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九島辰也のfrom EDITOR:賢島と英国車と松阪牛

九島辰也のfrom EDITOR:賢島と英国車と松阪牛

伊勢志摩に行った。クルマ連載のページに書いたようにマクラーレンGTのテストドライブである。

マクラーレンは好きなブランドだ。というか、英国車のキャラが自分に合っているような気がする。イタリア車も魅力的だが、時として意味不明なところがある。まぁ、それを含め世のカーガイは魅了されているのだが……。
英国車のいいところは最後の最後までブランドを見捨てないところ。ブランドに誇りを持っているというか、自分たちがブランドを愛している。ベントレー、アストンマーティン。ジャガーすべてそう。かつて資金がない時代も「武士は食わねど高楊枝」的な態度を貫いてきた。そうでなきゃ、どこも一世紀なんて続かない。そのスタンス、共感しちゃう。


九島辰也


もちろん、マクラーレンは市販車としては新しいブランドなので、これまでそんな目にあってはいない。今のところ順風満帆。でもこの先どのブランドもそうだけど、何が起きるかわからない。とはいえ、ここんちもちょっとやそっとじゃひるみそうもない気がする。ステアリングを握るたびに彼らの確固たる自信を感じるからだ。レースで培ってきたノウハウとプライドはエベレストよりも高く、それを我々にプロ意識を持って提供してくれている。なんて話はともかく、伊勢志摩を満喫した。昨年はアマン系列のアマネムを取材してビックリ仰天したが、今年はザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ賢島で腰が抜けた。日本にもこんなところあるんだー!て。
ザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ賢島は全8室のプライベート感たっぷりのスモールラグジュアリーホテル。もちろん、メインは自慢のディナーなのでオーベルジュとしてのスタイルは変わらない。地のモノ、旬なモノをふんだんに使ったフランス料理の垣根を超えたメニューはただただ圧巻されるばかり。食事に合わせたワインとともに煌びやかなショーでも観ているような気分になる。でもって部屋に帰ると、ど真ん中に檜の風呂。この開放感は日本っぽくないのがグッド。やるねー!ひらまつ。
そんなリゾートを持つ賢島もそうだが、この他にも伊勢には河崎という素敵な街がある。かつて伊勢の台所として発展した問屋街だ。そこに今は寿司屋やイタリアン、バーが軒を連ねる。古い蔵や町屋、古民家のエッセンスをそのままに、だ。レトロな街並みは歩いているだけで楽しい。とてつもなくフォトジェニックな街である。
そんな伊勢の手前には松阪があることも忘れてはならない。松阪牛を誇る城下町。そこに憧れの和田金と牛銀がある。今回は和田金でしぐれ煮を買い、趣ある外観の牛銀でマクラーレンGTの写真を撮った。でもってそれをインスタにアップしたら、「ご来店ありがとうございました」と牛銀さんからコメントが。やばい!食べてない。ということで、次回は牛銀ツアーをしたい。マクラーレンで松阪牛! ワタクシ的には絶妙なコラボである。

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