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【インタビュー】伊禮門 悟さんはなぜヒョンデIONIQ 5を選んだのか

【インタビュー】伊禮門 悟さんはなぜヒョンデIONIQ 5を選んだのか

なぜポルシェを降り、ヒョンデを選んだのか? リスペクトと探究心に導かれた結果、IONIQ 5への乗り換えた伊禮門さん、その選択に影響した彼の考え方(スタンス)を追った。
株式会社BiS
代表取締役 伊禮門 悟(いれいじょう さとる)さん
1994年12月22日生まれ、神奈川県出身。2021年4月、神奈川県綾瀬市に株式会社BiSを設立し、テレビパブリシティに関する代理店業務を開始。スカジャンの「JacksonSquare Tokyo Shibuya」(ジャクソンスクエア)、レザーウォレットなど革小物の「TOUR RECORD」(トゥールレコード)など、数々のブランドをプロデュースしている。最新著書に「経営者の羅針盤」「夢を追う君たちへ ~夢が人生を創る~」(ともに発行ファストブック)がある。

1|バイクへの憧れが10代の原体験

「10代の頃はクルマよりバイクでしたね。とにかく『速いもの』、『力あるもの』に惹かれていました。もう本能みたいな感覚だったと思います」。
そう語るのは、テレビのパブリシティなどを行う株式会社BiSの代表取締役で実業家の伊禮門(いれいじょう)さん。彼の原点を辿ると、華やかなビジネスの話とは別に「乗り物」の記憶が立ち上がる。そこには『速さ』と『力』への純粋な憧れがあった。
「まだ学生の頃、地元の先輩がスクーターを乗ってきたんですよ。アクセルを捻ったら前に進む、その単純な仕組みが衝撃的でした。自分の意思がそのままスピードになる感じが、たまらなく面白かったですね」。
やがて、より速く、より馬力のある400ccのバイクに憧れ、何度も転びながら乗りこなしてゆく。
「家の裏の砂地で何度も転びながらひたすら練習して。うまくいかないけど、それでも『乗れるようになりたい』という気持ちだけは消えませんでした。クラッチを繋いだ瞬間にもうわかるんですよ、スクーターとはパワーがまったく違うし、音も振動も全てが別物で。身体の奥に直接響いてくるあの感じ…あれは正直、痺れました」。
伊禮門さんの中にある「力への憧れ」は、この頃から一貫している。
速さ、音、存在感。
それは単に『乗り物が好き』という感覚を超えて、自分を解き放ってくれる存在そのものだった。

2|なぜヒョンデ IONIQ 5だったのか

そんな伊禮門さんが選んだクルマは、EVのヒョンデ「IONIQ 5」(Lounge)。それまで所有していたポルシェを手放し、このクルマを選んだ理由はなんだったのだろうか?
「仕事で月に1〜2回ほど韓国に行くんですが、向こうではタクシーもヒョンデが多いんですよ。乗るたびに『広いな』と思ったり、『ラグジュアリーだな』と毎回印象が更新されていく感じがありました。それで調べているうちに欲しくなってしまって」。
IONIQ 5の車内は広く、静かで、どこか余裕がある。そうした実体験に加え、伊禮門さんにとっては韓国という国をより深く『知りたい』という入り口でもあった。
「今は何かを買うなら『韓国製品を』って決めているんです。そうするとビジネス相手先の作り手や消費者の価値観がダイレクトに見えてくる。そこで必ず疑問も生まれるんです。『なんでこうなんだろう?』って。調べていくと、文化や歴史につながっていくので、それがとても面白い」。
その興味はやがて、彼が好きなジャンルであるクルマへと繋がっていったのだ。
「知識として知るだけじゃどうしても足りないと思っていて、実際に使ってみないと見えてこない事が多すぎる。クルマを買い換えるというより、体験して知りたいという感覚でした。それに、日本ではまだ韓国のクルマがあまり多くない。それも(興味を惹かれた)理由かもしれないですね」。

3|乗って体感した、ポルシェとの違いとは?

