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【試乗レビュー】ヒョンデ 新型KONAで行動半径が広がる!夢のある多機能EV

【試乗レビュー】ヒョンデ 新型KONAで行動半径が広がる!夢のある多機能EV

11月より日本国内で販売開始されたばかりのEV、KONA(コナ)。ヒョンデから昨年デビューしたIONIQ5(アイオニック ファイブ)に続き、同ブランド2車種目の展開で、すでに話題のクルマとなっています。どんなEVなのでしょうか?

新機能を存分に楽しめて身近になったEV「KONA」

IONIQ5よりコンパクトで取り回しやすいSUV

KONAのサイズはすでに展開されているIONIQ5のCDセグメントより、一回り小さいBセグメント。日常で使いやすいスタンダードなサイズ感はもちろん、価格的にもメリットがあります。

KONAとしては2代目のモデルとなり、北米や欧州ではガソリン車もリリースされていますが、日本ではEVのみ。ただし、このモデルからEV優先のエンジニアリングとなっているので、EVが正統なラインアップと言えるでしょう。

EV専用車のIONIQ5から譲られた先進機能が随所にあり、今買えるEVの中では最高レベルのパフォーマンスを発揮してくれるモデルです。
クルマとしての基本性能はもちろん、EV優先のエンジニアリングでコンパクトSUVとは思えないほど室内が広く感じられる。パワーもEVらしい加速はもちろん、高速走行は力強くスムーズ。正直、IONIQ5の廉価版かなと思っていましたが、随所で期待を上回りました。IONIQ5のレイアウトが2WDのRR(またはAWD)に対し、KONAは2WDのFF、バッテリー容量による航続距離の違いはあれど、軽快なKONAは運転が楽しいクルマです。

ちなみに、舵角はハンドルをいっぱいに切るとV字に旋回するほど小回りが効きます。このあたりもEVの良さですね。

体感できるアシストと安全性

走りをアシストしてくれる機能は、前方衝突防止補助や車間距離、追い越し支援などが採用され、先行車との安全を支援してくれます。

さらにレーンキーピングアシストや、スマートクルーズコントロールなどもよく効いていました。死角にいる車両との衝突を警告してくれる機能など安全性も数多く装備。運転・駐車に便利な機能が合わさって、どれもクラスを超えたものになっています。

どれもよく効いている感じがして、慣れるとクルマ全体に神経が行きわたっているよう。オンとオフで使い分けると、もっと自分好みになるでしょう。

スマートな室内空間も使いやすい

シートからは特徴的な12.3インチのデュアルパノラミックディスプレイが見やすい。速度等の必要な情報はフロントガラスに投影されるヘッドアップディスプレイもあり、多くの情報を見やすく表示してくれます。シート位置はエンジン車のKONAと同様の着座とのこと。

センターコンソールのダイヤルで変えるドライビングモードは、エコ、ノーマル、スポーツ、スノーの4つ。日本仕様では独自のチューニングがされ、4つのモードにメリハリがあります。エコでも十分軽快に走りますが、特にスポーツモードはエンジンを乗せ換えたかのような力強さが面白い。

ハンドル手元にあるスイッチ類も直感的に操作しやすく、ステアリングホイールの後ろにあるパドルで回生ブレーキのレベルをコントロールするなど、慣れてくるとクルマを思い通りに操作していると感じられるところ。ただ、この運転席まわりから操作できる機能がとても多く、全てを使いこなすには少し時間がかかるかもしれません。
IONIQ5譲りのARナビゲーションがとても見やすい。危険なのでおすすめしませんが、ここだけを見て運転できるのではないかと思ってしまうほど綺麗に映る。
ウインカーを出すと速度メーターが死角を映し出すカメラに切り替わる。

今必要なSUVに、憧れのライフスタイルが加わる

引用元/Hyundai Mobility Japan。
ヒョンデのV2Lと呼ばれる技術で、家庭用機器に直接給電することもできるKONA。車外で電化製品を使えたり、車内でも通常の100Vコンセントを挿せるようになっています。電化キャンプや車内リモートワークなど、EVならではの行動半径が大きく広がります。

電力があることで冒険的な非日常を楽しめるのもKONAの乗り方のひとつ。ワクワクします。
充電はCHAdeMOと普通充電が行える。小さな扉の形状と合わせ、ここは日本仕様。フロントに給電口があるので左右の向きを考えなくいていいけど、後ろ向き駐車の場合はケーブルの長さが若干気になるかも。
28インチのスーツケースを3個収納できる466Lのラゲッジスペース。従来モデルから30%拡大されています。リヤシートを完全に折り畳むと1300Lに拡大。スマートパワーテールゲートもついて、スマートキーを持ってテールゲートに近づくと、両手に荷物を持っていても開閉できるようになっています。
フロントのボンネット内にはフタ付きのラゲッジスぺ―スが現われる。
他にも数多くの安全性や利便性があり、例えば乗車していなくても車外からスマートキーのリモコンで前進・後退で狭い駐車スペースの利便性が向上しているなど、あったらいいなと思う機能が満載。試乗車は19インチホイールや本革張りシートのKONA Loungeで、実際に買う時は価格とグレードで迷うところですが、多機能ぶりはどのグレードもほぼ同じ。

乗りこなすと従来のクルマには戻れなくなるほど先進的な機能が特徴のKONA。国のEV補助金65万円(2023年度)が適用されれば、価格にも十分魅力的でしょう。
ヒョンデ
車名/KONA(コナ)
価格/399万3000円(KONA Casual)~489万5000(KONA Lounge)
最高出力/99~150kW
最大トルク/255N・m
バッテリー容量/48.6~64.8kWh
一充電走行距離/456~625km(WLTC/自社測定値)
全長×全幅×全高/4335×1825×1590mm
車両重量/1650~1790kg

●Hyundai Mobility Japan
撮影/能勢博史
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