[ライフ]九島辰也のFrom EDITOR:ガレージハウス、どう使う!?
単なるクルマを置く場所ではなく、クルマをいじって仲間を呼んでクルマ談義に花を咲かせる場所を思い浮かべる。使いもしないのにSnap-onの赤い工具箱を置いて、その横にカフェ風のチェアをセットすれば完璧だ。そうそうミニチュアカーのディスプレイも忘れずに。
そんな夢の場所を提供する会社がある。インフィストデザインだ。そこが手がけているのがインセルという物件。「かっこいい賃貸ガレージハウス」を謳い文句に活動している。
社長の須田くんと会ったのはもう何年前だろう。ある日、インフィストデザインのPRエージェンシーから連絡があり、須田社長とのトークショーをオファーされた。足立区にある「インセル花畑」の完成を機に催されたイベントで。その時の第一印象は…、う~ん、ここでは書けない(笑)。
ところが話を重ねていくうちに、彼がとてつもないカーガイであることがわかった。要するに自分が憧れるような空間を世の中に提供しようという考えだ。その後サーキット走行のお誘いを受けたり、クルマのイベントで何度か顔を合わせたりするようになる。
というか、インセルの事業のひとつなのか知らないが、ドライビングテクニックアカデミーも手がけている。要するに本気だ。サーキット活動に関してアウディのディーラーからサポートを受けていたのが、いつしかアストンマーティンのアンバサダーにまでなっていたのだから恐ろしい(笑)。
そんな彼の最新物件が「インセル葛飾」。久々に完成披露に呼ばれ、ふたりでトークショーを行った。でも、メインは新たに建てられたインセルのガレージハウス。これがいい。というか、進化していた。スペース効率が高まり、高級感もアップ。そういえば、彼から素晴らしい言葉を聞いたことがある。インセルはそれほど高い価格設定ではないので、入居者の趣味嗜好がバラバラになってしまうのではないかという質問に対し、「デザインが人を選ぶんです」と。なかなかの答えだ。
ポルシェジャパンが2021年に"ポルシェ・エクスペリエンスセンター"を木更津市にオープンすることがすでに発表されているし、フェラーリやベントレーを扱っているコーンズ・モータースが南房総市に会員制のドライブコースを同じ2021年に開業しようとしている。後者は会員向け宿泊施設も備えているそうだ。そんな傾向を鑑みると、アクアラインを渡った千葉県側にガレージハウスを持つのもいいかもしれない。都内で持つよりスペースを広く確保できそうだし。
ただ、その場合ガレージに入れる物は必然的に増える。千葉はゴルフ場銀座だけに、クラブ、バッグ、シューズが並べられるのは当然のこと、内房も外房もあるから9フィート前後のサーフボードやSUP用の道具も収集される。さらにいえば、水上バイクだって。う~ん、男の欲望は尽きませんぜィ。