福祉車両を開発・製作・販売する会社が作った、普段使いできる「軽キャンピングカー」とは?
福祉車両の架装・販売を展開する、ネッツトヨタ広島の関連会社・ウェルビー広島が、キャンピングカーを開発、販売を開始。架装ノウハウを生かした新たな取り組みとして、アウトドア向け新ブランド“Parceiro”(パルセイロ)をスタートしました。
第1弾は、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」をベースにした、軽キャンピングカーとしてリリース!
普段使いのための機能を、シンプルな内装で
軽自動車をベースにした車両はとてもシンプル。二列目シートを倒し専用のマットを敷き詰めることで、車中泊も可能となります。
車内にはポータブルバッテリー、小型冷蔵庫、そして車内を照らすライトが装備。一方、シンクや電子レンジなどはありません。パルセイロでは、必要なものだけをコンパクトに搭載しているので、車内の家具もシンプルにまとめられ、スペースを広くとれるようレイアウトされています。
電気周りにも工夫が施されています。アウトドアでの使用や普段使いの電源としても使用できるよう、通常のキャンピングカーに積まれるサブバッテリーの代わりに、ポータブルバッテリーを採用。車内に設置した照明や冷蔵庫への電源供給はもちろん、ポータブルなのでクルマからの取り外しが可能です。
このポータブルバッテリーは、100v家庭用コンセントで充電が可能。走行中に電源が切れそうなときは、運転中にシガーソケットから充電することもできます。
ポータブルバッテリーを車外に持ち出せば、絶景スポットでテレワークといったワーケーションができそう!
デザイン・製造・販売のワンストップ体制でカスタム
パルセイロを生み出したウェルビー広島では、福祉車両の販売やパーツの取付けだけでなく、独自の車両カスタムの立案から、開発・製造・マーケティングまでを一貫している会社。この仕組みから、パルセイロも短納期が可能だとのこと。
同社の責任者・中小城さんは、このパルセイロを一から作り、「福祉とアウトドアは繋がらないと感じるかもしれませんが、私たちはクルマの一部機能に焦点をあてるのてはなく、普段の暮らし、遊び、仕事まで、 社会全体に必要とされるモビリティを常に考えています」という。
クルマの開発コンセプトそのものが「人に優しい」になっています。
移動する“空間”を作り出す独自性
クルマは単に移動するための手段だという常識から、空間としての思想を実現したパルセイロ。
中小城さんは続けて
「移動空間がもたらすメリットはとても多く、例えばオフィス機能と電源設備を充実させれば、どこでも場所を選ばず、オンライン・オフライン問わず実務や打ち合わせが可能です。もちろんアソビのクルマとしても使えますし、災害時のレストスペースとしても活躍すると思います」。
まさに移動できる日常空間。一台欲しいと思いませんか?
車名/Parceiro(パルセイロ) HZC-01
ベース車両/ダイハツ「ハイゼットカーゴ」
車両価格/250万円(諸費用込総額)
乗車定員数/4名 (就寝人数/大人2名)
●ウェルビー広島
広島県安芸郡海田町南堀川町 1-39
082-516-8448
営業時間/09:30 〜 18:30(月曜定休)