LIFE
2025.08.15
【ホテルの過ごし方】家族でゆったり温泉 & 自分時間も!富士マリオットホテル山中湖の一日
仕事中心の生活が続き、「自分の時間」を取る余裕がなくなっていました。そんな毎日からふっと距離をとるために、クルマで山梨県の山中湖へ。そこで選んだのは、富士マリオットホテル山中湖。家族と過ごしながら、自分にも静かに向き合う時間を持てました。
山中湖畔の森の中に佇む静かなホテルへドライブ

今回の旅は、朝のうちに横浜を出発、まずは山中湖を目指しました。天気にも恵まれて、ドライブ中の山々の景色がとても綺麗。横浜から2時間ちょっとで、想像していたような渋滞もなく、スムーズに到着できたのはありがたかったです。
ホテルにチェックインする前に、山中湖畔で白鳥や鯉に餌をあげたり、のんびりと湖沿いを散歩したり。何か特別なことをするわけではありませんが、ゆったりした雰囲気のなかで子どもも終始ご機嫌です。
ホテルにチェックインする前に、山中湖畔で白鳥や鯉に餌をあげたり、のんびりと湖沿いを散歩したり。何か特別なことをするわけではありませんが、ゆったりした雰囲気のなかで子どもも終始ご機嫌です。

旅の目的地、富士マリオットホテル山中湖は、山中湖からクルマで15分ほどの場所にあります。湖周辺でゆっくり遊んだあとでも立ち寄りやすく、家族連れにも快適なロケーション。電車で訪れる場合も、バスターミナル「旭日丘(山中湖ターミナル)」とホテル間を結ぶ無料送迎バス(事前予約制)があるので、旅のスタイルにも合わせやすそう。

ホテルに到着すると、まず目に飛び込んできたのはロビーにそびえ立つカラフルなチュッパチャップスタワー。子どもたちは目を輝かせて駆け寄り、どの味にしようかと迷いながらも嬉しそうに選んでいました。そのすぐ横にはおまんじゅうも並べられていて、大人はこちらを手に取ってひと息。

また、ウェルカムドリンクのサービスがあり、私はその一杯を飲みながら、窓越しに見える緑をぼんやりと眺めていました。この時点で、すでに日常とは少し違う空気感があります。横浜での慌ただしい時間とはテンポが違い、到着したばかりなのに不思議と気持ちが落ち着く瞬間でした。
温泉付きプレミアルームは、静けさを思い出す場所

部屋は温泉浴室付きのプレミアルーム(ツイン)。入ってすぐに感じたのは、開放感と静けさ。天井が高く、窓からは緑が一面に広がっていて、目にも心にも優しい景色でした。

そして何よりうれしかったのが、部屋に備えられた温泉浴室。家族だけで使えるプライベートな温泉なので、好きなタイミングで誰にも気兼ねなく入れるのが本当にありがたい。子どもが寝静まった後、一人で湯船に浸かった時間は、日常から完全に離れて自分をリセットできる貴重なひとときでした。
熱すぎずぬるすぎず、温泉の温度もちょうどよくて、肩までゆっくりと沈むと自然と目を閉じてしまいます。何もしないでいることが、こんなにも心地良いとは…そんなことを久しぶりに感じました。
熱すぎずぬるすぎず、温泉の温度もちょうどよくて、肩までゆっくりと沈むと自然と目を閉じてしまいます。何もしないでいることが、こんなにも心地良いとは…そんなことを久しぶりに感じました。
部屋で気兼ねなく楽しむ、夜のひととき

夜は、1階のラウンジスペースが特定の会員向けに開放されていました。私はマリオットボンヴォイというホテルグループの会員プログラムに登録していたので、今回はそのプラチナエリートというランクの特典で利用することができました。

堅苦しいラウンジではなく、ビュッフェスタイルでスナックやオードブルを選び、冷蔵庫からはビールやスパークリングワイン、ジュースなどを自由にピックアップ。こんな風に自由に楽しめる空間って、実はなかなかない。

ラウンジですが、食事のための座席はなく、ビュッフェで好きなものを取って部屋に持ち帰って楽しむスタイル。その気軽さがうれしく、好きなタイミングで立ち寄れるのが便利でした。

私たちはスパークリングワインを選び、ローストビーフや豚タンの炭火焼き、いかの唐揚げ、ポテト、サラダなどをプレートに盛って部屋へ。思っていたよりボリュームがあって、軽食というよりしっかりした夕食です。


味つけも好みに合っていて、どれもお酒がすすむものばかり。子どもも楽しそうに「次はどれにする?」といったやりとりが自然と出てきて、気取らないけど少し特別感があります。

部屋では冷えたスパークリングワインを片手に、その日の出来事をゆっくり振り返る…そんな時間が、旅先での夜をより豊かなものにしてくれます。仕事や家事に追われていると、こうして静かに自分と向き合える時間は意外と少ないもの。あらためて「こういう時間って大事だな」と感じました。
卓球とテニスで無理なく心も軽くなる

