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 [ドライブ]家族でのフランスクルマ旅はゆっくり巡ってこそ楽しい 後編

VACATION

[ドライブ]家族でのフランスクルマ旅はゆっくり巡ってこそ楽しい 後編

2018.12.07

花の都パリやビーチリゾートのニースだけがフランスではありません。車でだからこそ巡れる、“ 知られざるフランス”が存在するのです。そこで、家族と一緒に体験したいオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ方面への素敵なセルフドライブツアーにあなたをお連れいたします。

食べて、遊んで、泊まって、ドライブして… アメリカ「ルート66」のヨーロッパ版です!!

 

3日目 ヴィシーから70km

クレルモン=フェルラン Clermont-Ferrand

ピュイ=ド=ドームのお膝元にして学者パスカルの生地

フランス随一歴史のある、ピュイ=ド=ドーム県の県庁所在地。
坂が多く街並みが黒ずんだ雰囲気なのは、山の麓という立地条件と建物が煤けた溶岩石で造られているため。
ゴシック様式に触れるなら、旧市街地の頂に建つノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂にも足を運びたい。

 

ノートルダム・デュ・ポール・バジリカ聖堂
Basilique Notre-Dame-du-Port

 

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溶岩石による黒い外装とかわいいとんがり屋根が特徴的な、ロマネスク様式の聖堂。
1998年、フランスからスペインへ赴くサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のひとつとして世界遺産に登録されたことでも注目を集めました。
12世紀に作られた柱頭装飾や、クリプトに祀られる黒い聖母像もチェックされたし。

☎+33( 0)4 73 29 29 73
4 Rue Notre Dame du Port,63000 Clermont-Ferrand

 

アヴァンチュール・ミシュラン L'Aventure Michelin

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タイヤメーカーとしてこの地で創業したミシュランの歴史が学べる博物館。第一次世界大戦当時のプロペラ機のレプリカはじめ、ビバンダムがデビューした1898年のポスターや、1900年発行のミシュランガイド1号目など貴重な展示物がズラリと揃います。お土産コーナーも充実。

☎+33( 0)4 73 98 60 60
32 Rue du Clos Four, 63100 Clermont-Ferrand
https://laventure.michelin.com

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サン・ジュリアン・バジリカ聖堂 Basilique Saint-Julien

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オーヴェルニュは5大ロマネスク教会のひとつ、ブリウードが誇る聖堂。
扉の取っ手から柱頭彫刻、涅槃像を彷彿させるマリア像、2階の部屋一面に描かれたフレスコ画、クリプトの聖遺物など見所満載。
かつて墓地だった場所に建っているらしく、教会周辺の地面に棺桶形の石畳が点在しているのも興味深い。

13 Rue Notre Dame, 43100 Brioude

 

ピュイ・ド・ドーム Puy de Dôme

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四方40kmの中に80強の火山が連なるシェヌ・デ・ピュイでも最高峰の標高1464mを誇る、県の名称にもちなんだ休火山。
2018年、天草と時を同じく世界遺産に登録されたことでも話題となりました。体力に自信のあるご家族は3kmの山道を1時間ほど歩いてもよし、小さなお子さんと一緒なら往復13.5ユーロの登山鉄道で眺望を楽しみながら登るのも気持ちよい。頂上では羊の群れが見られます。

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寄り道するなら

シウル渓谷 Gorges de la Sioule

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クレルモン=フェランから北西30km。車で30分ほど走った山頂の展望台から眺めたいのが全長163.4kmの巨大河川、シウル川のこの景色。
見所は517ヘクタールの国有森林を登り、標高250mの位置から眺める約2kmの蛇行ポイント「メアンドル・ド・クイユ」。
時の流れが生み出した自然の造形は一見の価値あり。シウル川の下流には、1909年の建設時に世界で一番高い鉄道鉄橋として注目を集めたフェーズ橋が見られます。
ともに絶好の記念撮影スポットです。

 

