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[ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:出口を気にせず右切ってドーン!な感じ

[ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:出口を気にせず右切ってドーン!な感じ

新車が登場すると、各メーカーから試乗会に誘われるモータージャーナリストの九島編集長。サーキットが試乗会場となることもしばしば。だから、レーシングドライバーでもないのに世界中のサーキットを走っているそうです。そんな中で思い出深いのは…。

レーシングドライバーでもないのに世界中のサーキットを走ったことがある。有名なところでは、ポルトガルのエストリル・サーキット、スペインのアスカリ・レース・リゾート、アブダビのヤス・マリーナ・サーキット、アメリカのウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカやロード・アトランタなどなど。どれもF1やNASCARなどに使われる本格的なコース。スリリングでエキサイティングな走りのできる楽しいレイアウトだ。いい体験だよね。ホント。


なかでも "お土産バナシ" となるのはラグナ・セカのコークスクリュー。ご存じの方も多いことだろう。コーナーの出口を見ないまま、遊園地のコースターのごとくコースを下る。知名度のあるコースだけにその話になると「どんな感じ?」と話しが盛り上がる。意外と3週目あたりからフツーだったりするんだけどね。とりあえず右にハンドルを切って下りていく感じ。


ロード・アトランタの最終コーナーもそう。右コーナーの急な下り坂で、そのまままっすぐ下りていくと、意図せずピットロードに入ってしまう。「アレ…?」って。お陰で顔を真っ赤にしてピット前を通過しなくてはならない。まっすぐ前を向いたままで。


そんなサーキット走行は、新型車のテストが目的。クルマの性能を引き出し体感するものだ。けっして競い合って走るのではないので、安全な試走といえる。とはいえ、走り出すと熱くなるもんで、なかなか冷静ではいられない。ちゃんとクルマの性能と特性を引き出しながら乗れるようになったのはここ、2、3年かも…。


前置きが長くなったが、最近スーパーGTに足を運んでいる。言わずと知れた国内最高峰のGTカーレース。人気もうなぎ上りである。


九島辰也のFrom EDITOR


応援するのは仲のいい"Hitotsuyama Audi R8 LMS"。GT300クラスで活躍する老舗レーシングチームだ。ちょっとしたきっかけで親しくなり、いつも陰ながら応援させてもらっている。毎年GWのFSWはピットにもお邪魔させていただいたり。


ただ、会場に足を運べばそれなりに知り合いもいる。スポンサー会社もそうだし、チーム監督やレーシングドライバーも。みんなに勝ってもらいたいけどレースだからね。こればっかりはマシンの仕上がりとドライバーのテクニックと監督の頭脳で勝負!ってところでしょうか。


そんなスーパーGTに足を運ぶようになって感じるのは、昔と違ってサーキットの雰囲気がよくなっていること。グランドスタンド裏の広場ではみんなが楽しめるようなイベントが催されていて、チームとファンの距離が近くなったと思う。ピットウォークもそうで、レーシングカーを取り囲むファンのマナーもいいし、チームもサービス精神を持って無理のない範囲で対応している。いい感じだ!


あとはVIPラウンジがもっと充実すると完璧。そもそもジェントルマンズスポーツですから。期待大だね。

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