知っておくべき、ドレスウォッチの正解は”2針の金”
時計はゴールドケースのシンプルなモデルと、ステンレススティールケースのスポーツモデルの、2本をもつのが正解。その理由は、いうなれば、晴れと褻(け)。オンとオフ。ドレスとカジュアル。そういう使いわけができるから。つまりゴールドケースのシンプルなモデルとSSケースのスポーツモデルの2本をもっていれば、ライフスタイルのあらゆる場面で、格好よく着けこなせるのです。
その意味で特におすすめしたいのが、ゴールドのドレスウォッチ。正統のドレスウォッチには決まり事があり、まず、ゴールドなどの貴金属ケースが鉄則です。だからこそ、ドレスウォッチはゴールドケースの代表なのです。そしてドレスウォッチは、薄型、2針、ローマン数字やバーやドットのインデックスが基本。薄く袖口に隠れることが大切で、パーティや会食、会話などの際に袖口から時計が覗いていると「時間を気にしているのでは」と相手に気遣わせてしまいエチケットに反してしまいます。細かな秒まで示す秒針付きは無粋であり、日付や曜日も 蛇足とされます。アラビア数字ではわかりやすくて庶民的すぎるため、ローマン数字やバーやドットのインデックスが好まれます。
そして厳密には「ブラックタイ」などの正統なフォーマルスタイルには、正統なドレスウォッチを合わせるのがしきたり。ですので、必ず1本は相応の時計をもっておくべきなのです。
RALPH LAUREN[ラルフ ローレン]
パーティでも活躍する正統クラシックの美
スリムクラシック 165万円
さぁ、息子と一緒にブラックタイのパーティへ出撃となった場合、パパは腕にする時計のことも考えなくてはなりません。そんなときは小ぶりでエレガントなシンプルウォッチ一択。こちらは直径38mmで袖口への収まりも良く、シワになるなどの心配は無用。
BREGUET[ブレゲ]
ブレゲの様式美と先端技術が見事に調和
クラシック エクストラ-フラット 5157 203万円(予価)
この「クラシック」は、時計の歴史上で最も偉大な天才時計師であるアブラアン-ルイ・ブレゲの作品をモチーフにしたコレクション。ケースサイドのコインエッジ、ダイヤルのギヨシェ模様、ブレゲ針など、ブレゲの考案した様式美を堪能できる一方、シリコンひげゼンマイなど先端技術も見どころです。
VACHERON CONSTANTIN[ヴァシュロン・コンスタンタン]
世界最古の歴史と伝統をもつマニュファクチュールの作
パトリモニー 210万円
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年の創業以来、一度も途絶えることなく操業し続ける世界最古の時計ブランド。こちらはドレスウォッチの代表作で、薄いケースや秒針なしの2針、シンプルを極めたインデックスなど、クラシックなスタイルが特徴です。美麗なPGも素晴らしい。
A.LANGE & SÖHNE[A.ランゲ&ゾーネ]
ブランドが誇る2針の超薄型ドレスウォッチ
サクソニア・フラッハ 174万円
「サクソニア・フラッハ」はブランド初の2針モデルで、「フラット」を意味する「フラッハ」の名前のとおりの薄型ケースや、シンプルを極めたバーインデックスなど、すべてが正統のドレスウォッチのスタイル。37mm 径の小さなケースであれば、よりいっそうのドレッシーさを醸し出します。
Van Cleef & Arpels[ヴァン クリーフ&アーペル]
自身の名を冠した純正統ドレスウォッチ
ピエール アーペル ウォッチ 182万5000円
ヴァン クリーフ&アーペルのメンズウォッチは袖口に隠れるよう薄型ケースを用いるのが伝統的。これは1949年、創業者の兄弟ピエール・アーペルが自身のためにデザインした時計をモチーフにした超薄型ドレスウォッチです。ストラップはステッチレスの純正統ドレス仕立て。
PIAGET[ピアジェ]
60年以上を経て色褪せないドレスウォッチの旗手
アルティプラノ 175万円
超薄型の名手であるピアジェが1957年に開発した薄型ムーブメントの傑作「9P」。それを搭載したドレスウォッチを祖とするコレクションである「アルティプラノ」は、今も当時のオリジナルデザインを忠実に踏襲しています。簡潔なラウンドケースやバーインデックスが時代を超えたモダンさを現代に伝えているのです。