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【リゾート旅行記】  沖縄・伊良部島で家族と過ごす、プールサイドで何もしない大人の贅沢時間

【リゾート旅行記】 沖縄・伊良部島で家族と過ごす、プールサイドで何もしない大人の贅沢時間

観光を詰め込まず、ホテルそのものを味わう大人のリゾート滞在。家族で伊良部島の「イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古」に宿泊して、プールサイドで夕日とシャンパンを楽しむ五感がほどけるような島時間を過ごしました。

子供も喜ぶ大人の時間、ホテルでの特別な時間を求めて

家族での宮古島旅。子供と一緒にめいっぱい遊ぶ時間は、かけがえのないもの。でも、せっかく遠くまで足を運ぶなら一泊くらいは大人もゆっくり羽を伸ばせる、特別な滞在をしたい。

そんな思いで選んだ伊良部島のリゾートホテル。ここでの過ごし方は印象深いものでした。
そのホテルは伊良部大橋を渡った先、「伊良部ブルー」と呼ばれる息をのむほど美しい海を望む場所に建てられていました。派手さは無く、むしろ島の自然にそっと溶け込むような佇まい。

子供連れの旅でありながらも、大人としての満ち足りた時間を、きちんと味わえる場所であってほしい。少し贅沢な願いを胸に、ホテルへと向かいます。期待と高揚が入り混じったまま橋を渡る時間も、すでに旅の一部のように感じられます。

チェックインから島時間がゆったりと流れ始めていく感覚

ホテルに到着して最初に迎えてくれたのは、島のハーブを使ったウェルカムドリンクでした。伊良部大橋を渡ってきた高揚と、南国の強い日差し。少し火照った体に、ハーブの爽やかな香りがすっと染み込んでいきます。

ほのかに緑の香りがするハーブウォーターを飲み干すころには、「ああ、今日はここでただゆっくりするんだ」と、気持ちが徐々に旅モードへと切り替わっていくのが分かりました。
ロビーは印象的な空間でした。伊良部島の手つかずの自然をイメージしたという白基調のしつらえが、開放的でありながら、どこか凛とした静けさをたたえています。

チェックインの手続きをしている間も、さざ波のような音がかすかに聞こえ、日常から少しずつ切り離されていく感覚があります。まだ部屋に入っていないのに、島時間がゆったりと流れ始めていました。

アッパーオーシャンビューの客室から、伊良部ブルーを満喫

この日泊まる部屋は広さ約45㎡のアッパーオーシャンビュールーム。ゆとりのある室内は、白を基調としたデザインで統一されていて、目の前に広がる海の青を鮮やかに引き立ててくれていました。
部屋に入ると、テーブルの上には南国らしい瑞々しい果物が出迎えてくれました。島のフルーツがあるだけで「歓迎されている」という心地良さがあります。海を眺めながらひと口いただくフルーツは、移動の疲れをやさしくほどいてくれました。
窓を開けてバルコニーに出た瞬間、思わず声が出ます。幾重にも重なる蒼のグラデーションが、視界いっぱいに広がっていて、浅瀬の明るいエメラルドグリーンから、沖へ向かうにつれて深まっていく濃い青へ。まさに「伊良部ブルー」を全身で感じるような、贅沢な眺め。

12㎡あるバルコニーには余裕があって、椅子に腰かけて海を眺めているだけで時間が過ぎてゆく。慌ただしく観光に出かけるのが、もったいなく思えてくるほどでした。子供たちも、この眺めに「すごい」と声を上げていて、家族みんなが部屋にいながらにして満たされる。そんな客室でした。

プールサイドでぼんやりと過ごしたい、大人の贅沢時間

部屋でひと息ついたあと、ホテル内のプールへ向かいました。長さ約18mのプールは、目の前に伊良部ブルーの海が広がる開放的なロケーションにあります。
プールサイドにはふかふかのタオルや冷たい水が用意されていて、こうした細やかな心配りに、ラグジュアリーホテルらしさを感じます。手ぶらで来ても、何ひとつ不自由しない。それだけで、気持ちにゆとりが生まれます。
子供たちがプールで遊ぶのを眺めながら、プールサイドの椅子に深く腰かけて、ただぼんやりと過ごします。海から吹く風を受けながら、冷たい水を飲み、また目を閉じる。ここではスマートフォンを見ず、予定を気にすることもなく、ただただ「何もしない」。

