CAR & BIKE
2026.08.01
【ガレージ見学】スーパーGT参戦チーム、レーシングプロジェクトバンドウが目指したオープンガレージとは
新設されたレーシングガレージは単なるメンテナンス拠点ではなく、意図的に「見せる」ことを前提に設計された。坂東 正敬さんに案内してもらい、その考え方を伺いました。
「見せる」ための空間設計、FUJI BASE FACTORY
スーパーGTのトップカテゴリー、GT500に19号車で参戦するチーム、レーシングプロジェクトバンドウ。
チームは以前から御殿場市内に工場を構えていたが、富士スピードウェイ近くの「RACING PROJECT BANDOH FUJI BASE FACTORY」(FUJI BASE FACTORY)を新設。ここは19号車をメンテナンスできるレース拠点とするだけでなく、広く一般の人に見せるための「オープンガレージ」として設計したという。
この日はスポンサーや関係者向けに一足早く公開され、レーシングプロジェクトバンドウ代表取締役社長の坂東 正敬さんに施設の内部を案内をしてもらいました。
チームは以前から御殿場市内に工場を構えていたが、富士スピードウェイ近くの「RACING PROJECT BANDOH FUJI BASE FACTORY」(FUJI BASE FACTORY)を新設。ここは19号車をメンテナンスできるレース拠点とするだけでなく、広く一般の人に見せるための「オープンガレージ」として設計したという。
この日はスポンサーや関係者向けに一足早く公開され、レーシングプロジェクトバンドウ代表取締役社長の坂東 正敬さんに施設の内部を案内をしてもらいました。
坂東 正敬(ばんどう まさたか)さん
有限会社坂東商会、株式会社レーシングプロジェクトバンドウ 代表取締役社長
1976年3月31日生まれ、東京都出身。TGR TEAM WedsSport BANDOH(SUPER GT・GT500)監督。18歳の時、ドイツへサッカー留学。Jリーグ研修生として日本で活躍後、坂東商会へ入社。入社後、織戸学と知り合いレースに興味を持つ。父は坂東商会会長、レーシングプロジェクトバンドウ前監督の坂東正明さん。
有限会社坂東商会、株式会社レーシングプロジェクトバンドウ 代表取締役社長
1976年3月31日生まれ、東京都出身。TGR TEAM WedsSport BANDOH(SUPER GT・GT500)監督。18歳の時、ドイツへサッカー留学。Jリーグ研修生として日本で活躍後、坂東商会へ入社。入社後、織戸学と知り合いレースに興味を持つ。父は坂東商会会長、レーシングプロジェクトバンドウ前監督の坂東正明さん。
スーパーGTのチームが目指した、子供のための「オープンガレージ」
聞き手
二瀬 慎(にのせ まこと)さん(右)
1976年7月2日、長崎県大村市出身。 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)モビリティー・ライフスタイル・デザイン事業部 部長。デザイナー・ディレクターを経て2009年 CCC入社。2019年よりオートバックスセブングループのABTマーケティング株式会社の取締役に就任(現任)。カーライフやアウトドアを中心に様々な地域密着のイベントや、メーカーの商品企画をプロデュース。
二瀬 慎(にのせ まこと)さん(右)
1976年7月2日、長崎県大村市出身。 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)モビリティー・ライフスタイル・デザイン事業部 部長。デザイナー・ディレクターを経て2009年 CCC入社。2019年よりオートバックスセブングループのABTマーケティング株式会社の取締役に就任(現任)。カーライフやアウトドアを中心に様々な地域密着のイベントや、メーカーの商品企画をプロデュース。
二瀬「2階の広い渡り廊下は、レーシングマシンや定盤(精密なセッティングをするためのアライメントテスター)を見下ろせるようになっていて、大きなガレージのほとんどを見渡せるようになっているんですね」。
坂東「はい。実はこの廊下もこだわって作りました。子供たちがここから見下ろして、メカニックが作業している様子を見てもらえるオープンガレージにしたかったんです」。
二瀬「ガレージを開放して見てもらうという発想は面白い。スーパーGTは人気のモータースポーツなので、確かに親子連れのファンもいらっしゃいます」。
坂東「やっぱり子供たちにクルマのことを好きになってほしいし、モータースポーツに興味を持ってほしい。そして、かっこいいガレージで、かっこよく働くメカニックの姿を見てほしいんです。私がドイツにサッカー留学していた頃に見た現地のモータースポーツガレージで、オープンガレージを体験したことがあって。そこで働くメカニックや建物がカッコ良く見えて、いつか実現したいなという想いがありました」。
二瀬「ガレージを開放して見てもらうという発想は面白い。スーパーGTは人気のモータースポーツなので、確かに親子連れのファンもいらっしゃいます」。
坂東「やっぱり子供たちにクルマのことを好きになってほしいし、モータースポーツに興味を持ってほしい。そして、かっこいいガレージで、かっこよく働くメカニックの姿を見てほしいんです。私がドイツにサッカー留学していた頃に見た現地のモータースポーツガレージで、オープンガレージを体験したことがあって。そこで働くメカニックや建物がカッコ良く見えて、いつか実現したいなという想いがありました」。
