TOP / LIFE / 【今さら聞けない】ジムでよく見るベルトやバンドの効果とは?使い方と合わせて解説
【今さら聞けない】ジムでよく見るベルトやバンドの効果とは?使い方と合わせて解説

【今さら聞けない】ジムでよく見るベルトやバンドの効果とは?使い方と合わせて解説

夏はフィットネスジムに通って体を絞ろうとする人が増えてきます。そこでいざトレーニングを始めると、常連らしき人がベルトやバンドのようなアイテムを着用しているのに気付きますよね。パーソナルトレーニング資格を保持していた筆者がこれらのアイテムの用途と使い方について説明します。

トレーニングベルトは腹圧を高めてくれる

ジムでよく見かける太いベルト「トレーニングベルト」について。その目的は、より高い負荷に耐えるために腹圧を高めてケガを防ぎ、トレーニングのパフォーマンスを向上させるためにあります。
腰に負荷がかかるトレーニングで正しいフォームを保つためには、お腹の力が抜けて姿勢が崩れないよう、腹部の圧力を高める必要があります。その際にトレーニングベルトできつく締めることで、腹圧が抜けにくくなり、より高負荷をかけやすくなります。
しかし体幹を鍛えたい場合にベルトによるサポートを受けていると効果が薄れるため、常に付けっぱなしにしているのは避けた方がいいでしょう。主にスクワットやデッドリフトをすることで、脊柱起立筋(背中の下部の筋肉)に大きな負荷がかかるような種目で使用するのがベターです。

リストラップは手首の動きを固定する

リストラップは手首の動きを固定してケガを防ぐ効果があります。こちらも高重量を挙上して(身体の一部を通常の位置よりも高く持ち上げて)トレーニング効果を上げるのが目的で、使用時にのみ付けるのが基本です。手首の保護以外に握力が増強される効果もあるとされています。
使い方はサムループというバンドに親指を通し、そこを支点に手首に巻き付けてマジックテープで固定するという仕組みになっています。
巻き方のポイントは手首をしっかり覆うように巻くようにすることです。リストバンドのように手首よりも肘側に巻くと、しっかり固定できずに効果が得られないので注意しましょう。
主に使用される種目はベンチプレスやショルダープレスといった重量物を押すような種目が代表的となっています。またダンベルカールといった手首を曲げるような種目でも使用されることがあります。筆者は初めて高重量のベンチプレスに挑んだ際に、手首が必要以上に外側を向いて痛みを感じたことから、使用を始めました。

パワーグリップはバーを握る時に使う

パワーグリップは手とバーの間にこのグリップ部分を挟むことで、握力を補助してトレーニング効果を上げる効果があります。主に使用されるトレーニングは、懸垂、デッドリフト、ラットプルダウンといったバーを握るトレーニングに使用するのが一般的です。
筆者は手が小さく、デッドリフトで狙った筋肉に効く前に握力が無くなってしまうことから使用を始めました。パワーグリップによって画像のようなラットプルダウンや懸垂の記録も伸びたので、効果が実感しやすいアイテムだと思います。
使い方は手首のベルトを巻いて、バーと手の間に挟み握りこむように挟むか、上画像のように下からバーに巻き付けて握る2種類の使い方があります。後者はデッドリフトのように下から持ち上げるパターンに有効で、フックのように引き上げてくれるような感覚が得られます。人によってはダンベル系のトレーニングでも使用するケースがあるようです。
軽い重量で無理なくトレーニングすれば、無理にこれらのアイテムを使用しなくても問題ありません。むしろ使わない状態でトレーニング経験を積んで、アイテムの必要性を感じてから使用した方が効果を実感しやすいと思います。またケガをすることが一番の停滞を生むので、無理をしないように楽しくトレーニングしていきましょう。
取材・文/田中一馬
  • SHARE   
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pinterest
同じカテゴリの記事一覧
RECOMMENDS