アクティブに上質な時間を過ごすためのマガジン
絶版バイク!昭和のカワサキ名車列伝【大型・Z編】その1

BIKE

絶版バイク!昭和のカワサキ名車列伝【大型・Z編】その1

  • 2022.09.04

いわずと知れた日本を代表するバイクメーカーのひとつ、カワサキ。2022年の今年、最初の「Z」である「Z1」が登場してから50周年を迎えました。カワサキが作り上げてきた昭和の名車の中から「Z」シリーズに注目してみましょう。

カワサキの絶版車両!Zの系譜

「Z」の伝説はこの1台から始まった

メーカー名/カワサキ
車種名/Z900 Super4(Z1)
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC2バルブ
排気量/903cc
最高出力/60.3kW(82PS)/8500rpm
最大トルク/73.5Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2200×865×1170mm
シート高/813mm
車体重量/230kg
当時価格/1895ドル(北米価格)当時の為替相場で約57万円相当
※「Z1」は輸出専用車
1972年に欧州及び北米市場向けに製造販売された「Z900 Super4」通称「Z1(ゼットワン)」。市販車として世界初の903cc空冷並列4気筒DOHCエンジンを搭載して登場。

「スリム、スリーク、セクシー」を合言葉にデザインされたスタイリングは美しく、走りの性能ではゼロヨン12秒、最高速度200km/h以上と当時世界一のスピードをたたき出した。世界最高性能を示した「Z1」は世界に「高性能な大型車」の「KAWASAKI」というイメージを定着させた。

この「Z1」からカワサキモーターサイクルの代名詞のひとつ「Z」シリーズが始まります。

「Z1」の遺伝子を引継ぎ、国内版「Z」誕生

メーカー名/カワサキ
車種名/750RS(Z2)
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC
排気量/746cc
最高出力/50.75kW(69PS)/9000rpm
最大トルク/57.86Nm/7500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2210×865×1170mm
シート高/NA
車体重量/255kg
当時価格/41万8000円
「Z1」が海外販売で好評の中、当時の日本国内では業界の自主規制により750cc超のバイクは販売できませんでした。そこで「Z1」の国内向けモデルとして「750RS(Z2)」が開発されます。

「Z2(ゼッツー)」の開発にあたって、シリンダー、クランク、コンロッドを再設計、ボアストロークをショート化するなど、750ccの「Z2」用にエンジンが作り込まれました。

そして1973年、750ccクラスで世界初の空冷並列4気筒DOHCエンジンを搭載して登場したのです。
※Z2の白バイ仕様

カワサキが目指した「ザッパー」の完成形

メーカー名/カワサキ
車種名/Z650
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC
排気量/652cc
最高出力/47.1kW(64PS)/8500rpm
最大トルク/56.88Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2170×850×1145mm
シート高/NA
車体重量/211kg
当時価格/43万5000円
1976年に登場した「Z650」通称「ZAPPER(ザッパー)」。「ザッパー」という言葉は、元々は当時のカワサキが、風を切って走る音「zap」という言葉から「街中を軽快に颯爽と突っ走るバイク」をイメージしコンセプトとした造語。

「ザッパー」を旗印に進められた「N600」プロジェクト、1968年ホンダの「CB750FOUR」の登場により、カワサキが完成させたのは上記の「Z1」だった。

その後、カワサキが目指した「軽量、コンパクトなハイパワーマルチエンジン」で完成させたのが、この「Z650」。そして「N600プロジェクト」で目指した「ザッパー」のコンセプトに完全一致していたこともあり、この「Z650」が「ザッパー」と呼ばれるようになります。

初代「角Z」のカフェレーサーモデル

メーカー名/カワサキ
車種名/Z1-R
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC
排気量/1015cc
最高出力/66.19kW(90PS)/8000rpm
最大トルク/85.32Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2160×800×1295mm
シート高/815mm
車体重量/246kg
当時価格/NA
「Z1-R(ゼットワンアール)」は、1978年に「Z1」の後継モデルとして登場。当時流行していたカフェレーサーをイメージした仕上がりとなっているが、今までの流線型の曲線を描いていたデザインが一転、直線基調の角ばったデザインに変更。

この「Z1-R」がヒットしたことにより、後に「角ゼット」と呼ばれる角ばったZシリーズが誕生することになりました。

カワサキ初のアルミキャストホイールや「4 in 1」の集合管マフラーが装備され、燃料計や電流計まで装備。方向指示器のオートキャンセル機構が付加されるなど、装備品類にもコストが掛けられていました。

Z2直系の最終モデル「FX」

メーカー名/カワサキ
車種名/Z750FX
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC
排気量/746cc
最高出力/51.49kW(70PS)/9000rpm
最大トルク/55.9Nm/8500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2180×900×1190mm
シート高/810mm
車体重量/246kg
当時価格/51万5000円
1979年に登場した「Z750FX」。通称「FX(フェックス)または(エフペケ)」は、「Z1-R」からの「角Z」のデザインを採用しており、Z2系エンジンを継承。

スタイル自体は「Z1000MkⅡ」の兄弟車で、Z2以来トレードマークとなっていた左右4本出しマフラーが左右2本出しに変更されている。

この「Z750FX」がZ2系エンジンの最終モデルとなり、このあとは「Z650」系のエンジンに移行していきます。

伝統のカワサキグリーン(ライムグリーン)が公道仕様に

メーカー名/カワサキ
車種名/Z1000R
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC
排気量/998cc
最高出力/75.02kW(102PS)/8500rpm
最大トルク/83.36Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2240×820×1230mm
シート高/775mm
車体重量/222kg
当時価格/NA
「Z1000R」が登場したのは1982年。Zシリーズの第一号の「Z1」が登場してから、ちょうど10年が経った年でした。

この年、AMAスーパーバイクでエディ・ローソンがZシリーズとして初めてライムグリーンを纏い、Z史上初のオーバー100psに到達した「Z1000J」を駆ってチャンピオンの座を獲得。

これを記念して販売されたのが「Z1000R」であり、ローソンレプリカと呼ばれたこの車両。カワサキのチームカラーであるライムグリーンが公道仕様でも「カワサキグリーン」として定着するきっかけとなりました。

カワサキ「Z」の歴史を振り返る

1972年に「Z1」が登場してから、1984年にNinja「GPZ900R」が登場するまでは、「最速への探求」はZシリーズが主力を担ってきました。

また、カワサキが目指した「ザッパー」も、このZシリーズでひとつの完成を見せ「ZEPHYR(ゼファー)」「ZRX」へと続いていきます。

2022年の50周年を迎え「Z650RS」「Z900RS SE」が登場するなど、今後もカワサキの「Z」に注目したいですね。
呉東和虎
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
記事の一覧へ