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MADURO STYLEの家創り第29回「静岡で他拠点リモート暮らしな一軒家座談会/後半」

MADURO STYLEの家創り第29回「静岡で他拠点リモート暮らしな一軒家座談会/後半」

コロナ下の昨今、職場が固定された場所でなく、自宅でリモートな働き方にシフトしてきた急激にデジタルシフトが進む中、都心ではなく地方、狭いマンションではなく広い一軒家にシフトする時代。そんなコロナ感染になるずっと前から、会社とのビジネスタイム、家族とのプライベートタイムを上手にリモートしながら過ごしているMADUROな静岡在住パパ2人をお呼びして、納得住宅工房久保社長とMADURO総編集長大久保を交えての座談会をお届けします。題して「もはやこれだけリモートな時代に変わっていく中で、都心に住む必要はどこまであるか!?」

大久保 今日はお集まりいただきありがとうございます。まずは2人のご紹介をさせていただきます。同連載の3回目以来2度目のご登場となる、静岡県沼津市にお住まいで静岡新聞社・静岡放送勤務の萩原さんです。以前お話を伺ったときはまだ建築中でしたが、今はもう竣工してご入居なさっているんですよね? 住み心地はいかがですか?


萩原 よろしくお願いします。昨年末に完成し引越しました。家の出来、住み心地ともにとても満足しています。


大久保 よろしくお願いします。萩原さんのご新居は改めて、この前半編と後半編の対談の後に、ご自宅をご取材させていただきます。続いてもう1人は、静岡県三島市にお住まいの品川さんです。今日は奥さまも一緒にお越しくださいました。


品川 よろしくお願いします。


大久保 それではさっそく本題ですが、お2人方とも納得住宅工房さんで家を建てられましたが、萩原さんは沼津市に家を建てて静岡市内へ勤務、品川さんは三島市に現在建築中ながら勤務地は東京なんですよね? では、職場からだと遠距離通勤になる地域に、なぜ家を建てることにしたのか、お教えください。


品川 もともと夫婦2人の住居も職場も三島市でしたが、東京に転勤が決まり、同じ会社に勤めていた妻は変わらずに三島勤務でしたので、家を東京に移すか、中間地点の小田原や横浜に住むか、そのまま三島か…という3つの選択肢を考えました。でも、中間の小田原や横浜だと2人とも新幹線通勤で苦労することになってしまいます。私は営業職なので、大阪や九州に出張することもしょっちゅうで、多拠点で働いているんです。新幹線移動も慣れていますので、妻の地元でもある三島市には縁やゆかりがあり、現在妻の両親も住んでいるので、三島市に家を建てることを決めたんです。


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大久保 萩原さんも静岡市の本社、それと銀座にある東京支社にもたまに通勤する多拠点生活でしたよね? それで奥さまの地元沼津市で、しかも奥さまの出身小学校区エリアに家を建てて、静岡市及び銀座まで遠距離通勤をしていますよね! そんなお2人にお尋ねしますが、通勤時間はどのぐらいかかるのか、毎日の新幹線通勤はどんな感じかお聞かせください。


品川 三島駅から新幹線で東京駅、そこから在来線を乗り継ぎ、家から職場までのドアトゥドアでだいたい1時間40分ぐらいです。もう2年半ほど経つのですが、新幹線内でパソコンを開いて仕事をしたり、音楽を聴いたりスマホをいじったりしているので通勤時間は全く苦ではないですね。強いていうなら早起きが苦手なので、辛いのはそこだけです(笑)。


萩原 私は週3で東京銀座、週2回は静岡市の本社と2カ所に勤めています。静岡市にある本社までは在来線で通っていて近くの駅から会社までは歩いています。銀座には三島駅〜東京駅まで新幹線通勤です。静岡市本社、東京銀座支社のどちらに行くのも、品川さんとほぼ同じくらいの2時間弱かかります。しかし、電車の中でゆっくり本を読むことができたり、パソコンで資料を作ったりできるので、むしろ通勤の移動時間は私にとってとても大切な時間なんです。


大久保 スマホやノートパソコンがあれば仕事ができてしまうデジタルシフトな昨今、通勤中の移動時間も立派なリモートワークの時間ですね! 関西出身で大学も関西だった品川さんは、やっぱり小田原や横浜でも良かったかな?という迷いはありませんでしたか?


