DINING
2024.09.15
【検証】旬のサンマをきれいにおいしく焼きたい!炭火とガスの両方で焼いた結果
旬を迎えたサンマですが、定番の調理方法といえばやはり塩焼き。今回はサンマをより堪能するために、正しい焼き方をリサーチして実践&検証してみました。いつもより焼き上がりの美しさや味にこだわってみたい方は必見ですよ!
新鮮でおいしいサンマの見分け方
まずは、おいしいサンマの見分け方のポイントから。「下あごの先が黄色い」「頭から胴体が盛り上がっている」の2つがチェックすべきポイントだそう。下あごの先端は新鮮なものは黄色く、日にちが経つにつれて茶色に変化するとされており、鮮度はこのポイントで判断するのが簡単です。
時期が進んで脂が乗ってくると、胴体が盛り上がって横からみると頭と背中の部分に段が付いたような形状になるため、脂の乗り具合はこの点で判断しましょう。
時期が進んで脂が乗ってくると、胴体が盛り上がって横からみると頭と背中の部分に段が付いたような形状になるため、脂の乗り具合はこの点で判断しましょう。
ちなみに上記のほかに「お腹が硬い」「目が濁っておらず澄んでいる」といった点がありますが、判断が難しいため、今回は上記を主な目安としました。
おいしい焼き方を炭火とガス両方で実践してみた
実際にサンマを焼いていきますが、今回は「味を追及した炭火」と「家庭で実践しやすい魚焼きグリル」の焼き方の2パターンに分けて紹介していきます。まずは下ごしらえのやり方からみていきましょう。
下ごしらえ
今回は水で軽く洗ってペーパーで水気を取り、適当に塩を振って完了。お店では包丁で軽くこすって鱗や汚れを取るとありましたが、簡単に済ませるために省いています。
炭火の焼き方
炭火の焼き方のポイントは、「たっぷりの炭をしっかり火起こししてから魚を載せる」こと。そのために炭に火を付けて白く灰が被るくらい待つことが重要で、今回は火を付けてから40分程度かかりました。
風に当たるとサンマ表面の温度が下がるため、風防や風よけとなる物を用意しておきましょう。
皮がくっつかないように網に油を塗るという情報もありましたが、試しにそのまま焼いてひっくり返したところ薄皮が剥がれるものの非常にきれいに焼けています。きれいに焼くためには炭火が高温であり、網もしっかり熱しておくことが重要であることがわかりました。魚を載せて程よく焦げ目がついたところで皿に取って完成です。
炭火で焼いたサンマの味
味は炭の香りが感じられて臭みが全くなく、塩味の効いたほくほくとした身が非常においしく仕上がっています。すだちや大根おろしと一緒に食べるとさわやか風味が加わって最高! 炭の量と火加減に気を付けた以外に特別なことはしていませんが、内臓が落ちずに表面がきれいに焼けて、とても満足いく仕上がりとなりました。
ガスの焼き方
魚焼きグリルでも高温で焼くために予熱を。グリルに水を張って5分程度予熱を行ってから網の上にサンマをおきます。網の上が高温であるため、ひっくり返しても張り付くことなく焼けていますが、鮮度や火加減に問題(一般的に鮮度が悪いと内臓が落ちるとされている)があったのか内臓が落ちてしまいました……。仕上がりは炭火に比べると表面に焦げ目は少なくパリッとした印象です。
ガスで焼いたサンマの味
ガスで焼いたサンマもおいしく焼けており、炭火に比べると身に水分量が多く、しっとりとした仕上がり。個人的な意見ですが、身に水分量が多く残るため炭火より若干生臭さが残りやすいのではという印象を受けました。味の結論としてはガスでもおいしいですが、やはり炭火の香ばしさには敵わないという結果です。
旬のサンマを楽しもう
検証の結果、高温×短時間で焼くことが見た目、味ともに重要であることがわかりました。サンマは店頭に並び始めた時期のものより、冬に近くなる方が脂がのってくるため、これからどんどんおいしさが増していきます。あえて手間をかけてサンマを炭火で楽しんでみてはいかがでしょうか。