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希少で高価なクルマが目の前並び、走る!クルマ好きのための「房走祭 2025」レポート

希少で高価なクルマが目の前並び、走る!クルマ好きのための「房走祭 2025」レポート

12月6日~7日、千葉県南房総市の THE MAGARIGAWA CLUB で行われた「房走祭 2025」。普段は会員制の世界屈指となるプライベート ドライビングクラブに、300台以上もの凄いクルマが集結!

会場に並ぶ凄いクルマたちの数々に圧倒される

2日間で総勢4000名の来場者があり、過去最大規模の開催となった「房走祭 2025」。国内外の希少車・ハイパーカーが一堂に会する、他に類を見ないイベントでした。

敷地内の特設エリアでは、会員と一般応募者による展示企画「Concept Parking」として、多彩なスーパースポーツが並んでいました。ここから期待は一気に膨らみます。
この日、来場者に一番注目されていたアストンマーティン ヴァルキリー(上画像)。息をのむほど低く美しい姿にいきなり驚かされます。

THE MAGARIGAWA CLUB のドライビングコース沿いを徒歩でクラブハウスに上がっていくと、その道脇には普段を見ることすら叶わないクルマたちがズラリと並んでいました。
カラーもスタイルも美しいフェラーリたちに、大人も子供も釘付け。この日、これらの車両が全開走行するというのが房走祭の見どころ。単なる展示ではないところがワクワクします。

他にもマクラーレン、パガーニ、ポルシェ、そして日産 GT-Rなど国内外の凄いクルマたちが並び、来場者の目を飽きさせません。
大人たちは往年のスーパーカーにも目が釘付け。カウンタックのほか、ランボルギーニも「新旧あります」といった状態で、まるで博物館のよう。そんなクルマにエンジンに火が入り、動く姿を見られるなんて本当に楽しい。
ちなみに、プロドライバーたちも会場のあちらこちらに見られました。ロニー・クインタレッリ氏と本山 哲氏でしょうか、彼らによる同乗走行や写真撮影などのファンサービスも房走祭の楽しみ方のひとつ。
さらに、小林可夢偉氏、脇阪寿一氏、山下健太氏、坪井翔氏、谷口信輝氏ら、日本を代表するプロドライバーたちが登場して、ドライビングコースでの走りを見せてくれました。
とにかく走る「房走祭 2025」では、こんなヒストリックカーも。トヨタ 2000GTは会場で人とクルマが同じ道を移動し、そこからコースイン。希少車のエンジンサウンドや独特の匂いまで間近で感じられるのは、なかなか無い体験です。
頂上に位置するクラブハウスまで向かいますが、その道中に並ぶ凄いクルマたちを見ていると、時間を忘れてしまいます。

そして登りきった先には、ひと際大勢の人たちが囲んでいるクルマがありました。
パガーニの展示ブースに置かれていたのは、ウトピア。ミッドシップのリア駆動、6リッター V12ツインターボエンジンと、カーボンチタンのボディ、そしてサブフレームの造形。もはや肉体美と言いたくなる内側の美しさにため息が出ます。ちなみに車重はわずか1280kg。
ランボルギーニ ウラカンは人口雪の上にキャリア付きで展示されていました。セレブリティのスキーはこんなクルマで行くのかもしれませんが、スタッドレスタイヤのサイズがあるかどうかは気になります。

快音を鳴らしてドライビングコースを走る姿は豪快

イベント最大の見どころ、特別走行プログラム「BOSO Spirit of Drive」では、ハイパーカー、サーキット専用モデル、クラシックカーなど、国内外でも希少な車両を含む約175台がドライビングコースを走りました。特に「Hyper Car」走行枠では、海外イベントを彷彿とさせる圧巻の走行シーンも。
こちら(上画像)はアストンマーティン ヴァルキリーAMR Pro。冒頭のヴァルキリーのサーキット専用モデルで、世界限定40台、推定4~5億円とも言われるハイパーカー。1万1000回転以上回るというコスワース製  6.5リッター V12エンジンが快音を轟かせ、地を這うようにドライビングコースを走る姿に感動。
フェラーリ モンツァ SP1は、810馬力を発生させる6.5リッター V12エンジンを搭載し、車重はわずか1500kg。モンツァSP1/SP2は、2台合わせても499台しかない限定生産モデルながら、豪快コースを走る。ルックスの良さもあり、ひと際来場者の目を惹きつけていました。
フェラーリ モンツァ SP2の後ろには、ベントレー コンチネンタルGT スピードがドリフトしながらやってくる。車重やコンセプトは違いながら、どれも走るために生まれてきたクルマたち。単に希少というだけでなく、その活き活きとした姿を同時に見られるシーンに興奮。

歩いてコースの起伏を楽しむ

ところで、この THE MAGARIGAWA CLUB は、南房総の豊かな自然に囲まれた専有敷地に開設された、アジア初の会員制プライベートドライビングクラブということで、世界的トラックデザイナー ティルケ社の監修による、標高差を活かしたダイナミックなレイアウトが特徴。全長約3.5kmの専用ドライビングコースでは、高速からテクニカルまで幅広い走行を可能としているそうです。
この起伏を感じながら入り口付近から頂上のクラブハウスまで歩くと、山登りのような勾配を感じます。場内ではトゥクトゥクが数台が往復していて、歩かずに移動する人も。特に上りではちょっと羨ましい。

ただ、レアなクルマたちがずらっと並び、ドライビングコースでも快音を鳴らして勾配を登る凄いクルマたちを見られるので、むしろ歩いてじっくり見られることが楽しいイベントです。
ほとんどのクルマたちのエンジンが唸り、次々とコースに出てゆく姿を目の前で見られるのが房走祭の特徴。こんなイベント、日本国内では他に類を見ないでしょう。
この日、特別なパスを持っている人はコタツに入って食事をしながらコースを見るという特典も。12月のイベントにはこういったサービスが嬉しいですね。

世界の凄いクルマを体感できた房走祭 2025

滅多に見られないクルマたちを間近に見て、その走る姿に感動しながら、普段は会員制の THE MAGARIGAWA CLUB も楽しめる。「房走祭 2025」はありそうで無い体験でした。

それにしても高価なクルマは見るだけで眼福。筆者は夢あふれる時代のモーターショーを思い出しながら、こういったクルマ好きのための楽しみ方がもっとあると良いなと思いました。
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