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【千載一遇の超絶クルマ】ポルシェから登場した機能満載〝全部のせ〟モデルで憧れパパに?
2018.06.27「最新のポルシェが常に最高」というのが、ポルシェ911・ファンの間での定説。で、この新車はその定説どおり、速くて豪華で凄い! クルマ好きの欲望が全部のってます。
今回の超絶クルマ:ポルシェ911 GT3 RS
真夏に氷イチゴが食べたくなって、汗を拭き拭き甘味処に辿り着いたとしましょう。いざ「氷イチゴね!」と言いかけたところでふと気づく。壁に貼られた氷イチゴのメニューに加え、「練乳がけ」や「ソフトクリームのせ」といったエクストラオプションの数々。甘味処のあざとさに苦笑いしつつも、「氷イチゴ全部のせ!」と頼んでしまった。みなさんも似たような経験を少なからずお持ちではないかと。
そもそも、暑いさなかに食べたかったデフォルトは氷イチゴで、それさえ食べてりゃ満足するのは間違いありません。が、あえての最上級モデル「全部のせ」に惹かれてしまうのは我々消費者の習性にほかなりません。
で、こういう習性を知悉している自動車メーカーは、やっぱりポルシェ! 黎明期には吊るしの911を使って、EやらSの設定に始まり、タルガ、カブリオレ、果てはターボにまで発展。さしずめターボ・カブリオレ・フラットノーズなるモデルは「全部のせ」の先駆けと言っても異論はないでしょう。
ここに紹介する911 GT3RSにしても、FIAのレースカテゴリを表すGTコードに、お馴染レンシュポルト(レーシングスポーツ)のイニシャルをかぶせるという大胆極まりないネーミング。これこそ、氷イチゴにイチゴシャーベットのせて出すようなものでしょう。
ポルシェが憎たらしいのは、そういう大胆不敵なメニューにもかかわらず、不味かったことが一度もないところ。デフォルトが素晴らしいからこそ「全部のせ」が成立する好例です。
PORSCHE 911 GT3 RS
エンスージェントルにだって勝てる“口プロレス”のためのおせっかい解説
その1 ハイスペックで走りの聖地〝ニュル〟でラップタイムを一気に24秒も短縮!
その2 リアに搭載されたフラット6が、およそ9000回転も回るって!?
その3 軽いって素晴らしい! ボディを徹底的に軽量化した意義
その4 前フェンダーに開けられたダクトの効果効能
その5 ベストパフォーマンスを堪能するためのベストコックピット
まとめ
こうした機能をつぶさに見ていくと、意外なことに911 GT3RSは、サーキットを鬼の形相で走りこむこともできますが、実は普段のガシ乗りにも十分通用する快適性も備えていることがわかります。スパルタンなRSの濃厚なテイストを味わいつつ、現代のクルマの快適性能までのせた正真正銘の「全部のせ」に決まりですね!