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子どもの熱中症を防ぐには?登下校や部活中に注意すべきポイントと対策

子どもの熱中症を防ぐには?登下校や部活中に注意すべきポイントと対策

日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトでは、今夏の学校生活における熱中症の予防・対策のポイントを解説しています。マスク着用、気温上昇などによって熱中症増加が予想される2020年の夏。子どもを守るためにも、熱中症対策をしっかり確認しておきましょう。

新型コロナウイルス拡大による3~5月の休校期間が影響して、今年の夏は多くの学校で夏休みの短縮が決まっています。気温が高い時期に登下校、授業や部活への参加が必要になるため、これまで以上に熱中症予防を行わなければなりません。日本気象協会「熱中症ゼロへ」プロジェクトで発表されたシーン別の熱中症対策を知っておきましょう。


登下校編は、登校スタイルに合わせて暑さを避ける


バスを待っているときや徒歩での移動中など、登下校時は直射日光を避けこまめに水分をとるようにしましょう。登下校中は平気でも、学校や家に着いてから熱中症の症状が出る場合もあります。子どもは体調の変化に気が付かない場合も多いので、帰宅後の様子を確認し「熱中症の症状が出ていないか」を気にかけることも大切です。


<予防・対策の4つのポイント>
ポイント1.直射日光を避けるために、帽子の着用や日傘をさしながら、なるべく日かげを選んで歩きましょう。
ポイント2.水筒などで飲み物を持ち歩き、のどの渇きを感じる前に水分をこまめにとる。授業や登下校などで大量に汗をかいた場合には、あわせて適度な塩分も摂取するようにしましょう。
ポイント3.学校や家に着いたあとに熱中症の症状が出る場合もあるため、学校到着後や帰宅後はできるだけ涼しい環境で体を休める。少しでも気分の悪さや違和感がある場合には、周囲にいる友達や先生などの大人に伝えましょう。状態によっては周りの大人が病院に連れて行くことも必要です。
ポイント4.暑さ対策グッズを上手に利用し、体を冷やしましょう。 


水分・塩分補給のポイントはこちら
応急処置のポイントはこちら


学校生活で熱中症に注意したいポイント ~校内編~ 


日本気象庁


校庭、テニスコート、野球場、プールなど、屋外での活動
建物による日かげが少ない環境での長時間の活動は控えましょう。とくに、身長の低い子どもは地面の照り返しを受けやすいため、直射日光で温められた地面からの熱にも注意が必要です。また、「水の中にいるから大丈夫」と油断しがちなプールですが、他スポーツと同様に運動によって失われる水分を補給しなければなりません。


体育館、柔道場、剣道場など、屋内での活動
風通しの悪い体育館での活動や防具をつける競技を行う場合には、とくに熱中症への注意が必要です。屋外のように直射日光のあたらず、気温がそれほど高くい状況でも。湿度が高い場合には熱中症の危険性が高まります。


教室や特別教室での活動
冷房機器のない教室や特別教室など、高温多湿になりやすい場所で長時間過ごすことは控えましょう。また、窓際に座っている場合には、窓から差し込む直射日光にも注意してください。



<予防・対策の3つのポイント>
ポイント1.体育の授業で慣れない競技を行う場合など、普段と体の動かし方をするときには自分の体調を気にかけましょう。
ポイント2.体育や部活動に夢中になると、のどの渇きや気分の悪さに気付きにくくなることもしばしば。熱中症のサインを見逃さないように配慮しながら、意識的にこまめな水分補給を行いましょう。
ポイント3.授業中や試合中、集会のような声を上げにくい状況でも、少しでも気分が悪く感じたときには、我慢せずに友達や先生に伝えましょう。 


「熱中症、こんな人は特に注意!子ども」はこちら


学校によってルールが異なる場合もありますが、熱中症を防ぐためには十分な対策を実践していく必要があります。「先生に言い出しにくい」と体調不良の訴えを躊躇してしまう子どもも多いので、親子で熱中症について話す機会を持っておくと安心です。
「自分の家族も熱中症になるかもしれない」という危機意識をもちながら、万全の熱中症予防・対策を心がけていきましょう。


問い合わせ先 
日本気象協会 広報室
☎︎03-5958-8147 または jwapr@jwa.or.jp

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