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MADURO STYLE第98回/秋田を中心に東北の家創りを推進する老舗ビルダーの思い、その①

MADURO STYLE第98回/秋田を中心に東北の家創りを推進する老舗ビルダーの思い、その①

秋田を中心に、盛岡市や仙台市など東北で家創りを推進する老舗ビルダーの日沼工務店さんが、この度納得住宅工房さんとパートナーシップを結び、MADURO STYLEに加盟。これからMADURO STYLE秋田として、さらに地域のウェルビーイングな暮らしを推進していく日沼工務店さんに、さっそくお話をお伺いしてきました。
昭和38年の創業以来、冬の寒い風土に合わせた快適な住まい創りを追求し、オリジナルのHAVE-S工法を開発。秋田を中心に東北のより良い暮らし、家創りを展開してきた日沼工務店さん。そんな地域密着型の老舗ビルダー、日沼工務店専務の日沼友和氏に、MADURO STYLE総合プロデューサー兼納得住宅工房の久保代表がインタビュー。

久保 日沼工務店さんは、秋田県を中心に、本社が秋田市、本店が能代市、その他にも秋田県の大仙市、岩手県の盛岡市や宮城県の仙台市に営業所があり、東北を中心に広く展開されているビルダーさんです。最初に日沼工務店さんの歴史と特徴をお聞かせください。

日沼 はい、もともとは祖父が秋田県の八森町(現八峰町)で大工として働いていて、昭和38年に創業したのが始まりです。「東北の冬の暮らしを暖かく快適にしたい!」という思いを込めて、夏涼しく、冬暖かい家創りを手掛け、地域の家創りを推進してきました。壁の中にグラスウールを充鎮だけの既存の断熱工法では、東北の厳しい冬の寒さはしのげません。そこで外張断熱に内部から現場発泡断熱材を吹付けるダブル断熱とオリジナル全館空調システムにより、一年中快適に暮らせるHAVE-S工法を開発しました。この工法は当時画期的で、冬の寒い暮らしを暖かく快適にし、日沼工務店、そして東北の家創りの発展に大きく貢献してきました。
久保 まさに東北の地域に根ざしたウェルビーイングな家創りですね。専務の日沼さんご自身は最初は大手住宅メーカーの山形支店に就職されて、その後2011年に地元秋田にお戻りになり、現在はお父様が二代目社長をやられている日沼工務店さんに勤務されています。同じ東北地方でも山形と秋田では、家創りに違いはありますか?

日沼 秋田はともかく「断熱性能(=快適性、暖かさ)重視」です。私たちは、さらに断熱効果を上げるために壁の断熱工法をバージョンアップしました。そして冬の寒い外気を防ぐために、気密性・断熱性の高い窓も採用しています。北国とはいえ秋田の夏場は直射日光も強いので、その強い日差しを遮り室内の温度を上げない事にも一役買っています。また、最初に勤務した住宅メーカーは、建材に国産ヒノキを多用したり、素材にこだわった家創りをしていました。これまで学んだ家創りの特徴をミックスしながら、盛岡や仙台の営業所も活性化させて、さらに東北全体の住環境をブラッシュアップさせていきたいと思います。

久保 オール電化にとても早い時期から取り組まれておりましたが、それも東北の住環境のブラッシュアップへの大きな貢献ですね!
日沼 はい!ありがとうございます。弊社のポリシーである「東北の冬の暮らしを暖かく快適にしたい!」を家創りに落とし込むと、「機能性、快適性の最重視」に行き着きます。東北の冬は、耐え難い寒さです。せっかく暖かくなった部屋の空気を、換気で逃したくはありません。そこで、換気量を最低限に抑えるためには「ガスや石油の燃焼よりも電化」という結論で、いち早くオール電化に取り組んだ次第です。
私達はオール電化ありきではなく、暖かさ、快適性を追求した結果オール電化に行き着いたのです。

久保 独自の工法を開発したり、オール電化に取り組んでる日沼工務店さんは、なぜ納得住宅工房とパートナーシップを結び、MADURO STYLEに加入されたのでしょうか?

日沼 秋田では「暖かい家を創ろう」とすべてのビルダーが努力していますが、ともすると機能性重視だけに行きがちで、家の設計デザインが画一的になってしまいます。機能性だけでは、より良い暮らしは追及できません、機能性に「プラスα」が必要です。そこで、ワクワクドキドキする設計デザインをお得意とする納得住宅工房さんと手を結ばせていただいた次第です。そのおかげで、今まで見たことのない素材や設計デザインと出会えました。MADURO STYLEをご説明すると、「センスがいい!」「かっこいい!」とお客様から大好評です。

久保 日沼工務店さんのこれまでのスキルに納得住宅工房デザインのニューソースが組み合わさって、ご一緒に東北の家創りを発展させていければ最高です!
外張断熱+現場発泡断熱(イソシアヌレートフォーム)のダブル断熱で高い断熱性・気密性を実現。さらに、オリジナルの全館空調システムを導入したHAVE-S工法。
東北の冬の寒さの大敵は、隙間風と窓からの放熱。そこでサッシ窓には、風の侵入や放熱をしっかり防ぐために、熱伝導率も低い樹脂と複層ガラスを組み合わせました。隙間の多い「引違い」を使わず、「縦すべり出し」「横すべり出し」という構造のサッシで、暖かい快適な居住空間を創り出します。
降雪量が多い東北では、積雪も考慮した屋根形状の検討も必須。また、夏の暑さや梅雨時の湿気対策として、家全体の空気循環も重要です。東北の地域に対応した家創りをこれからも推進していきます。
日沼工務店 秋田本社
MADURO STYLE秋田
Data

☎️018-866-2202
秋田県秋田市泉中央4-2-3
営業/9:30〜19:00
定休日/無休
日沼工務店
専務取締役
日沼友和

山形の住宅メーカーで修行した後、2011年に地元秋田に戻り、家業の日沼工務店に勤務。「家づくりは人づくり」がキャッチフレーズ。地域密着型のビルダーとして、これからも地域の暮らし向上のために尽力する日沼工務店さんの次世代を担います。
納得住宅工房 代表取締役CEO
MADURO STYLE総合プロデューサー
久保 淳

1999年、納得住宅工房を設立。静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス3棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。
MADURO STYLEの公式HPへ
https://www.maduro-style.com

公式HPではMADURO STYLEのコンセプトや仕様の解説に加えて、納得住宅工房の建てた家を巡り、その魅力やオーナー様の感想をまとめた連載「週刊MADURO STYLE」も展開中です。またお問い合わせた方には嬉しい特典も!?
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