編集長・九島辰也が体験!これがホンモノの“クラス感” ベントレーで京都を旅する大人ドライブ
ベントレー コンチネンタルGTなら京都までの道のりも快適
正直言って今の時代、東京から京都へのドライブもだいぶ身近になりました。新東名と伊勢湾岸道を使えば、6時間くらいですかね。まぁ、交通状況によりますが。でも、そこで運転に疲れてしまっては元もこもありません。道中を楽しみ、かつ到着してからも躍動的でなければ週末のショートトリップは楽しめませんから。今回ベントレーコンチネンタルGTで京都まで走ってつくづくそれを感じました。ベントレーオーナーが特別元気なのではなく、ベントレーがドライバーを疲れさせないんだと。コンチネンタルGTを走らせながら感じたのは包まれ感です。特に高速道路ではそれを強く、キャビンは外界から遮断されたよう。風切り音やロードノイズが低いのでオーディオのボリュームも抑えられます。また、ドライブモードを“コンフォート”にすればまさに雲の絨毯。身体を揺さぶられることなく、スーッと路面を走り続けます。エンジンパワーが余裕なのは言わずもがな、大きなアクセル操作は必要ありません。もちろんアダプティブクルーズコントロールでもOKですが。
ザ・リッツ・カールトン京都とベントレーのデザイン性
京都に着いてからも元気なので、神社仏閣を訪れることができます。不思議なのはベントレーのデザインが歴史的建造物とマッチすること。何百年の年月を超えたデザインのコラボレーションにうっとりです。そしてザ・リッツ・カールトン京都にチェックイン。アート作品が散りばめられたロビー、鴨川を見下ろせるベッドルームのあるスイート、そしてお皿の上を飾るイタリアン。ベントレー共々このクラス感は最高です。このホテルが好立地になるのは理由があります。そもそもは藤田財閥の創始者である藤田伝三郎男爵の別邸でした。それを夷川邸が引き継ぎ、その後旧ホテルフジタ京都となって、2014年にザ・リッツ・カールトン京都にバトンタッチされたのです。鴨川もそうですが、晴れた日に拝む東山三十六峰はこの上ありませんそんな景色をリラックスしながら眺めるスイートはまさに贅沢な空間。窓一面の景色はまるで絵画のようです。ベッドルームの他にリビングルームを有するスイートは全17部屋あり、タイプは9種類。お勧めは一番人気の“スイート KAMOGAWA”ですかね。リビングからもベッドルームからも東山三十六峰と鴨川を眺めていられます。この優雅さはベントレーオーナーにぴったりかと。
ザ・リッツ・カールトン京都のアートのような料理
レストランはロビーフロアにあるイタリアンの“La Locanda”、それとワンフロア下の“水暉”があります。“水暉”は会席、鮨、天婦羅、鉄板焼の4つの料理でエリア分けされている日本料理店です。この日は“La Locanda”をチョイス。イタリア本流のメニューをシェフのモダンな感覚で表現した皿がテーブルを彩ります。もはやアート作品です。ちなみに、前述した夷川邸のリビングはレストラン“La Locanda”に移築されているので、それを見ることも食卓として使うこともできます。明治時代の書院造はまさにタイムスリップした気分になります。
子供にも優しいのがザ・リッツ・カールトン京都の魅力
ザ・リッツ・カールトン京都には館内で楽しめるキッズ向けのプログラムが多数用意されます。リッツキッズ探検隊、リッツキッズナイツ、バルーンアート、おりがみアートなど。日中、子供をプログラムに参加させて大人の時間を過ごすのも悪くありません。食事も各レストランに子供向け“リッツキッズメニュー”が用意されます。
東京の街中はもちろん、京都の古き良き姿にもマッチするベントレー コンチネンタルGT
ゆったりとザ・リッツ・カールトン京都で過ごした翌日は嵐山に足を伸ばします。桂川にかかる渡月橋を渡るベントレーは乙なものです。ここまで来たら嵐山高雄パークウェイを楽しみます。展望台からの景色もそうですが、ここはクルマを走らせる楽しみがあります。連続するコーナーをコンチネンタルGTは気持ちよく駆け抜けます。それほどスピードが出ていなくても気持ちいいのですからたまりません。ロールを自然に抑えながら慣性モーメントをステアリングでコントロールできるのですから運転が上手くなった気になりますね。
ベントレーのデザインがクラシックとモダンを融合させているのはご理解いただけると思います。グリルやヘッドライトのデザインキューはそうですし、リアの膨らんだオーバーフェンダーもそうです。ミッドセンチュリーのベントレーデザインをモチーフにしました。インテリアもそう。レザーやウッドパネルへのこだわり、エアコン吹き出し口に使われる円柱形のスイッチなど、100年の歴史を持つベントレーならではの装飾が目を奪います。素材への追求も半端ありません。レザーは契約牧場から厳選されますから。ザ・リッツ・カールトン京都もそんなホテルでした。全館にアート作品を配置しながら明治期の建造物をレストラン内に移築したり。そんなホテルですからクルマ寄せにベントレーを置いたときの佇まいは格別。まるでどこかのギャラリーに作品を飾るような光景です。こんな楽しみが生まれるのもベントレーならでは。コンチネンタルGTはアートそのものかもしれません。ということで、ベントレーコンチネンタルGTのロングドライブは無事に終了しました。冒頭にも記しましたが、「ベントレーオーナーが特別元気なのではなく、ベントレーがドライバーを疲れさせないんだ」ということをしみじみ実感したトリップです。コンチネンタルGT、つまり“大陸をグランドツーリングする”という名前は本物の証です。新型コロナ感染による自粛が明けた際には、こんなゆったりとした旅はどうでしょうか?