品川 最初は迷いましたが、今は全くありません。土地代の問題もさることながら、私たち夫婦はちょっと離れた地方のほうが性に合っているというか、都心に住むことにあまり魅力を感じない夫婦なんです。神奈川に比べて、広い家に住めますし…でも、東京に行こうと思えば通勤にも遊びにもすぐに気軽に行ける…そんな程良い距離感なので、三島市内でちょうどいいんです。


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久保 多拠点生活を送る人にとってのベストアンサーですね。静岡県内に家を建てた理由は、子育て面でもありますか?


萩原 あります! ウチは子供が2歳になるまで、東京に住んでいたのでよくわかるんですが、成長してドンドン走り回るようになってきて、下の階や隣りを気にしなければならないマンション暮らしや公園の少ない都心ではしんどかったなぁと思います。東京では電車移動だったんですが、ベビーカーでのホームの上り下りがとても大変だったのを思い出します。


品川 私たちは夫婦2人で車好きで、それぞれで愛車を所有しています。都心で2台分だと駐車場代がかさむので、三島市内に決めました。子供ができたら、たくさんドライブして、いろいろなところに連れて行きたいです。私たち夫婦が住む静岡県東部は動物園、水族館、サファリパークと子供が喜びそうな施設がたくさんありますから、三島市に家を建てて大正解でした。


久保 お金をたくさん稼いで東京でいい暮らしをしたい…と都心で働くこと、都心で贅沢することを優先して生活しているのが今の40代後半〜50代だとすると、もう1つ2つ下の世代はそんな空虚な憧れではなく、家や家庭にちゃんと重きを置いています。長年、納得住宅工房でたくさんの家創りをして、いろんな家族にリサーチしていますので、都心願望から地方満足への変化がよくわかります。青山のマンションに10年家賃を納めることを考えれば、静岡県に一軒家が建てられるんですから。港区やタワーマンションといった「キーワード」にお金を払うのではなく、空気や水の美味しさ、広々とした自然溢れる環境…つまりその地域の持つ「素材」の良さにお金を払う方が、価値のある使い方だと若い世代は認識していますね。どちらが有益かは冷静に考えれば一目瞭然でしょう。


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沼津市在住会社員で1児のパパ萩原 諒さん
2008年、静岡新聞社・静岡放送に入社。東部総局で勤務した後、銀座にある東京支社に転勤で5年間東京暮らし。2018年から静岡本社配属に変わり、静岡在住に。自宅でメイク教室を営む妻と3歳の息子を愛する良きパパです。2019年12月に納得住宅工房施工のマイホームが沼津市内に完成。


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三島市在住会社員の品川正芳さん
現在は三島市から東京まで新幹線通勤中。三島市内に納得住宅工房のマイホームを建設中。2020年6月に完成予定。関西出身で関西の大学を出た後に、静岡にある企業に就職。趣味はドライブとフットサル。実は兵庫県西宮市に家を建てるのが夢でしたが、今は三島市で家を建てて良かった!とご自身の弁。奥さまは同じ会社で働く、三島市ご出身。


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[納得住宅工房Co.,Ltd.]代表取締役CEO 久保 淳
1999年、納得住宅工房を設立。静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス2棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。最近1児のパパになりました! アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。https://www.maduro-style.com


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[RRデジタルメディア]代表取締役 大久保清彦
『LEON』を企画創刊し、その後『OCEANS』、『ローリング・ストーン日本版』を企画創刊。『ヨガジャーナル日本版』のオンラインを立ち上げ、セブン&アイ出版の常務執行役員を経て、2018年に設立したRRデジタルメディアでは、自身が総編集長を務める『MADURO』の他、『ソトコト』、『THE RAKE』を傘下に収め、オンライン化を果たす。自身も一児のパパとして、仕事と子育ての両立に奮闘中。https://maduro-on

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