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ライフタイムバリューを上げる未来投資な新連載第1回「コロナの時代にこそ大事な未来投資とは!?」

ライフタイムバリューを上げる未来投資な新連載第1回「コロナの時代にこそ大事な未来投資とは!?」

アフターコロナ下で、あらゆる常識や流れが変わり、いわゆるニューノーマル…新しい潮流が生まれています。投資の世界でも、これまでの数字や金額だけを追っていた投資から、投資家のライフスタイルを豊かに満足にしてくれる投資が増えてくる時代に。2008年の創業以来、資産運用会社として高い実績を上げ、信頼を高めてきたセンチュリオンの西川社長が、この新連載で単に資産を増やすということだけでなく、周りの環境までも豊かに幸せにする未来投資について、紐解いて行きます。

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投資の本質…それは人生を豊かにするもの


倉田 今回から始まった本連載。不動産や金融商品など投資先は様々あるかと思いますが、投資の本質とは何か?を題材にした連載です。実際、なぜ人は投資していくのでしょうか?


西川 2008年にセンチュリオンを立ち上げて、富裕層のお客様を中心に不動産の販売をしてきました。当時不動産業界は、どこも利回りの大小の数値を一番の指標とした経済合理性でしか不動産を見ていませんでした。しかし、あくまでも投資というのは、人生を充実させるための1つの手段でしかありません。それを不動産投資で目の当たりにしてきました。そこで、弊社ではエレファント(※1)というサイトを開発しました。


倉田 業界でも注目されている、AIを使用した資産運用マッチングサービスですよね。


西川 あくまでも不動産投資は、数ある投資の中の1つでしかありません。投資の本質は、その人の人生を豊かにするものでなければいけません。なので、投資における価値付けは、人それぞれによって至極当然に背景が違います。そこでエレファントでは不動産投資を考えているお客様一人一人に対して、その人が求めている投資の本質や背景を、AIが恣意的な操作なく掘り起こしていきます。その人のライフスタイルや価値に即した金融商品や他の投資手段をご提案することで、人生をさらに豊かにする…つまりライフタイムバリュー(※2)を上げていくお手伝いをすることが我々の役目だと思っています。ライフタイムバリューを上げるという観点から見ると、投資における選択肢はもっと魅力的に広がってくるのです。


倉田 なるほど。単なる数値だけの資産運用でなく、心の中までも満足させてくれるような…ライフタイムバリュー向上のお手伝いするパートナーが、センチュリオンの役割というわけですね。


西川 センチュリオンが人生を豊かにするコンシェルジュとして、お客様の想像のさらに先を行くようなご提案やフォローができればと考えています。不動産投資は従来、利回りや土地の資産価値でしか評価されていませんでしたが、不動産本来の魅力は、立地や環境、住み心地、さらにその土地に暮らす人々やその地域のストーリー、そこにあるコミュニティなど、数字では計れないエモーショナルな魅力が隠されています。どこを魅力に感じるかは人それぞれ。ある人はそこにある川や公園などの自然…、またある人はそこにある商店街や人情感だったり…またある人は教育環境だったり…と。その土地や建物を所有することで、人生がどのように豊かになるか、そこまでご提案できる会社でありたいと思います。


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利回り優先ではなく、人や土地に投資する意味


倉田 センチュリオンが考える投資というのは、いわゆるESG投資(※3)のような、社会に対する投資という考え方に近いのでしょうか?


西川 はい。弊社でも、国連が提唱するSDGs(※4)に全力で取り組んでいます。「誰1人置いていかない世界を作る」という考え方はとても素晴らしい!2030年にはそんな世界になっていてほしい…と。創業からずっと「愛と思いやり」を社の理念としています。不動産投資だけでなく、あらゆる投資の面から社会や人々と密接に関わり、社会を豊かにする、人生を豊かにするパートナーでありたい…そんな会社を目指しています。


倉田 利回りが絶対的な選択指標であった不動産投資を、街の魅力やコミュニティを含めた新しい価値基準を提示し、エモーショナルな部分を重視した投資を推奨していく…これは業界初の試みですね! まさに、これからアフターコロナの新しい価値観、新しい創造、新しいライフバリューですね!