フェルム・ルー
Ferme Roux

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オーヴェルニュのチーズ街道を通りサン・ネクテールへ。
カロリーヌ・ボレルさんの工房「フェルム・ルー」で手作りのでき立てチーズをどうぞ。
パリなら30ユーロの1kgホールが10ユーロで購入可能。
味見もできるため、お好みの熟成度の逸品が見つかるでしょう。
☎+33( 0)4 73 88 63 11
Beaune-le-Froid,63790 Murol

 

宿泊するなら

アンスタン・ダブソリュ・エコロージュ&スパ Instants d'AbsoluEcolodge & Spa

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都会の喧騒から離れて大自然を満喫したいなら、ペシェ湖のほとりに建つ隠れ家ロッジへ。全部屋異なる客室や、地産地消のフランス料理が楽しめます。
☎+33( 0)4 71 20 83 09
Le Lac du Pêcher,-Fons Nostre,15300 Chavagnac
www.ecolodge-france.com/en

 

4日目 クレルモン=フェランから120km

ル・ピュイ=アン=ヴレ Le Puy-en-Velay

シンボリックな建造物が三角形に建ち並ぶ街

フランスからバチカン、エルサレムと並ぶキリスト教の三大巡礼地、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の一つ“ル・ピュイの道”の出発点。
大聖堂、礼拝堂、そして聖母像はもちろんのこと、フランス無形文化財に指定された独自製法で生み出されるレース製品も有名です。

 

ノートル・ダム・ド・ラノンシアション大聖堂 Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption

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“ル・ピュイの道”の出発点にしてフランス歴史的記念物、ユネスコ世界遺産と希少な称号を総なめにしたロマネスク様式の大聖堂。
134段の石段をると開ける身廊は圧巻。主祭壇に祀られた歴史上最も古いといわれている黒い聖母像や、横たわると熱病が治ったと伝承される玄武岩製のドルメンなど見所は多い。

☎ +33 4 71 05 45 52

Tentoonstelling Kazuifels Meer Dan de Moeite Waard, Le Puy-en-Velay

 

サン・ミシェル・デギュイユ教会 Saint Michel d'Aiguilhe

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高さ82mのサン・ミシェル岩山の周りを巡る268段を上り切った頂にそびえ立つ、素朴にして味わい深いロマネスク様式の礼拝堂。
中には悪しきものを退治したサン・ミシェル像が鎮座。
頭の上まで登れるフランスの聖母像とともに、頂上からの眺望は絶景。
赤い屋根が敷き詰められたル・ピュイ=アン=ヴレの美しい街並みが一望できます。
☎+33( 0)4 71 09 50 03
Rue du Rocher, 43000 Aiguilhe

 

夜景を見るなら

ピュイ・ド・ルミエール Puy de Lumières

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大聖堂、礼拝堂に加え、教会、博物館、劇場、図書館など7カ所の主要施設を4月末から9月末の5カ月間、プロジェクションマッピングで照らし出すという企画が昨年から行われています。
例えば礼拝堂には、サン・ミシェルがドラゴンを退治した聖書の伝説から、礼拝堂が建設され花が咲くまでの一連のストーリーを映写するなど、施設ごとに意味を持つ内容が作られています。
つまり、全箇所見ても楽しめるのです。

 

5日目 ル・ピュイ=アン=ヴレから100km

ドローム・エリア Drom area

美食の街タン=レルミタージュとヴァランスで舌鼓を

ドローム県に位置するチョコレートとワインの街タン=レルミタージュ、3つ星レストランのメゾンピックで賑わうヴァランスを“ドローム・エリア”と括り、ドライブツアーの最終目的地としました。
美食の堪能こそフランス周遊の醍醐味。回り道してでも、ぜひ皆様の旅程に組み込んでいただきたく。

ヴァローナ・ショコラ博物館 Cité du Chocolat Valrhona

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同地に本社を構えるヴァローナ社のチョコレート博物館。
カカオからの製作工程を五感で楽しめるよう、趣向を凝らした催し物を用意。
入場料は約10ユーロかかりますが、随所の試食でお腹いっぱいになれるため費用対効果は高い
お土産屋も充実。
☎+33( 0)4 75 09 27 27
12 Avenue du Président Roosevelt, 26600 Tain-l'Hermitage
https://citeduchocolat.com

