黒舞茸パン320円。
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15品目野菜のカレーパン280円。
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しいたけ侍パン300円。

「生姜と胡桃の全粒粉ブレッド」も、焼き立ての美味しさは無論のこと、翌日、トースターで焼いて、グラスフェッドバターを添えて食べてもyummy!

さらに、食べたくても売り切れだったのが、「オリジナルブレッドの玉子サンド(淡路ペコロスたっぷり入り)」「糖質80%オフのふすまパン」「里芋味噌グラタンパン」達ですが(まだまだあります)、常に進化したパンが続々仕上がるので、お世辞抜きで、毎日通いたいです(^^)

書いてるとキリがないぐらい褒めちぎってしまう絶賛絶品パン達ですが、加えて、陸前高田で手作りされる「オーガニック椿茶」もテイクアウトOKですから、パンに合わせて必飲です。大越さん曰く、「今の時代の野菜が持つ可能性を感じる一方で、農家さんや野菜を取り巻く環境の様々な課題をもっと解決していかなければならないと強く思ってます。野菜が主役のパンを通じて、野菜本来の美しさや、野菜の可能性を、素直に美味しいと感じながらも、野菜を取り巻く環境の課題解決の一助になればと考えてます」と。

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オーガニック椿茶単品300円、パンとのセットの場合は200円。

作り手とパンが両想いになった「Farm to Bakery」さん、明るい日本の未来のために誕生したと言っても過言ではないと思います。「やっぱり日本は捨てたもんじゃない。たかがパン、されどパン」と思わせられた2021年の幕開けです。至福の出逢いに、ありがとうの想いがお腹パンパンです。感無量ならぬ、パン無量(パン無料ではありません。笑)。

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大越さんとスタッフさん。

東京・渋谷/ベーカリー
「Farm to Bakery」
Data

東京都渋谷区渋谷2-2-17
営業/11:00~18:00
定休日/不定休
※完全キャッシュレス
https://www.instagram.com/farm_to_bakery/

業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instaglam「正義の味塊のインスタ」公開中。

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