【温泉街さんぽ】昭和が色濃く残る下部温泉「元湯旅館大黒屋」への誘い

昭和の雰囲気が残る山梨県の下部温泉の風景に興味を持ち、愛車を走らせてドライブ＋街ブラ。歴史ある雰囲気の温泉旅館で温泉も楽しみました。

昭和が色濃く残る！下部温泉の温泉街へ

下部温泉は山梨県にある温泉街です。「武田信玄公の隠し湯」と呼ばれる温泉が名物で、武田信玄や兵たちが傷を癒しに来たとされる場所。山間にある小さな温泉街には昭和の風景が色濃く残っているため、そのレトロな雰囲気を求めてやってきました。

温泉街へ続く道沿いには美しい下部川が流れていて、独特な風情が感じられます。山間の溪谷に作られた隠れ家的な雰囲気があり、ぶらりと歩いて行きながら、どのような景色になるのかワクワク。

隠し湯といわれるだけあって、ひっそりとした雰囲気が良い。小さな路地がたくさんあり、昭和レトロを求める人に刺さりそうな建造物がたくさんありました。

下部温泉がある身延町はアニメ「ゆるキャン△」の聖地ですが、そのような空気を感じさせる場所はあまりなく、歴史ある温泉街としての雰囲気を保っている印象。取材時に通りを歩いていて出会ったのは数人で、おそらく地元の人なのでしょう。ローカルな雰囲気を求めていたので、ここに来て良かったです。

防災時に利用される半鐘が残っていました。ところどころに錆があり年季を感じさせますが、今でも活躍していそうな状態で残っています。こういった昭和遺産を見ると、自分が生活している場所とは違った時間の流れがある場所に来たようで、旅に来た実感がわきます。

「元湯旅館大黒屋」で温泉を楽しむ

下部温泉には日帰り入浴可能な旅館がいくつかあり、その中でも館内の雰囲気と浴室の景色に惹かれて「元湯旅館大黒屋」さんに撮影をお願いしました。

浴室からは美しい流れの下部川を眺めることができ、自然の中にいることを実感できる雰囲気となっています。

大黒屋をはじめ下部温泉の大きな特徴は30度ほどの源泉の「ぬる湯」と加温した「あつ湯」を楽しむものとなっていて、交互に繰り返しながら入るのが基本的な入り方のようです。泉質は「アルカリ性単純硫黄温泉」となっており、柔らかい質感のお湯で、しっかり体を癒してくれる温泉でした。