普段の生活では持てない空白の時間、これが一番の贅沢なのだと実感しました。プールに入って体を動かすよりも、こうしてただ海とプールを眺めて過ごす時間のほうが、かえって心が満たされていきます。

シャンパンを片手に眺める夕暮れの空と海が感動的

このホテルで楽しみにしていたサービスの一つが、宿泊者限定の「サンセットディライト」です。日没時の1時間、シャンパンが無料で楽しめるという、なんとも大人心をくすぐるサービスでした。
会場は、プールサイドとロビー。シャンパングラスを手にして、まずはプールサイドへ出てみます。目の前には、夕暮れに向けて刻々と表情を変えていく伊良部ブルーの海。水平線へ近づいていく太陽が、空と海を、オレンジから茜色に、そして淡いピンクへとゆっくり染め上げていきます。

その移ろいを眺めながら口に運ぶ冷えたシャンパンは、文句なしに格別の美味しさでした。潮の香りを含んだ風が頬に当たり、グラスの中で小さな泡が静かに立ちのぼる。それだけで、肩の力がすっと抜けていくのを感じます。
考えてみれば、子供がいると、こうして「ただ飲み物を片手に夕日を眺める」という何でもない時間こそ、一番持ちにくいもの。それが、ホテル内で家族と一緒にいながら、ごく自然に叶えられる。
プールサイドとロビーを行き来しながら、夕暮れの空をぼんやりと眺めて過ごした一時間。この旅で間違いなく「大人になれた」と感じられる時間でした。慌ただしい日常では味わえない、贅沢なひととき。高級なディナーよりも、この何気ない夕暮れ時の一杯のほうが、ずっと記憶に残りそうです。
グラスを手にしたまま、ホテルのビーチクラブのあたりまで足を伸ばしてみました。ガゼボやデイベッド、ファイヤープレイスといったくつろぎのアイテムが点在していて、波の音を聞きながらゆったりと過ごせる、なんとも贅沢な空間。夕日に照らされた海を眺めながらここを歩くだけで、心がほどけていくようです。

翌朝、朝食はハーフビュッフェで島の恵みを味わう

食事もこのホテル滞在の大きな楽しみ。三面が窓に開かれたレストラン「TIN'IN」は、まるで海に張り出した岬の上に立っているかのような、圧倒的な開放感があります。
宮古言葉で空(TIN)と海(IN)を意味するというその名のとおり、窓の向こうには、空と海がつきぬけるように広がっていました。
朝食はハーフビュッフェ形式でした。サラダやフルーツといった副菜はビュッフェから好きなだけ取れて、メインは和食か洋食かを選べる仕組みです。
私は和食を選びました。あれこれ自由に取れるビュッフェの気軽さと、できたての温かいメインをきちんと味わえる満足感。その両方を欲張れるのが、なんともうれしいところ。
訪れた時間帯が空いていたのか、終始ゆったりと落ち着いて食事ができたことが印象に残っています。混み合うビュッフェにありがちな、料理を取る行列に並んだり、席が騒がしかったりという慌ただしさがありません。宮古ブルーの海を眺めながら、静かに島の恵みを味わう朝。地元の食材をていねいに使った料理の一皿一皿が、より深く心に染みました。これ以上ない、ラグジュアリーな一日の始まりです。

子供と一緒でも、大人がちゃんと満たされる

子供連れの旅は、どうしても子ども中心の予定になりがちです。これまではそれが当たり前だと思っていました。しかし、このホテルでは、子供と一緒に過ごしながらも、大人としての満ち足りた時間を、確かに味わうことができました。
ハーブウォーターの香りに始まり、伊良部ブルーを望む客室、夕日とシャンパンのサンセットディライト、そして海を眺めながらの静かな朝食。その一つひとつが、五感をゆっくりと解いてくれる体験でした。何かを「する」ことよりも、ただその場の空気や光や香りを「感じる」ことに、これほど満たされるとは思いませんでした。
観光をぎっしり詰め込むのではなく、ホテルそのものをじっくりと味わう。そんな大人のリゾート滞在を求める人にこそ、この島とこのホテルは応えてくれるはずです。次に訪れるときは、また少し違う季節に、この穏やかな島時間を味わいに来たいと思います。そのときも、夕日とシャンパンはきっと静かに待っていてくれるはず。

イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古
住所/沖縄県宮古島市伊良部字伊良部818番5
TEL/0980-74-5511

取材・文/SYURI
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