富士マリオットホテル山中湖では、館内で卓球とテニスを楽しめます。私たちはチェックイン時に卓球を1時間予約し、翌朝はテニスを体験することにしました。ラケットやボールは貸してもらえるので、手ぶらでもOK。

卓球は家族みんなで交代しながら、わいわいと盛り上がる時間に。子どもにとっては初めての卓球、それでもラケットの扱いにはすぐに慣れて、夢中でボールを追いかけていました。本格的に勝ち負けを競うというより、ラリーが続くだけでうれしくて、自然と笑い声が増えていく。こうしたアクティビティも楽しいですね。

翌朝のテニスも、天気に恵まれて最高のコンディション。コートがきれいで、緑に囲まれているせいか、ただラリーするだけでも気分が良い。暑い中でも鳥のさえずりや風の音を聞きながら体を動かす時間は、リフレッシュにぴったりでした。

普段から運動不足を感じている人や、家族でのんびり過ごしつつ体も動かしたい人には、ちょうど良いアクティビティだと思います。全身を使うほどではなくても、軽く汗をかく程度に体を動かすだけで、気分転換になって、自然の中で遊ぶという非日常感が心地よさにもつながっているように感じました。
夜の散歩と温泉で、一日をゆるやかに締めくくる

夕食代わりの軽食を楽しんだあとは、家から持ってきた懐中電灯を手に、家族で夜の探検へ。ホテルの敷地内を照らしながら、クワガタを探して歩いてみましたが、この日は出会えず。それでも、木々の影がゆらめく静かな夜道を歩く時間は、ちょっとした冒険のようで、子どもも終始わくわくした様子。
そんな姿を見ているうちに、自分も昔こうやって夜の散歩が楽しかったな…なんて思いながら、子どもの手を握って歩いていると、どこか懐かしい気持ちがこみ上げてきました。
そんな姿を見ているうちに、自分も昔こうやって夜の散歩が楽しかったな…なんて思いながら、子どもの手を握って歩いていると、どこか懐かしい気持ちがこみ上げてきました。

部屋に戻ってからは、温泉付きの浴室でゆっくり湯に浸かり、体の疲れをしっかりとほぐしました。子どもも「まだ入りたい!」と何度もお湯に戻っては、はしゃいでいて、誰にも気を遣わず、家族だけで好きなタイミングで温泉を楽しめるこの環境が、とても贅沢に感じます。旅先でのこうしたプライベートな時間は、家族の記憶にもきっと深く残るだろうなと思いました。
翌朝、朝食ビュッフェでまたお腹と心が満たされる

朝食は7時に予約し、1階のレストランでビュッフェを楽しみました。サラダ、焼き魚、パン、フルーツ、シリアルなど、和洋さまざまなメニューが並び、ついあれこれ取りたくなってしまいます。品数が豊富で、どれも彩りがきれい。料理の並びも美しく、見ているだけで気分が上がります。

子どもはテンションが上がり、何度も往復。朝からにぎやかなスタートでした。中でも、目の前で生のオレンジを絞ってくれるフレッシュジュースの機械には、大人も子どもも興味津々。オレンジがコロンと転がり、ジュースが注がれていく様子を見て「すごい!」と声を上げる場面もありました。

さらに子どもは大好きなポテトとフルーツを何度もおかわり。自分で選びながら「次はこれにする」とうれしそうに言っている様子が微笑ましかったです。彩り鮮やかなスムージーも並び、大人も子どもも「これ美味しいね」と笑顔に。


大人にとっても、時間を気にせずゆっくりと味わえる朝食の時間は、とても貴重に感じられます。普段は慌ただしく済ませてしまう朝も、旅先ではコーヒーを片手にのんびりと過ごせる特別なひととき。せかされることなく、家族と会話を楽しみながら朝の空気を感じられるだけで、自然と気持ちにも余裕が生まれてきました。
ホテルで過ごす週末が心地良い

今回の旅で感じたのは、「ホテルを起点に、自分と向き合う時間を持つ」という新しい旅のかたち。せわしない観光ではなく、静かな自然と、ちょっとしたアクティビティ、そして部屋で過ごす時間こそが、心の余白を取り戻してくれると気づきました。

肩ひじ張らずに、自分のペースで過ごせる心地良さが、このホテルにはありました。家族と過ごしながらも、ひとりで静かに湯に浸かる時間。夜に一杯だけ、誰にも気を遣わずに飲む時間。そんな小さな瞬間の積み重ねが、翌週からの自分を少しだけ強くしてくれる気がします。「家族サービスのついでに、ちょっと自分の時間も欲しい」そんな大人にとって、理想的な場所かもしれません。
富士マリオットホテル山中湖
住所/山梨県南都留郡山中湖村平野1256-1
TEL/0555-65-6400
取材・文/SYURI
富士マリオットホテル山中湖
住所/山梨県南都留郡山中湖村平野1256-1
TEL/0555-65-6400
取材・文/SYURI