伊禮門さんはポルシェ パナメーラからヒョンデ IONIQ 5に乗り換えた。
撮影/加藤大地
「用途がまったく違いますね。ポルシェは運転している人にとっては最高に楽しいクルマ。でも正直、同乗者は疲れるだろうなと思う場面も多かったです」。
一方、IONIQ 5についてはこう続ける。
「このクルマは乗っているみんなが快適。ドライバーだけじゃなくて、後部座席にいる人も含めてですね。長距離だと全然違う。車内は静かだしボディの剛性も十分。綺麗に走るクルマだなって思いました」。
納車された当日、IONIQ 5の説明を受けながらスマートフォンで設定をする伊禮門さん。
IONIQ 5ならではの特性や設定の印象もポジティブ。
「最初は足回りが緩いかなと思ったんですけど、設定を変えるとちゃんと硬くなる。用途としては十分。全部ひっくるめて満足しています」。
気づけば納車から1か月、すでに1000km以上を走行している。東京から伊東や川越、地元の綾瀬。乗り方もビジネスからプライベートまで自然体だ。
「IONIQ 5を買ったことで、『クルマで行こうかな』と積極的に思えるようになりました。それが、実は一番大きな変化かもしれない」。

4|クルマが会話を連れてくる

伊禮門さんは納車翌日に静岡県伊東にまで乗っている。
「このクルマにしてから、驚くほどよく話しかけられるようになりました。クルマがきっかけで、会話が始まるんですよ」。
「ポルシェに乗っていた頃とは、注目のされ方がまったく違いますね。『すごいクルマ』というより、『それ何?』っていう興味を向けてもらえる。クルマが好きじゃなくても、例えば韓国が好きな人は気づくのかもしれない」。
代官山の蔦屋書店でカメラを向けられたり、声をかけてくれた女性が、韓国出身だったこともあったそう。
さらに、移動手段であると同時に、関係性を滑らかにしてくれる存在でもあった。韓国から来たクライアントを空港まで送る際や、アメリカの友人もIONIQ 5を見て驚き、その全てが自然な会話の入り口になる。
「クライアントや友人とIONIQ 5に乗ると、『なぜこのクルマを選んだ?』という質問から始まって、自然と韓国のビジネスや文化の話になるんです」。「車内で商談というより、会話の延長ですね。気づいたら最後にビジネスの話をしている、という流れには一番しっくりきています」。

5|日本が好きだからこそ、知りたい隣の国

伊禮門さんは好奇心に導かれるまま、韓国企業と商談をする機会が増えてきている。
伊禮門さんは生まれ育った日本が大好きで、日本を愛する思いが強い経営者だ。彼が立ち上げたブランドは日本の職人をリスペクトし、ユーザーに正当な評価を得られるような取り組みを次々と興し、支持を得ている。
「だからこそ、(隣国のことを)ちゃんと知りたいんですよね」。
韓国とのビジネスでは、過去の出来事や記憶の話題が出ることもあるそうだ。そんな時、伊禮門さんはその話を避けないという。
「過去の同じ出来事でも、記憶のされ方がまったく違う。そのズレを知らないままお互いに仕事をするのは、どこか誠実じゃない気がしてきたんです」。
実はヒョンデの歴史を辿ると、かつて日本企業との生い立ちや結びつきも行き着く。
「そういう話をすると、相手も答えてくれます。『隣同士、一緒に成長してきたんだ』って」。
IONIQ 5を手に入れたのは、そんな延長線上にもあったのだ。

6|リスペクトから始まる、ビジネスと探究心

「相手に対してリスペクトがないと、ちゃんとぶつかれないと思うんですよ。遠慮することと、敬意を払うことは全然違う」。
その上で、韓国のモノづくりに対して、厳しい意見を伝えたこともあるという。
「製造委託の交渉をしていた韓国の取引先に『このクオリティじゃ、日本では売れない』ってはっきり言いました。そうしたら笑われて、『そういうこと、日本人は言ってくれないから嬉しい』って返されて」。
伊禮門さんのスタンスは一貫している、『ちゃんと向き合う、
自分で使う』。
「知識として知るのと、実際に体験するのとでは、やっぱり全然違う。クルマもまったく同じで、ハンドルを握って初めて分かることがあると思っています」。
リスペクトと探究心に導かれたIONIQ 5への乗り換え。それは“どのクルマを選ぶか”ではなく、“世界とどう関わるか”という選択だった。伊禮門さんは今日もより深く理解しようと奮闘し、歩み寄るためのハンドルを握っている。

BiSで作られたオリジナルのプロモーションビデオ

撮影/加藤大地

本気で経営に向き合いたいと思う人に寄り添う指南書

起業して5年目の著者(伊禮門 悟)が自身の経験から学んだ“経営者として生き抜くための心構え”をまとめた指南書。著者が経験した失敗から学んだこと、事業を成功させるために必要なビジネスマインドなど、経営の本質を等身大の言葉で語る。「本気で経営に向き合いたい」と思う人に寄り添いつつ、起業の覚悟と勇気を思い出させてくれる一冊。

経営者の羅針盤~起業することが成功だと思っていた私の夢と現実のギャップ~
著者/伊禮門 悟
発行/ファストブック
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取材・文/大竹菜々子 撮影/垣野雅史
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