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1万円台で楽しめる!高級レストランガイド 第5回 東京・新宿「新宿 鮨 よこ田」

1万円台で楽しめる!高級レストランガイド 第5回 東京・新宿「新宿 鮨 よこ田」

デートや接待など、シチュエーションに合わせて使えるお店はいくつでも押さえておきたいところ。この連載では、1万円台のお手頃さで味も雰囲気もバッチリのお店をご紹介します。

ミシュラン常連の天ぷら店が手がける寿司と逸品の数々を新宿で味わう

東京・麻布十番で40年以上愛されてきた天ぷらの名店「天冨良 よこ田」。
8年連続でミシュランの星を獲得しており、その実力は折り紙付き。2020年に初代の大将が引退され、現在は気鋭の二代目が店を継承して切り盛りしている繁盛店です。

この「天冨良 よこ田」は近年、その和食・会席の腕を寿司店でも振るうようになりました。
今回ご紹介する「新宿 鮨 よこ田」もそんなお店のひとつです。

新宿駅から徒歩五分の好立地、靖国通り沿いに店を構えるこの「新宿 鮨 よこ田」は、「天冨良 よこ田」仕込みの味はもちろんのこと、ロケーションも満点。ビジネスでの利用や大切なパートナーとのお出かけなど、押さえておけばどんなシーンでも役立つこと間違いなしです。

ここでは、「新宿 鮨 よこ田」のメニューから、17,800円の「鮨と天冨良【特上】会席」コースをご紹介します。
極上の寿司と天ぷらを味わえる、特上の会席をぜひどうぞ。
前菜はサーモンのみぞれ、つぶ貝の酒煎りと春野菜のおひたし、姫さざえのうま煮。サーモンのみぞれには、大根ではなく蕪(かぶ)のおろしが使われています。大根よりも辛みが少なく、ほどよい甘みと苦みがサーモンの脂ととてもよく合います。おひたしの春野菜にはウルイと菜の花が。ウルイは擬宝珠(ぎぼし)とも呼ばれる山菜で、クセがなくシャキッとした歯ごたえと少しの粘りが特徴。菜の花とともに春を感じさせてくれるつくりになっています。
最近では、寿司の前にシャリだけを味わわせてくれるお店も増えてきましたが、ここではイクラと飛子の小丼が。「新宿 鮨 よこ田」ではシャリは赤酢で統一されています。シャリの赤酢とじゃっかんの潮の香り、そして柚子のフレーバーがさわやかな仕上がりです。
続いて「一の鮨」。この日はハタ、本マグロの赤身、本マグロの大トロ、スミイカという並び。ハタはネギとおろしポン酢でさっぱりといただきます。ネタとシャリ、柔らかい食感のふたつの間に置かれたネギが非常にいいアクセントになっています。本マグロは日によって一番のものを仕入れているとのことで、この日は紀州産。赤身と大トロが続くので食べ比べも楽しいです。大トロは脂の乗り方によって、よく旨味を感じられるよう炙って出されることもあるそうです。
続いて若竹煮が。筍は今が旬で、まだ少し柔らかい口当たりが絶妙な煮かげんと合わさって滋味あふれる仕上がりに。前菜の春野菜とこの若竹煮からは日増しに暖かくなっていく春が感じられました。こうして食材から季節を感じるのもまた乙なものですよね。
ここから「天冨良 よこ田」直伝の天ぷらが五品。先陣を切るのは海老。表面はパリッと揚げられていますが、身は半分生身にとどめてあり、ジューシーな海老の旨味を存分に味わえます。身も肉厚で食べ応え抜群。
続いてキス。一つ前の海老はジューシーさが特徴でしたが、こちらはふわっと揚がっており、衣の軽やかさとホクホクとした身の優しい食感が楽しめます。天ぷらは好みに合わせて塩とレモン、あるいはカレー塩でいただきます。
「肉厚」という言葉だけで表せない大ぶりなステーキ椎茸。箸で持ったとき、あまりのボリュームに少し笑ってしまいました。これ一品で晩酌一回ぶんのおつまみになるのではないかというほどのボリュームと旨味が込められています。それでいて決して下品な味にはなっておらず、幾重にも折り重なった旨味を感じられました。
次はタラの芽。先の三品が非常ににぎやかな仕上がりだったので、このタラの芽の素朴な味がいいギャップに。シャキシャキとした食感で軽くいただけます。
次はアイナメを。同じ白身の魚としては、先に出されたキスよりも身そのものの味は淡白ですが、皮に旨味が詰まっており、これが全体に力強さを与えています。
続いて、穴子の煮おろしが供されます。先ほどまでの天ぷらは塩やレモンなどでいただきましたが、こちらは天つゆが濃厚な味わいになっており、そのギャップと合わせて別種の旨さを演出しています。対馬産の穴子は口の中でほどよくほぐれ、その隙間に天つゆが染み入って味のグラデーションが形成されておりたまらない味わいの逸品になっています。
揚げ物でヒートアップしたところを落ち着かせてくれる茶碗蒸し。非常に淡白な味付けになっており、ほのかに甘みが感じられるだけなのですが、生海苔の餡がかけられており、これがほどよいアクセントに。
続く「二の鮨」では鯵、赤貝、ボタンエビ、生うにが。鯵はネギと生姜でややスパイシーに。赤貝はこれも柑橘のフレーバーがつけられており、さっぱりといただけます。ボタンエビはトロトロの身が印象的。口のなかで消えてしまうように口当たりの良さでした。生うにはクリーミーで、シャリの旨味を引きだす芳醇なソースのようです。
締めはトロタクの手巻きと赤だしのお味噌汁で。写真のまま提供されて、お客さん自身で巻いてもらいます。トロと沢庵の食感のなかに、ネギがここでもいい味を出していてひと口ひと口、頬張るごとに顔がほころんでしまう美味しさです。
デザート。この大ぶりな苺は徳島県産の「夢物語」。甘みと酸味のバランスがよく、すっきりとした口触りでした。なお、ここでは季節のフルーツが出されるため、春になるとまた違ったものを提供するとのことです。
淡麗辛口の代表である「久保田」や「ZAKU 槐山一滴水」など、日本酒も人気どころをバッチリ取り揃えています。
カウンターは全10席。
2名さま用の個室。個室は4~8名さまで対応しており、ご家族連れなどでご利用いただくこともできます。
東京・新宿/寿司
新宿 鮨 よこ田

Data
☎️03-6384-2538
東京都新宿区新宿3-20-6 FSビル B1F
営業/11:30~14:00、16:00~24:00
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
定休日/不定休
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