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WurtS(ワーツ)は親子で聴ける!20代と40代の距離を縮める、おすすめ音楽

WurtS(ワーツ)は親子で聴ける!20代と40代の距離を縮める、おすすめ音楽

新しいけれど、どこか懐かしくて、「この曲いいね」「このアーティスト好きだなぁ」と頷いてもらえるような素敵なメロディやミュージシャンをご紹介します。今回は昨年彗星のごとく登場したWurtSのライブをレポート。

渋谷Spotify O-West「W‘s LIVE」ツアー最終日

引用元/公式Twitter。
「WurtSです。よろしくお願いします」。

えっ? 声が若い! というより幼いくらいの「か弱さ」。いい意味で普段はぶっきらぼうなボーカルとの落差に、ちょっと驚きました。なんかかわいい。6月29日、渋谷「Spotify O-West」。話題のニューアーティスト、WurtSの「W‘s LIVE」ツアー最終日に参列。

WurtSは打ち込み宅録系、TikTokでブレイクと、イマドキミュージシャンの成功の方程式で、令和の音楽シーンに躍り出た「研究者×音楽家(本人弁)」です。

そんなWurtSが満を持して実現した東名阪のライブツアーは、盟友PEOPLE1(ピープルワン)との2マンライブでした。

母娘でWurtS!彼らの魅力は世代を超える

オープニングアクトは、PEOPLE1。NHK夜ドラ「カナカナ」主題歌も担当し、GWの単独ライブも即ソールドアウトで大人気の彼らですが、今回はあえて前座を務めてくれることに、ミュージシャン同士の深い友情や絆を感じます。
PEOPLE1、ボーカルIto(イトウ)。
引用元/公式Twitter。
ちょっとセンチメンタルな「魔法の歌」からラストの「さよならミュージック」までしっかり12曲。クールだったり、ポップだったり、エモかったり。多彩なレパートリーに大感動でした。
セットチェンジのインターバルは約20分弱。
「コンサート中は、コロナウィルス感染症予防のためにマスク着用をお願いします…」という、やや人を食ったようなアナウンスがされると、いよいよWurtSの登場です。

1曲目は惜しげもなく最新曲「ふたり計画」。

スタジオ録音とボーカルがほぼ同じ。本人だから声が同じなのは当たり前なのですが、パフォーマンスのニュアンスが変わらないのは新人らしさだったり、愚直さに真摯な印象を受け、改めて好感を覚えました。

WurtS - ふたり計画(Official Audio)

するとちょっとユニークな会話が。

「わぁ〜『ふたり計画』からスタートだ、最初からぶっ飛ばしちゃうのね」「ねぇママ、私もこの曲大好き!」。

周りを見ると制服の女子高生とその母親らしき女性がキャッキャッとはしゃいでいます。なるほどいい音楽は、ジェネレーションギャップなんて軽く超えていくなぁ、と納得。

実は、WurtSは、「音楽の研究」として、「オルタナティブ」と「リバイバル」をテーマにしてきたそうです。だからこそ、彼が放つメロディは、エモくて、印象的なノイジーなギター音が、数十年前にも流行ったような、どこか懐かしい音でもあるのです。

そこに最新のデジタルテクノロジーやこれまで蓄積されてきた楽曲作りのノウハウを上手に取り込みながら、新しい時代の、新しい価値観に融合する音楽を創り上げています。

20代も、30代も、40代も、50代も、それ以上の世代にも、WurtSは「共通言語」になっていけるんじゃないかと、強く感じて止みません。
引用元/公式Twitter。
ダルさとセクシーが混ざった「Talking Box(Dirty Pop Remix)」、井上陽水の「傘がない」の令和版だと勝手に思っている「BOY MEETS GIRL」、ギターのフレーズがアジカンみたいな「僕の個人主義」と続きました。

すると、最高に耳に染み付いたイントロが流れ、ドラムが「わーかってないよ〜」とコーラス。「随分前にさ 出逢ったあの頃、あの娘でさ」と「分かってないよ」を歌い出すとフロアの興奮は最高潮に。

