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未来を拓くインターナショナル教育/第28回(最終回)

未来を拓くインターナショナル教育/第28回(最終回)

世界に通用する教育を考える「21世紀脳を持つインターナショナルな子供の育て方」連載28回目は、「未来を拓くインターナショナル教育」について。

今まで常識だったことが通用しない予測不可能なVUCA(ブーカ)時代。その時代を生き抜くためのスキルや資質を紹介していきます。


インターナショナル教育で
地球を舞台に未来を切り拓くイノベーター、
グローバルリーダーに!


テクノロジーは指数関数的に進歩し、様々な分野で活用されるAIが人間に取って代わっていく想像のつかない時代になりつつあります。また昨今のパンデミックのように一国の問題は一国にとどまらず世界に広がり、地球温暖化など世界中の国々が取り組むグローバルイシューが山積みとなっています。このような変化の激しい不確実な世界は今、VUCAワールドと呼ばれています。VUCAとはVolatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Umbiguity (曖昧性)の頭文字をとってVUCAになります。このような世界を生き抜いていくためには一体どのような資質やスキルが必要なのでしょうか? いくつかリストアップしてみました。


まず一番大事なのが自分の頭で考える力です。変化の激しい時代にはその変化にあわせて柔軟に考え、行動ができる人が生き残れます。また、情報が氾濫している中自分で情報を分析し状況を判断する力、クリティカルシンキングが求められます。


第2に問題解決力。世界の国々人々が予想もつかない様々な問題に直面しています。その問題を自分ごととして解決する力が大変重要です。そして創造力。創造力こそAIにはない人間の強みです。次にコミュニケーション力。創造的な自分のアイデアや考えを世界に向かって発信していく力がなければ実現しません。コミュニケーション力、特に英語でのコミュニケーション力がますます重要になってきます。


そして最後に一生学び続ける力、変化の激しさに順応するには常に学んでいることが必要になります。また人生100年といわれるほど寿命は伸びました。学びは一生続けなければならない時代なのです。そしてこれらの資質やスキルを子供たちが身につけられるような教育は残念ながら日本の教育にはないのです。その意味でお子さまの進路に関して言えば小学校を選ぶ時が一番重要な分岐点であると考えます。日本の小学校に行くのか、インターナショナルスクールに行くのかでお子さまの未来はまったく違うものになってしまうからです。


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自分で自分の未来を切り拓く子供たち。

日本の小学校を選んだ場合、選択の幅は狭く、コースは小学校受験、中学受験か高校受験をして(あるいはエスカレーターで)日本の大学へと進みます。その場合将来の活躍の場も主に日本国内になってきます。(もちろん留学する人もいますが、入学するのにものすごい努力が必要になってきます。)そして得られるものは受験スキル。膨大な時間と血のにじむような努力で得た受験スキルは大学受験とともに役に立たなくなってしまいます。


一方インターナショナルスクールを選んだ場合は大学までは受験はしなくてすみます。大学もアカデミックのみで勝負するのではなく、課外活動やボランティア、スポーツなども評価の対象になりますので勉強のみする必要はありません。そして学ぶ過程で英語力、自分の頭で考える力、問題解決力など21世紀スキルを身につけることができるのです。そしてそのスキルは世界中で通用し、自然に地球を舞台に活躍することとなります。また一生役立つものと確信しています。


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インターナショナル教育は重要な選択肢。

2年間お付き合いをいただいたインターナショナル教育についてのコラムですが、これが最終回となります。Maduroでの最後のメッセージとしてインターナショナルスクールがお子様の未来を拓くことをもう一度力説させていただきたいと思います。お子様たちが世界を変えるグローバルリーダーとして活躍することを願っています。


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ローラスインターナショナルスクールオブサイエンス 学園長
日置麻実さん

東京、神奈川に8校のSTEMインターナショナルスクール、英語スクールを運営。日本に未来のイノベーターをたくさん輩出することを使命とする。上智大学外国語学部英語学科卒。

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