【スイス発!新作時計リポート】 注目ブランドの新作が気になる! vol.05
H.MOSER & CIE.[H. モーザー]
2016年よりジュネーブのフェアにも参加して新作を発表するなど、このところのH.モーザーは絶好調。今年は遂にトゥールビヨンとミニッツリピーターを併載したコンプリケーションを完成。新しいダイヤルを数種発表したのも要注目。また、バーゼル以降も年内に魅力的なモデルを複数型発売予定とのことです。
スイス・アルプ・ウォッチ・ミニッツリピーター・トゥールビヨン
トゥールビヨンとミニッツリピーターを併載した超複雑機構の新作
フライングトゥールビヨンに、H.モーザー初のミニッツリピーターを併載した、超複雑機構。ミニッツリピーターには珍しい角型ケースが個性的なチャームポイント。また、レーザーのエッチング加工によりモザイクのようにされた新開発のダイヤルも大きな特徴。このブルー以外にもさまざまな色をオーダーすることが可能で、世界限定の5本すべてがユニークピースにされる予定。
BELL & ROSS[ベル&ロス]
2014年の「B-ROCKET」バイク、2016年の「AÉRO-GT」スーパーカー、2017年の「BELLYTANKER」レーシングカーに続き、今年は「BRBIRD」と名付けた航空機を考案。それをイメージした「RACING BIRD」を主役に、そのほかルノーF1チームとのコラボレーションの丸型ケースが初登場するなど、今年も見応え満点でした。
BR V2-94 RACING BIRD
架空の航空機をイメージしたまったく新しいシリーズ
「BR-BIRD」と名付けられ考案された架空の航空機をイメージした新作「RACING BIRD」は、38.5mm径の小振りなサイズが魅力のシンプルな3針モデルと、この41mm 径のクロノグラフモデルの2タイプをラインナップ。そのどちらも印象的なブルーとオレンジのカラーリングが特徴で、クロノグラフにはこのブレスレットのほかにブルーのカーフの仕様も用意され、合わせて世界限定999本がつくられる。
CHRONOSWISS[クロノスイス]
クロノスイスはクォーツ旋風の吹き荒れていた1983年に機械式の伝統と技術を継承するために創業。その後に起きた機械式の復興に寄与した功労者のひとつです。今年はそんなクロノスイスの創業35周年であり、また代表作「レギュレーター」の誕生30周年という節目の年で、「レギュレーター」の新作が多数発表されたのです。
フライング・レギュレーター オープン ギア
古典の「レギュレーター」をモダンなダイヤルにした新作
レギュレーターは「時」「分」「秒」の表示を独立させることで正確な時刻を読み取りやすくした特別な時計。時計師が制作中の時計の時間合わせに使用したり、天文台で天体観測に使用された。機械式の伝統と歴史を尊ぶクロノスイスはそれを得意とし「レギュレーター」という名前のコレクションを展開。これはダイヤルが立体構造になっているフライング文字盤上の、秒サークルをスケルトンにした新作でダイヤルがムーブメントの地板を兼ねているのも特徴です。
Chopard[ショパール]
今年はクラシックカーレースの最高峰であるミッレ ミリアの公式パートナー兼タイムキーパーを務め30周年。また「7月以降、メゾンのすべてのジュエリーと時計に100%エシカルなゴールドを使用する」と発表。マニュファクチュールでありハイジュエラーであるショパールは、まさにラグジュアリーを体現するのです。
L.U.C クアトロ
よりモダンでスタイリッシュに生まれ変わったフラッグシップ
「L.U.C」は創業者のルイ-ユリス・ショパールの名を冠した完全自社開発ムーブメント搭載のフラッグシップコレクション。「クアトロ」は2段重ねの香箱を2つ並べた、つまり4つ=クアトロの香箱を備えた、ロングパワーリザーブが特長。この新作はインデックスの「3」「9」をローマ字からアラビア数字に、そのほかを簡潔なバーインデックスにしたのが新鮮。