 

カーブ・ド・タン Cave de Tain

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2000年前からブドウが栽培されてきたエルミタージュの丘の麓に建つ、1933年に創業した名ワイナリー。
5.5ユーロで試飲付き見学ツアーが楽しめます。クラッシュすればドライバーも試飲可能ですが、ワイン好きなら腰を据えて、一泊覚悟で味わい尽くしたい。お土産も購入可。
☎+33( 0)4 75 08 91 86
22 Route de Larnage,26600 Tain-l'Hermitage
https://www.cavedetain.com/fr/

 

グルメなパパなら

メゾン・ピック Maison Pic

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タン・レルミタージュから南に30分。リヨンから離れても寄りたいのが女性初の3つ星シェフが手掛ける名店をメゾン ピック。
現当主のアンヌ=ソフィーと3代続いて星を獲得した名店だけあり、そのフランス料理は絶品。ネットで予約を取っていきたいところですが、入れなくても隣接した関連レストランがあるためご安心を。
5つ星の宿泊施設も併設されています。

☎+33( 0)4 75 44 15 32
285 Avenue Victor Hugo.26000 Valence
https://www.anne-sophie-pic.com

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フランス旅行に臨む前に、知っておきたい

HOW TO ドライブQ&A

国際免許証があれば運転できるとはいえ、車の手配、ドライブマナー、ガソリン補給のノウハウなど、国をまたげば不安は尽きません。
そこで、事前に押さえておくべき4つのポイントをご解説します。

Q1  レンタカーってどうやって借りればいいの?

ハーツで借りるのが賢い選択です!

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リヨンで車を借りるならハーツが大オススメです。
日本で予約しておけば、サン=テグジュペリ空港店から即走りだせます。
コンパクトカーは1日80ユーロ、プレステージカーは200ユーロ、カーナビを付けるなら1日20ユーロ。
オートマ指定することもお忘れなく。
今ならハーツ創業100周年を記念して、パリ、ニース、ジェノバの空港近隣店舗で特別なマセラッティ「レヴァンテ」もレンタル可能。
(価格は2018年11月20日現在)
ハーツレンタカー予約センター
☎0120-489882 (9:00 ~ 18:00 /土日祝休)
http://www.hertz-japan.com

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Q2  運転で気をつけるべき点は?

右側通行

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フランスドライブで一番重要なのが左ハンドル、右側通行の感覚。2車線以上あるときは左側が追い越し車線となり、右側から追い越すと違反になるため注意が必要です。

速度制限

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国道、県道は通常時速80km、高速道路は130kmと結構速い。これが70、50と急に変化するため注意が必要です。スピードメーターに随時表示される車も存在します。

ロンポワン

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フランスの交差点といえば、中央の円を反時計回りしながら放射線状に延びる行き先へと向かう「ロンポワン」、または「ラウンドアバウト」というロータリー。中を回る車が優先で、ナビは何本目の道に出るかを指示してくれます。慣れれば簡単ですが最初は面食らうかも。

Q3 標識は日本と同じ?

こんな標識は知っておくべき

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山道で“警笛鳴らせ”のような標識を見つけたら、そこからの眺めが絶景であることを知らせるサイン。安全な場所に車を停め、絶景を楽しみましょう。また、前述のロンポワンなどで赤い逆三角形の標識があなたに向いているときは、優先権が自分にないことを表しています。一時停止して、前方を走る車に道を譲ってから進んでください。

Q4  ガソリンスタンドはある?

セルフスタンドオンリーなんです

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フランスのガソリンスタンドは9 割方セルフです。有人スタンドでしか給油したことのない方は、日本で慣れてから渡仏されることを推奨します。支払いは無論クレジットカードのみ。VISAかマスターカードなら安心ですが、その他だと使えない店も多いため、上記の2枚を用意しておきましょう。

 

木村 咲/撮影
瀧川修平/編集・文
編集協力/フランス観光開発機構 https://jp.france.fr/
オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方観光局 www.inauvergnerhonealpes.com
エクラン ドゥ フランス www.ecrinsdefrance.fr

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