西川 一度も物件を見ずに、利回りや地図上のみで不動産を購入するよりも、まずはきちんと実際に現地を見て、その土地が持つ魅力を発見し、好きになっていただくことが大事です。さらに独自の判断基準を持った弊社が介在すれば、AIを使ってあらゆる情報とデータを駆使して、その土地に今後どんな魅力が生まれてくるのか?どんな発展をしていくか?…つまりその土地の未来をスキャンすることが可能になります。そうすれば、お客様のライフスタイルに合った、未来の人生を豊かにする投資をご提案できるかと思います。


倉田 まさに未来投資ですね! 未来の人生を豊かにするというのは壮大なテーマですが、西川社長のその原動力はどのようなところから来ているのでしょうか?


西川 私の考えは物凄くシンプルです。自分にとっての幸せは、人のために尽くし、事業をするということ。いくら利益が出る事業だったとしても、人のためにならないならそれを行う意味が全くないと思っています。特に今回の新型コロナウィルスの脅威によって、人と人との繋がりの重要性を再認識しました。地域の人たちと繋がって、その土地の価値や魅力そのものを上げていくことを目指しています。だから、一緒に仕事をする社員との繋がりも、もちろん大切にしています。社員の幸せは会社の幸せそのものです。仕事の達成感を一緒に共有でき、どんな人にも敬意を払える姿勢を常に持っていてほしいと思います。


倉田 西川さんは社員やステークホルダー(※5)にとって、陽だまりのような存在なんでしょうね。イソップ寓話の「北風と太陽」(※6)のように、太陽的な朗らかさと北風のような厳しさを併せ持っている、そんなバランスの良さを感じます。


西川 私たちと関わる全ての人たちが幸せになるように、未来に対してその輪を広げていきたいと思っています。


倉田 次回は未来投資の具体的な実施案などをお聞かせください。


 


センチュリオン代表取締役社長
西川将史

2008年に不動産売買やコンサルティング、ファイナンスアレンジをメイン事業として創業されたセンチュリオン(https://www.cent.co.jp)。特に優良物件情報と資金調達コンサルをセットで提供する資産運用は、高い実績を誇ります。資産運用希望者との対面面談を元にした、資産運用コンサルティングも行っています。
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インターホールディングス代表取締役社長
倉田 学

大手広告代理店を経て独立。事業創出、経営、マーケティング戦略等のコンサルティングを経て、2019年インターホールディングスを創業。世に埋もれたアイデアや特許を預かり、新ビジネスモデルを創生と運営をしています。最近では中国最大の決済会社Lakalaの日本法人Lakala Japan(https://www.lakala-japan.com)と提携した在中の中国人向け日本情報サイト「日本品質」(http://thejapanquality.jp)を6月にローンチ。
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【注釈】


エレファント(※1)
年収600万円以上からの富裕層の方々に向けて、目標とするキャッシュフローから逆算した優良物件情報と業界最高水準の資金調達コンサル(ファイナンスアレンジ)をセットで提供する資産運用会社センチュリオン。そのセンチュリオンが考えた、まったく新しい資産運用システムがエレファントです。多言語対応の音声認識とAIを活用し、顧客属性に合った資産運用を提案。資産運用や相続全般に関わる総合サービスで、場所や時間に制約されず、無料相談を受けられます。詳しくはhttps://www.elephant-cent.jp


ライフタイムバリュー(※2)
マーケティング用語で言うと「顧客生涯価値」 。LTVと略されます。デジタル社会において、データベースの活用はマーケティング分野において必要不可欠とされる昨今で、個人あるいは企業(顧客)が特定の取引先と取り引き開始から終了までの期間(顧客ライフサイクル)内の利益を算出するための概念。ダイレクトマーケティングにおいて、顧客ロイヤリティを高めるための大事な指標になっています。でも、センチュリオン西川社長はライフタイムバリューを単なる数値化するためのマーケティング用語としてだけの指標とは考えません。数値だけの目標では図れない、個人のライフスタイルや企業の目指すべき方向に合わせた達成度こそ、本当に価値の高い満足のいくライフスタイルバリューと考えます。つまり、センチュリオンの西川社長が提唱するライフタイムバリューとは、不動産資産をただ単純にお金の利益をもたらすためだけと考えておりません。不動産を購入する人のライフスタイルに合った価値も一緒に提案し、さらにその土地やその地域への持続的な貢献を含めてライフタイムバリューを考えます。まさにESG、SDGsの観点と、個人の人生の満足度をミックスさせた、次代のライブタイムバリューを提案していきます。


