アクティブに上質な時間を過ごすためのマガジン
ジープ「グラディエーター」ピックアップトラックを試乗、大人気の理由は?

CAR

ジープ「グラディエーター」ピックアップトラックを試乗、大人気の理由は?

  • 2022.06.26

旧車ばっかり乗ってる編集部ですが、ジープ「グラディエーター ルビコン」の試乗車に乗ってきました。すでにバックオーダー中というほど売れている、その理由はどこにあるのか!?

唯一無二の迫力で、アメリカの文化を感じるピックアップトラック

「迫力あるなぁ」。この武骨なピックアップトラック、その車体の大きさからアメリカらしさを最初に強く印象付けられます。近年のアウトドアブームでも見慣れない、リアルでワイルドな迫力です。

実際にスペックで見ても全長5600×幅1930mmと大きく、狭い都心、特にコンビニに入る時などは駐車スペースを選ぶことになりそう。ちなみに大きいといえば、日本でたくさん走っているトヨタ「ハイエース」スーパーロングが全長5380×全幅1880mmなので、グラディエーターもホームセンターの駐車場くらいなら、多少横幅は気になりつつ入るでしょう。
そんなワイルドなグラディエイター、日本では少し持て余すのではないかという予想に反し、すでに最初の輸入分400台が、あっという間に売り切れたといいます。

しかも日本でのグレードは、四輪駆動の性能を高めた悪路向きの「ルビコン」のみ。ルビコンは前後デフロック機構や専用ローギア付きロックトラックフルタイム4×4システムなど、道なき道のための本格的な機構を数多く備え、そのまま本格ダートに入って行ける仕様です。

アメリカではもう少し街乗り向きの「スポーツ」や「アルティテュード」など、他のグレードも用意されているそうだけど、どうせなら一番ワイルドなやつが正解!

街乗り試乗の感想は?

湿地や岩を乗り越えてゆくようなグラディエイター ルビコン、都市部の舗装路ではどうなのでしょう。

今回試乗できたのは普通の舗装路のみ。左折で長さを意識するのは当然ですが、2.8トンの車体が軽々と前に出るのは209kw(284ps)の馬力と347(35.4kg・m)のトルク、そして8速オートマチックの素晴らしさをダイレクトに感じます。ジープ「ラングラー」もそうでしたが、エンジンに絶対的なパワーがあるので、トラックだと思ってなめていると、俊敏さに驚かされるでしょう。
また、大きさのゆえの挙動か、よく考えられた結果なのか、コイルリジットのサスペンションも悪路を走るためのようなものには感じません。このあたりはクルマもバイクも旧車ばっかり乗っている筆者からすると、なんでも良く思えてしまいがちですが「これトラックだよね?」なんて思ったりして、良い意味で裏切られます。

なので、東京から高速道路で長野県や岩手県の山間にキャンプしに行くくらいなら、十分過ぎるほど快適、さらに山だろうが川だろうが行先を選びません。
運転者が普段から左ハンドルばかりなので、センターラインに寄ってますが、実はあまり大きさが気にならなかった。
乗り降りする時の車高やドアパネルに、グラディエイターのトラックらしさを感じる。
単なる移動や運搬のためのクルマではなく、所有欲を満たしてくれるグラディエイター。デッキにバイクや自転車を載せて遊びに行くことを考えると、さらに夢が広がります。また、デッキ上にテントを張るキャンプスタイルも世界的に人気です。
驚くのは屋根もドアも全部取り外せること。この日は残念ながら叶わなかったが、そのワイルドさ、アメリカらしさが、ジープらしさと言ってもいいのかもしれない。

冒険心が沸き上がる、夢のある武骨さ

ワイルドなスタイルだけでなく、四輪駆動車としての信頼感、快適性、そして荷台に好きなものを積んでどこにでも行ける自由。それだけで毎日楽しいだろうなと思わずにいられません。このクルマが人気なのは、そうした夢を持てることにある気がします。

これで走りに行けないところは、もはやクルマでは無理なんじゃないでしょうか。ジープ「グラディエーター ルビコン」は、そのまま冒険に出たくなるクルマです。
ブランド名/ジープ
車名/グラディエーター
グレード/ルビコン
価格/840万円
エンジン/V型6気筒DOHC
総排気量/3604cc
最高出力/209kw(284ps)/6400rpm
最大トルク/347(35.4kg・m)/4100rpm
燃料・タンク容量/無鉛レギュラーガソリン、83L
駆動方式/後2輪・4輪駆動・オンデマンド方式4輪駆動(選択式)
トランスミッション/電子制御式8速オートマチック
サスペンション/前後コイルリジット
全長・全幅・全高/5600×1930×1850mm
車両総重量/2805㎏
最大積載量/250㎏
タイヤサイズ/LT255/75R17
●ステランティス ジャパン
トヨダリョウ/撮影、垣野雅史/取材・文
記事の一覧へ