ソールドアウトのO-EASTは、2000人の鼓動に共鳴して揺れ出したかのようでした。

WurtSの楽曲の特長は、最近のアーティストには珍しいくらい曲が短いこと。だからあっという間にラスト曲「SIREN」に行き着きました。

もうおしまい?アンコールの拍手が渋谷中に響き渡る

「もうおしまい?」久しぶりにマジでもっと見たい、もっと聴きたいという印象の中で、会場はアンコールを求める拍手。その音圧は渋谷中に響き渡るのではと思うほどに。

すると誰もが予想した通り、アンコールには、WurtSとともにPEOPLE1のボーカリスト2人も登場。WurtSとPEOPLE1を全国区に押し上げた名曲「リトルダンサー feat. Ito (PEOPLE1)」を披露。

みんなこの曲が聴きたかったんだなぁと納得しつつ、会場が一体となったハンドバンキングが美しい器械体操のようで、すごく幸せな空間の中にいるんだとなんだかとてもうれしくて…。

ほぼノーMCだったWurtS。しかし最後の最後で、歌声よりもか細く甲高い声で「ありがとうございました」を何度も繰り返し、フロアにも2階席にも思い切り手を振る姿が、「やっぱいいやつ!」と思えてきました。

オーラスは「地底人」。コロナウイルスの流行、気候変動、国際情勢の不安定に、ちょっとアイロニカルなメッセージ性を感じて苦笑しながらも、その疾走感あふれるメロディには爽快さを覚えていました。
アンコールは、PEOPLE1と「リトルダンサー」。
引用元/公式Twitter。
Spotifyにアップされた6月29日東京公演のセットリスト。
引用元/Spotify。

青春の蹉跌か、青春讃歌か、新しいけど懐かしい曲

会場を見渡せばわかるように20代を中心に支持されているWurtSですが、音楽は世代を超えます。

実際、WurtS自身がリスペクトするアーティストは、彼が生まれるかどうかの2002年に登場したオルタナ系の「アジアンカンフージェネレーション」やそれ以前の「ORANGE RANGE(オレンジレンジ)」だったり、洋楽で言えば、攻撃的なギターサウンドが光る「THE 1975(ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ)」や、やはり後追いで聴いていたレッチリ、エミネムだったり。

さらにWurtSの音を分解していくと、現在でも活躍している「Green Day(グリーン・デイ)」のまっすぐなパンクや、解散した「Daft Punk(ダフト・パンク)」のようなエレクトロポップ、「D'Angelo(ディアンジェロ)」のネオソウルなど、様々な音楽のニュアンスやフレーバーがいっぱいです。

このあたりのミュージシャンが奏で出す音のエモさが好きなら、WurtSは絶対おススメしたい素晴らしいアーティストです。

耳馴染みのいい、心を鷲掴みにするメロディに、行間に込めた思いが痛いほどに伝わってくる「青春の蹉跌」みたいな歌詞が散りばめられ、ちょっと青くさいような気恥ずかしい感情とともに、知らぬ間に聴く人を虜にしていきます。

会社の先輩後輩でも、WurtSという共通の会話にきっと花が咲くでしょう。親子のような世代間の距離だってあっという間に縮まることでしょう。

機会があれば公式Youtubeや音楽配信サービスなどで、WurtSを聴いてみてください。
(こちらは大阪公演より)。
引用元/公式Twitter。
●WurtS(ワーツ)
2021年本格始動。
作詞・作曲・アレンジ、アートワークや映像に至るまで全てをセルフプロデュースする21世紀生まれのソロアーティスト。しかし、その素性は謎のまま。

2021年6月、TikTokでバズった「分かってないよ」はデジタルEP「MAGICAL SOUP」に収録され、自主レーベル「W's Project」からリリース。同年8月、デジタルEP「Radio Sausage」収録の「リトルダンサー feat. Ito (PEOPLE 1)」が、トヨタ自動車「カローラシリーズ」のCMソングに起用。1stアルバム「ワンス・アポン・ア・リバイバル」は、「第14回 CDショップ大賞 2022」で大賞<青> を受賞。

2022年5月発表の最新曲「ふたり計画」は、「純猥談」の短編映画「いつか回り回って恋人に戻れたら幸せです」の主題歌に起用。WurtSが発信する楽曲は、ロック、ヒップホップ、エレクトロ等、様々なジャンルの垣根を超え、日々変貌を遂げています。
引用元/公式Twitter。
<東名阪ワンマンツアー決定>
「WurtS LIVE 2022」
●11月18日 名古屋DIAMOND HALL
●11月22日 なんばHatch
●11月29日 Zepp DiverCity Tokyo
鶴田茂高(ツルタシゲタカ)
気持ちいいと感じた音を多くの人に伝えたいと願う音楽愛好家。グルメ、酒、ファッション等もお伝えします。
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