――これまでの工場では見学者のための安全なスペースを確保できず、オープンガレージは実現できなかった。そこで、ここFUJI BASE FACTORYの新工場では、オープンガレージの実施を目指して坂東社長自ら設計に関わり、子供たちにも安全に作業を見られる環境を採り入れることが実現したのだ。
二瀬「坂東さんはこれまでも車両の展示や、子供を対象としたコクピットへの乗り込み体験などもやってこられていますよね。単なるガレージの運営ではなく、教育やエンターテイメントを融合を目指しているということでしょうか?」
坂東「そうですね。とにかく自分たちがやっていることを、多くの人に少しでも見てもらえる形にして、喜んでもらいたいと思っていました」。
坂東「そうですね。とにかく自分たちがやっていることを、多くの人に少しでも見てもらえる形にして、喜んでもらいたいと思っていました」。
二瀬「スーパーGTのチーム監督であり、そして父の代から日本のレース界を作り上げてきた坂東商会の社長でもある坂東 正敬さんが、広く言えば日本の自動車業界をレースの視点からどう盛り上げるのかということの回答として、メカニックの姿を子供たち見せるという点はとても興味深く思いました」。
――この日、ガレージはまだ完成形ではないものの、今年スーパーGT GT500で参戦中のWedsSport BANDOH GR Supraが置かれていた。こうした本物のレーシングカーだけでなく、それをメンテナンスするスタッフの姿も間近で見られるのは、スーパーGTファンでなくてもワクワクする体験だろう。
坂東「ここではメンテナンス付き車両預かり(ストレージ)サービスもやっています。預けるだけでなく、追加料金で専用のライブカメラを通じてスマートフォンから自分の車を確認できるサービスも考えています。ペットの見守りサービスみたいな感じかな」。
この日はすでにフェラーリ・チャレンジの車両がメンテナンスで2台入っていた。ウマで上げ、タイヤが無い状態だと遠目でもブレーキやサスペンションの一部も覗ける。レーシングカーの構造や細部に興味が湧けば、きっと新たな発見もあるだろう。
人材育成と技術継承のプラットフォーム最前線
――ガレージの主役は人とクルマ。その仕事場として、作業台や旋盤などの「裏側」も見られるようになっている。
坂東「ここは全部作業場です。男の子がみんな喜ぶと思うんですよね」。
二瀬「この作業台もめちゃくちゃかっこいいですね。子供もそうですけど、大人がワクワクします」。
二瀬「この作業台もめちゃくちゃかっこいいですね。子供もそうですけど、大人がワクワクします」。
坂東「これからこうした工作機械を駆使する職人に憧れるのって、凄いと思うんですよ。なんでも3Dプリンターで作れちゃう時代だけど、やっぱり(工作)機械を使えれば、幅は広がるので。今のスーパーGTでもやっぱり作れる環境があるといいよね」。
二瀬「メカニックが働く、こういうところを見られるのも社会科見学として楽しいですね」。
坂東「あとはちゃんと説明できる状況を作れれば良いと思うけど、今はまだそこまでは(これから)ですね」。
二瀬「メカニックが働く、こういうところを見られるのも社会科見学として楽しいですね」。
坂東「あとはちゃんと説明できる状況を作れれば良いと思うけど、今はまだそこまでは(これから)ですね」。
――熟練した職人を目指す若者が減少し、技術の継承が困難になっている時代。しかし、レースの現場では職人が活躍する伝統的な「モノ作り」の場でもある。こうしたプライドある現場も今後公開される予定だ。
歴代レーシングカーの展示や、こだわりのミーティングルームも
別棟ではレーシングプロジェクトバンドウが手掛けてきた歴代レーシングカーのほか、交流のある浅野レーシングサービスから借りたマイナーツーリングや、グループAのレース車両なども展示され、レースミュージアムのようになっていました。建屋の改築はまだこれからながら、こちらも一般への公開を秋ごろに予定されている。
ちなみに、ガレージの中心に据えられたミーティングルームも坂東社長のこだわり。心地良い照明と落ち着いた内装を取り入れ、坂東社長は「ちょっとキャバクラっぽいよね」と冗談交じりに笑いながらも、それだけ開かれたガレージ、そして居心地の良さを意識している。
この2階には社員用の食事スペースも用意され、ミーティングルーム同様の心地良い照明と内装になっていました。
この2階には社員用の食事スペースも用意され、ミーティングルーム同様の心地良い照明と内装になっていました。
スタッフが作業着に着替えるための更衣室は、MLBのロッカールームをイメージして作られた。一人ひとりのスタッフの名前が貼られていて、ここで働く人へのリスペクトも感じられました。
坂東社長がこだわったガレージの完成&一般公開は、秋以降に予定
このオープンガレージ、受付は現在はまだ未定ながら、開始時期や申し込み方法などは後日決定次第 RACING PROJECT BANDOHの公式サイトなどで発表される予定だということです。
「既存の150坪の広大な倉庫」を大改装し、オープンガレージと自動車ミュージアムへと生まれ変わらせる一大プロジェクト計画のこれからが楽しみだ。
RACING PROJECT BANDOH
https://www.bandohracing.com/
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