ESG投資(※3)
ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から企業の将来性や持続性などを分析・評価した上で、投資先(企業等)を選別する方法のことです。これまでの投資といえば、企業の業績(利益額や利益率等)や財務状況(負債額やキャッシュフロー等)といった売上や利益など数字面の財務情報が、投資を判断する上で一番重要な評価材料でした。しかし、最近では売上や利益など数字面の財務情報だけでは、企業の持続的な成長や長期的な収益を十分に図れない時代になりました。ESGという非財務情報…つまり社会的責任や環境問題などのSDGsな取り組みも評価材料となるのです。「儲かっている」「財務状況が良い」といった数値面の評価だけでなく、「環境問題の改善への取り組み」「地域社会への貢献」「従業員への配慮」「法律順守の企業活動」などESG課題にきちんと取り組んでいるかどうかも投資評価に加わります。具体的には、環境面では地球温暖化防止や省エネ化等の環境負荷への軽減、多様性面では外国人社員の雇用や女性社員の幹部登用、コンプライアンス面では働きやすい職場環境の整備や社外取締役の積極的登用などなど。このようなSDGsな取り組みがなければ、ESG投資の対象となりません。


SDGs(※4)
今の時代のキーワードとして最も注目されている、国連が提唱するSDGs(エスディージーズ)。「Sustainable Development Goals」の略称で「持続可能な開発目標」を意味し、2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成を目指す17の目標と169のターゲットで構成されています。未来の世代に向けて、美しい地球で平和で豊かな生活を維持するためのサステナブル(持続可能)な社会を実現するための行動は、「誰も置いていかない」というキーワードをもとに、企業も組織も行政も個人も人類の誰もが意識し行動していかなければなりません。日常生活の持続的な本当の幸せを推進するために、「誰もが皆一緒に幸せになろう」「誰かの利益のために、周りの環境や人々が犠牲になっては絶対いけない」などの信念の下、SDGsは世界中で推進されています。SDGsのさらに詳しい内容に関しては、外務省のサイhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.htmlまで。


ステークホルダー(※5)
企業が経済活動…つまり事業、経営を行うことで影響を受ける利害関係者をステークホルダーと言います。具体的には株主、経営者、従業員、顧客、取引先から取引先の金融機関や地域社会や行政機関までステークホルダーとなります。こうしたステークホルダーの中でも、株主のことを特別にストックホルダーあるいはシェアホルダーと呼びます。単に株を保有しているだけならストックホルダーであり、議決権を有する大株主ならシェアホルダーです。ステークホルダー企業とはステークホルダー全体の利益バランスを考えている企業を指し、シェアホルダー企業とは株主の利益を優先で考える企業を指します。昨今、「すべてのステークホルダーに信頼される企業」とか「すべてのステークホルダーの幸せのために」といった理念を掲げる大手企業が多くなりました。つまり、ステークホルダーとの関係を強化することが持続的な成長や利益につながると考える企業が多いのです。


北風と太陽(※6)
イソップ寓話の1つで、北風と太陽の勝負の話。皆さん、子供の頃に一度は読んだことがある人も多いと思いますが、この教訓は「手っ取り早く物事を強引に片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり丁寧に着実に片付けたほうが最終的に大きな効果を得る」ということ。また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても却って人は頑なにココロを閉じてしまいますが、暖かい言葉や優しい態度で接すれば人は自ら開いてくれる…というような行動学的な意味合いもあります。激しい風をビュービュー吹かせて無理矢理服を脱がせようとする北風。かたや、明るい日差しで優しくジワジワと身体を温めて心地良い気分で自ら服を脱がせる太陽。この連載対談の不動産投資で北風と太陽を置き換えると、北風はその土地の魅力や住人や地域社会のことを何も考えずに、利回りなどの利益数値だけを優先する投資家のこと。一方、太陽とは利益最優先でなく、その土地やその地域への持続的な貢献を含めて、その土地や地域への愛着を持って投資をするステークスホルダーのこと。どちらか片方に偏るのではなく、北風と太陽の両方のバランスをとった投資が大事です。時には厳しく、時には優しく。これからの次代の未来投資、タイムライフバリューはESGやSDGsの観点と利益的な数値的な観点をミックスしてバランスの良さが大事と西川社長は説きます。

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