[クルマ]見た目にクールなSUVクーペが新たな潮流になる日は近い!?
この間までSUVはコンパクトがトレンドと思ってました。BMW X2、アウディQ2、メルセデス ベンツ GLA、それにボルボXC40などがメディアに露出されてましたからね。
でも、その逆張りで大きなSUVにも変化が見えてきました。それがコレ、カイエンクーペ。速そうですよね。
ベースになったのはもちろんカイエンで、3世代目の現行型はかなりよくできていて、開発陣も「これなら!」と言って仕上げたそうです。ライバルはBMW X6とメルセデス・ベンツGLEクーペ。そこに勝算アリとソロバンを弾き、開発が始まりました。
ステアリングを握ったのはオーストリアでの国際試乗会。標準となるカイエンクーペ、同S、同ターボが用意され、それぞれをテストドライブしました。ちなみに、馬力はそれぞれ340ps、440ps、550psとなります。
当たり前ですが、どのモデルもスポーティに味付けされています。リアはワイドボディで、全高も下げられていますから、当然重心も下がってますね。さらに、ガラスルーフがデフォルトですが、走りに振ったカーボンルーフの特別仕様車も用意しています。
実際に走らせてもフィーリングは通常のカイエンよりもスポーティに感じられました。パワステは若干クイックですし、コーナーでのリアの粘り腰も印象的です。ハンドル操作に対するボディの食いつきもいいですね。正直言って、かなり好きな部類かと。
というのがファーストインプレッション。これからSUVクーペブームが来るのでしょうか。乞うご期待!
PORSCHE CAYENNE COUPE
[ポルシェ カイエン クーペ]
1115万円 ※税込み
話題のあのクルマも実はここで生産される
試乗会場になったのはオーストリア第2の都市グラーツ。ここに工場を持つマグナ・シュタイヤーはBMWの一部モデルの生産を担っています。ちなみにZ4がそうで、その兄弟車となるトヨタ・スープラもここで生産。
かなり前方のパーツからオリジナルに設計
フロントまわりは現行型カイエンに準じますが、フロントピラーを寝かせたためフロントのガラスやドアより後ろはすべて新しくデザインされました。通常この手の場合Bピラーより後ろとなりますが、ポルシェはかなりこだわったようです。
運転席だけ見ると既存のカイエンと変わりなし
3世代目カイエンをベースにしていますが、全高は20mm下げられ、リア幅も88mm広げるなど個性を出しています。ダッシュボードの形状、インターフェイスはカイエンのものをほぼそのままスライド。
天井高が下がった分ちゃんと工夫されてます
試乗車はカーボンルーフの特別仕様車でしたが、標準はガラスルーフとなります。理由は下がったルーフでもリアの乗員に開放感をもたらすため。シートレイアウトは4名、5名を選ぶことができます。
◆もちろんターボもあります!
340psのスタンダードモデルでも十分楽しいですが、やはりターボは別世界の走り。0-100km/h加速3.9秒というパフォーマンスの持ち主は、アクセルを開くとどこまでも加速する感覚をドライバーに与えます。ヤバし! ただそれでもコンフォートモードで走れば乗り心地は快適。その理由はエアサスが標準装備だから。試乗会ではすべてのグレードにエアサスが装着されていたので機械式との違いはわかりませんが、エアサスの仕上がりは素晴らしいです。お金かかってますね。
PORSCHE CAYENNE TURBO COUPE
[ポルシェ カイエン ターボ クーペ]
1974万円 ※税込み
問い合わせ先
ポルシェカスタマーケアセンター ☎0120-846-911