タフネスとエレガンスを極めるなら「ラグジュアリースポーツ」は見逃せません!
SSケースのスポーツモデルで、忘れてはならないキーワードが「ラグジュアリースポーツ」です。ラグジュアリースポーツが誕生したのは1970年代。それまで「高級時計は貴金属ケース」というのが時計界の約束事でした。高級時計は高価で貴重なゴールドケースが常識であり、また、硬度の高いSSをゴールドケースの高級時計のように美しく仕上げるのは不可能とされていたのです。しかし、時計技術や工作機械の進化によって、それが実現。ゴールドケースと同様の高級感があり、しかしゴールドよりも硬く、軽く、スポーティに使えるSSケースのモデルが「ラグジュアリースポーツ」というジャンルになったのです。
ラグジュアリースポーツを体現する時計は、ゴールドケースのドレスウォッチのようにドレッシーに装うことも、SSケースらしくスポーティに着けこなすこともできる。まさしく革新的だったのです。
さて、ここではそんな「ラグジュアリースポーツ」らしさを存分に味わえる、シンプル機構のベーシックモデルを中心にご紹介します。
VACHERON CONSTANTIN[ヴァシュロン・コンスタンタン]
オトナのブラックで精悍さに磨きがかかる
オーヴァーシーズ・クロノグラフ 321万円
世界最古の時計ブランド、ヴァシュロン・コンスタンタン。その知名度と長い歴史の割に、他人と被らないレアさがラグジュアリーさに拍車をかけます。こちらの新作は、ブラックフェイスが精悍な印象を加速。ジュネーブ・シール取得済みという点も◎。※レザーとラバーのストラップ付属。
PATEK PHILIPPE[パテック フィリップ]
ラグジュアリースポーツの名作が、より実用的に進化
ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ 5990/1A 582万円
「ノーチラス」は1976年に誕生したラグジュアリースポーツのパイオニアのひとつ。ジェラルド・ジェンタがデザインを手掛け、当時としては画期的な12気圧防水を実現しました。これはその伝統を受け継ぎつつ、トラベルタイムとクロノグラフを搭載したモデル。
IWC[アイ・ダブリュー・シー]
時を超えて愛される、強耐磁時計の歴史的名作
インヂュニア・オートマティック 67万5000円
強耐磁時計として1955年に誕生した「インヂュニア」は、1976年にジェラルド・ジェンタのデザインした「インヂュニア SL」の美しさと持ち前の高性能とで世界的な大人気に。これは2017年にリニューアルされた現行コレクションの最ベーシック。ファーストモデルのデザインを踏襲した簡潔かつ精悍なスタイルだからこそ、時代を超えて愛用されるのです。
AUDEMARS PIGUET[オーデマ ピゲ]
ラグジュアリースポーツのパイオニアが完全復刻
ロイヤル オーク・(ジャンボ)・エクストラ シン 365万円
1972年につくられた世界初のSSケースの高級時計が「ロイヤル オーク」。こちらもジェラルド・ジェンタのデザインによる8角形ベゼルが特徴で、当時としては大型の39mm径にちなみ、「ジャンボ」の愛称で呼ばれました。これはオリジナルの復刻作で、ブランドロゴの「AP」が12時位置から6時位置に戻されるなど各部が忠実に再現されています。
GIRARD-PERREGAUX[ジラール・ペルゴ]
革新作のディテールを忠実に再現
ロレアート 119万円
「ロレアート」は1975年に自社製クォーツムーブメントを搭載た革新作。その完全復刻モデルであるこちらは、特徴的な8角形ベゼルや、ケースと一体型のブレスレット、ダイヤルのクル・ド・パリ装飾など、オリジナルのデザインを忠実に再現されています。この42mmのほかに38mmと34mmの3サイズをラインナップ。
HUBLOT[ウブロ]
フュージョンを哲学とするブランドの真骨頂がここに
ビッグ・バン スチール ブルー 138万円
1980年、ゴールドケースにラバーストラップを合わせた斬新さでデビューしたウブロは、ラグジュアリーとスポーツを新しい手法で融合させた新世代ラグジュアリースポーツの代表格。「フュージョン」を哲学とする異素材合わせの名手でもあり、その代表作が「ビッグ・バン」。時計界の潮流ともいえる、ブルーの色使いも洒脱です。