洗える!着物職人が作った肌に優しくて敏感肌に◎!超シンプルだからこそお洒落なシルク素材のマスク
着物を手縫いで縫う職人を”和裁士”(国家資格)といいます。和裁の技術には、ものを永く使うための技術や知恵がたくさんあります。その技術や知恵をマスクに活かすことによって、抜群に肌に優しいマスクができました。
最高の衣料素材と言われる”シルク(絹)”は本来扱いが難しいと言われますが、和裁士にとっては大変馴染みの深い素材です。和裁の技術と絹という最高の素材がマスクをデザインすることによって、ハイスペックな洗えるマスクが誕生しました。
シルク(絹)とは
シルク(絹)は古くから、最高の衣料素材としてクレオパトラから卑弥呼まで、世界中の人々を魅了してきました。優雅な光沢、しなやかな肌ざわりに加え、吸放湿性、保温性などによる着心地のよさがあり、他の繊維にはない固有の特性がシルクの魅力です。さらに、絹タンパク質の機能は、美容や健康にもよいことが明らかにされてきました。
シルクの性能
※シルクは表部分にのみ使用しております。
○光沢
シルクの光沢は、よく真珠にたとえられます。真珠は、波長によって表面で反射するものと、内部まで透過してから各層で反射するものが干渉して、気品のある光沢を生みだします。シルクの光沢も、蚕が繊維をつくりだす過程でできるフィブロインタンパクの層状構造や内部の複雑な構造が生みだしています。また、シルク(フィブロイン)の大小さまざまな三角の断面によるプリズム効果が絹の光沢をいっそう美しいものとしています。
○耐久度
シルクは、細い糸が織りなす薄い生地が多いことから弱いように思われますが、引っ張り強さは羊毛や綿よりも大きく、繊維の中では強靭な部類になります。
○吸湿性・通気性・保温性
天然繊維の中でも、シルクは綿の1.3~1.5倍の吸水性があり、放湿性も綿に遜色ない特徴をもっています。また、シルクは繊維自体が微細な多孔質構造をしており、繊維の間に空気をたくさん含むことができます。空気の部屋をたくさん持つことで外の暑さ・寒さに影響されにくく(熱伝導率が低い)、快適に保ちます。さらに、吸湿性に優れていて放湿速度が大きく、保温性にも優れた繊維で、軽やかな薄さとしなやかな特性を持ちながら、「冬は暖かく、夏は涼しい」快適な天然のエアコン素材です。
〇紫外線(UV)カット
シルクは繭の中の蚕が紫外線を浴びないように守る機能があります。シルク製品を身につけた場合、お肌の大敵といわれるUV-B波(UVB)、UV-C波(UVC)が吸収されて紫外線をカットします。シルクの紫外線カット率は90%前後と、極めて高い数値が報告されており、衣類だけではなく、美容・健康・医療分野からも注目を浴びています。
仕立て
○縫製について
”着物を手縫いで仕立てる職人”のことを和裁士と言います。このマスクはその和裁士が全て手縫いで仕立てています。和裁士の技術に”くけ”と呼ばれる技術があり、表に糸をほぼ出さない様に縫っていきます。表に糸をほぼ出さないことによって、マスクによって肌を傷つけることが大いに減少します。また、ミシンは2本糸で縫っていくので硬さが出てしまいます。ですが手縫いは1本糸で柔らかく縫っていくので、圧倒的な肌へのフィット感があり優しく保護してくれます。
○糸について
通常着物を手縫いで仕立てる際には絹糸を使用しておりますが今回は手縫い用ポリエステル糸を使用。なぜ絹糸ではなく手縫い用ポリエステル糸かというと絹糸とは柔らかく仕上げることができますがどうしても洗って繰り返し使用するとなると縮んだり、切れやすかったりします。その反面、手縫い用のポリエステル糸は絹糸より若干の硬さはあるものの、ミシン糸より圧倒的に柔らかく絹糸よりとても丈夫に縫っていくことができます。今回のマスクは繰り返し洗って使えるよう手縫い用ポリエステル糸を使用することにこだわっています。
○サイズの調整が可能
職人が一つ一つ仕立てていくので
それぞれのサイズの調整が可能となります。(写真は普通サイズ)
・大(大きめ男性用)
・普通(通常サイズ)
・小(小さめ女性サイズ)
・子供(小学生低学年程度)
・幼児(幼稚園児)
※あくまで参考ですのでお客様ご自身で判断ください。
※サイズの変更による変更はできかねますのでご了承ください。
品質表示
表地:シルク(絹)100%
裏地:コットン(綿)100%
紐ゴム:ポリエステル 100%
価格:1980円〜
くり返し使用可能
・洗って繰り返し利用可能です。
・もちろん、耳のゴムもウォッシャブル素材です。
※マスクの紐はご自身のサイズに調整して結んでください。
洗濯時の注意事項
・できれば手洗いで優しく揉み洗いしてください。
⇨中性洗剤のご使用をお願いします。
・すぐに陰干しをしてください。
・素材の特性上、洗濯時に多少縮む可能性があります。
・干した後はアイロンをかけてください。
”絹マスク”抜群に肌に優しく、洗える立体マスクの開発秘話
元山巧の父”元山金良”は1965年に着物縫製会社兼和裁士訓練校であるモトヤマ和裁学院を長崎県に設立しました。その学院も九州に4校設立するほど拡大し、金良は、全国和裁着装団体連合会13代会長に就任し、和裁の進歩に精力を注ぎました。巧は、モトヤマ和裁学院を継ぐために東京で5年の修行を積み、著名人から仕立ての指名が入るほどに技術を磨きました。その後、長崎県へ帰りモトヤマ和裁学院を継ぐことになりました。だが、右下がりの着物業界であり、下請けである和裁学院は経営が立ち行かなくなり、倒産することとなってしまいました。その後巧は、手縫い専門で百貨店の着物の仕立てを請け負う古粋合同会社を立ち上げ、規模を小さくして現在も和裁士として着物を縫っています。
それを側で見ていた息子の、巧大、誠也が着物業界にイノベーションを起こすため、2019年に着物販売の会社巧流合同会社を東京の清澄白河で立ち上げました。巧流合同会社は着物をより気軽に着れるように”誰でも約1分で着れ、着崩れを起こさない着物”を開発したり、よりファッショナブルに着れるように”洋生地”にて着物を仕立てたり、着物業界の革新を目指しております。
そんな中、新型コロナウイルスが世界を襲いました。やはり下請けである和裁士は仕事がなくなる危機となりました。そこで何か新しいことができないかと考え、マスクの開発に取り掛かりました。息子の巧流合同会社の販売力があれば、ハイスペックなマスクを開発すれば新しい仕事を生み出すことができると思ったからです。そして開発されたのが今回の”「絹マスク」抜群に肌に優しく、洗える立体マスク”です。
このマスクを機に、職人の技術を使って様々な新しいものを開発し、職人の進化を目指していきます。
問い合わせ先
巧流 ☎︎03-6458-8497 http://www.call-kimono.com