DINING
2024.11.05
【男の料理】憧れの「鉄フライパン」デビュー!メリット&デメリット、メンテ方法までレポ
筆者の脳裏にふと浮かんだ疑問、プロの料理人はなぜ鉄製のフライパンを利用しているのか──。そこで今回は、鉄フライパンを実際に使用してわかったメリットとデメリットを紹介します。結果としてデメリットを大きく上回るメリットが確認できたので、料理好きの方はぜひ参考にしてみてください。
鉄フライパンのメリット
鉄フライパンのメリットには以下のような点があります。
・火力がアップする
・長く使える
それぞれ、詳しく解説します。
・火力がアップする
・長く使える
それぞれ、詳しく解説します。
火力がアップする
鉄フライパンは蓄熱性が高く、表面が高温になるため、食材に加わる熱が普通のフライパンより高くなります。例えば、素人が作るとべちゃっとなる炒飯。実際に鉄フライパンで作ってみると、卵の香ばしい匂いが加わって味がよくなりました。
さらに大きな違いを感じたのが「飴色玉ねぎ」の調理。普通のフライパンに比べて、驚くほど早く仕上がります。フライパンの熱は安定しているので火加減がしやすく、玉ねぎから出た水分がすぐに蒸発してくれるため、5分程度で仕上げることができます。
長く使える
テフロン加工のようにコーティングが剥がれることがない分、正しいお手入れができていれば長く使用できるといわれています。筆者が購入した理由のひとつがテフロンフライパンの寿命が短く、買い替えの回数を考えると無駄に感じたためです。お手入れ方法については後ほど紹介しますが、鉄フライパンのメンテナンス性の良さは非常に魅力的です。
鉄フライパンのデメリット
鉄フライパンにはとても便利な点がたくさんありますが、家庭で使う場合に気になる点も存在します。鉄フライパンの以下のデメリットについて解説していきます。
・ガスレンジや床が汚れる
・置き場に困る
・ガスレンジや床が汚れる
・置き場に困る
ガスレンジや床が汚れる
鉄フライパンは火力が高い反面、料理が終わるとあらゆるところに油や水分が飛び散ります。火の入れ方によりますが、フライパンを使用するたびに床掃除が必要……。また炒め物の際に食材をすばやく動かさないと焦げてしまうように感じるため、扱い方に慣れないうちは食材が外に飛び散ってしまいました。炒め物を中心にやるなら中華鍋のような形状の方が適しているような印象です。
置き場に困る
筆者が購入したフライパンは「山田工業所」の鉄フライパン。直径26cmの大きさに加えてハンドルも26cmと家庭用のものと比べると大きめのサイズになっています。
おそらく鉄フライパン自体がハンドルが長い仕様(おそらく高火力を想定している模様)であるため、“それ専用”のスペースを設けない限りしまう場所がないでしょう。ちなみに筆者はガスコンロに載せっぱなしにしています。
お手入れ方法について
鉄フライパンを長く使っていくために、以下のようなお手入れのポイントを理解しておきましょう。
・油ならしを行う
・洗剤や金属のたわしを使わない
それぞれについて詳しく紹介していくので、ひとつずつ見ていきましょう。
・油ならしを行う
・洗剤や金属のたわしを使わない
それぞれについて詳しく紹介していくので、ひとつずつ見ていきましょう。
油ならしを行う
鉄フライパンを購入して初めて使う時はまずお湯で洗い、空焼きしたフライパンに1カップ程度の油を入れて加熱する油ならしを行いましょう。最初の方はくっつきやすかったので、筆者は基本的に空焼きして初回より少なめの油で油ならし(油返し)を毎回行っています。このような手順を踏むため、結果的に油の量が増えてコクが増したり、いつもの料理の仕上がりが変わったりするのも面白い発見でした。
2週間ほど使い続けたところ、使用前の空焼きの時点でフライパンから油がにじむような見た目になりました。油が馴染むのにある程度期間が必要であり、馴染めばくっつきも少なくなります。
洗剤や金属のたわしを使わない
使い続けてしみ込んだ油がコーティングの役割をしているため、洗剤を使うと油が落ちてくっつきやすくなります。また金属製のステンレスたわしを使用すると表面が傷つくため、普段の汚れ落としはたわしや樹脂製のササラを使用して磨き、焦げ付いた場合のみステンレスたわしを使用しましょう。洗った後は空焼きして水分を飛ばして洗浄は完了です。
実際に使用してみて気づいた点
実際に使用してわかったことのひとつが、油慣らしをしてもくっつく場合があること。おそらく中心部分の温度が低いためだと思われます。ガスの火は平たいフライパンに沿うように外側に広がるため、中心部分に火が当たらない状態であることが確認できました。
餃子をフライパンを横断するように並べて焼いてみると、焦げ目の付き方から「中心部の温度が低い」のがわかります。おそらくこの低温部分がくっつきや焦げを生む原因のひとつです。そもそもフライパンや鉄板は、空焼きが弱いと目に見えない凹凸にある水分が蒸発されず、食材から流れ出たタンパク質と結びついて表面にくっついて焦げ付くものです。
このようなトラブルを避けるためには、油慣らしをしっかり行ってフライパンの外側をうまく利用したり、バーナーの位置を考えてフライパンの位置をずらしたりして温度管理をする方法が有効であると思われます。鉄フライパンの使い方やコツをつかんで楽しく料理しましょう。
鉄フライパンにはデメリットを大きく上回る魅力がある
鉄フライパンを使うと料理の味がアップして、プロのような気分で料理ができます。製品の特徴を理解してお手入れを行いながら使うと、道具としての魅力が理解しやすくなるはずです。ぜひこの記事を見て興味を持った方は、鉄フライパンを購入して料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。