【スイス発!新作時計リポート】 注目ブランドの新作が気になる! vol.01
ROLEX[ロレックス]
過度な複雑機構をつくらず、デザインも基本的には変わらない。それでいて素材やディテールをアップデートするなど常に進化をやめない。そんなロレックスの普遍的かつ真摯なスタンスは、トレンド=流行とは無縁で、そんな時代に左右されないところが最大の魅力でもある。今年は「GMTマスター Ⅱ」の新作が話題となりました。
オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ
88万円※予価(今春発売予定)
憧れのプロフェッショナルモデルのジュビリーブレス仕様
TVドラマ『太陽にほえろ!』で石原裕次郎が右腕に着けていた「GMTマスター」は、当時の男の憧れとなった、ロレックスのプロフェッショナルモデルの人気を決定づけたひとつ。その初代モデルのアイコンだった赤×青ベゼル(セラミック製)を「GMTマスター Ⅱ」のステンレスモデルに初搭載した新作。5列リンクのジュビリーブレスレットの採用もステンレスモデルでは初。ケースやラグなどのデザインも新しくなり、新開発ムーブメントを搭載する。自動巻き。パワーリザーブ約70時間。SSケース&ブレスレット。ケース径40mm。100m防水。(日本ロレックス)
PATEK PHILIPPE[パテック フィリップ]
「父から子へ、世代から世代へ」と謳うように、時代を超えた普遍的な価値をもつ時計をつくるのが、パテック フィリップの伝統。そのため、そもそもトレンド=流行とはまったく無縁の存在。今年はラグジュアリースポーツの名作「ノーチラス」と「アクアノート」に複雑機構を追加し、両モデルの個性をさらに際立たせました。
ノーチラス 永久カレンダー 5740
1297万円※予価
トレンドのネイビーダイヤルというのも格好いい
1976年に誕生した「ラグジュアリースポーツウォッチ」の歴史的名作「ノーチラス」初の永久カレンダー。これまでクロノグラフ、デュアルタイムゾーン(トラベルタイム)、年次カレンダーの複雑機構はありましたがそれ以上の超複雑は初。パテック フィリップの現行の永久カレンダーで最薄というのも注目点。SSが基本の「ノーチラス」をホワイトゴールドにしているのも◎。自動巻き。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース&ブレスレット。ケース径(10-4時方向)40mm。6気圧防水。(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
HUBLOT[ウブロ]
ウブロはブランドコンセプトの「フュージョン」=「融合」を体現する先端素材の使用や、革新的機構の開発など、いまの時計界を牽引するトップリーダー的存在。そのためウブロもトレンド=流行とは無縁といえます。今年も不可能とされた鮮やかな赤のセラミックを実現するなど実力を発揮。魅力的な新作を多数発表してくれました。
ビッグ・バン ウニコ レッドマジック
278万円※予価(7月発売予定)
不可能を可能にしたまさに時計界を牽引する革新作
セラミックを鮮やかな赤にすることは技術的に難しく、これまで不可能とされてきた。それを遂に実現した革新的新作。自社の研究開発部門で約4年をかけて発明したレッドセラミックは、2011年に開発したセラミックとゴールドの融合素材「マジックゴールド」の延長に位置するもので、特別な製造技術は特許を取得。通常のセラミックを凌駕する高硬度も特徴で、それを美しいポリッシュにした仕上げ技術も素晴らしい。自動巻き。パワーリザーブ約72時間。セラミックケース。ケース径45mm。ラバーストラップ。10気圧防水。世界限定500本。(ウブロ)
BREGUET[ブレゲ]
「バーゼルワールド」(バーゼルのフェア)の開催期間中に、スイスの海洋環境の保全団体「レース・フォー・ウォーター財団」とのパートナーシップを発表。ブレゲがかつてフランス王国の海軍省御用達時計師であったことをオマージュした「マリーン」を一新。その個性をいっそう際立たせたのです。
マリーン クロノグラフ 5527
366万円※予価(今夏発売予定)
新デザインのウェーブ模様のネイビーダイヤルが洒脱
ブレゲの創始者であるアブラアン - ルイ・ブレゲは「時計の歴史を2世紀早めた」といわれる時計の歴史上でもっとも偉大な天才時計師。マリンクロノメーターの名手でもあり、今年はそれをオマージュした「マリーン」コレクションを全面リニューアル。これはそのクロノグラフモデルで、昨年の超複雑機構の大作「マリーン・エクアシオンマルシャント 5887」で採用された新デザインを踏襲しているのが注目点。自動巻き。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース。ケース径42mm。ラバーストラップ。100m防水。(ブレゲ ブティック銀座)