OUTDOOR
2023.10.12
【How To】基本のロープワーク術をレクチャー!アウトドアで役立つ「紐の結び方」3選
テントやタープ、ハンモックの設営、ランタンや食器の吊り下げなど、アウトドアでなにかと役立つ「ロープ」。片結び以外のロープワーク術を覚えると、より活用幅が広がります。簡単にマスターできる基本の3結び(もやい結び、自在結び、8の字結び)を見てみましょう。
【How to】3つのロープワーク術を写真付きでレクチャー
数百種類もあると言われるロープの結び方。シーンに合わせて適切な結び方ができれば、安心して楽しめて、キャンパーとしての“腕”まで上がったような気分に。
これだけ知っておけば! な、基本のロープワークを3つご紹介します。
これだけ知っておけば! な、基本のロープワークを3つご紹介します。
もやい結び(キング・オブ・ノット)
「もやい結び」は、数あるロープワークの中でもとくに実用性が高い結び方。ボートや船を固定させるために編み出された結び方なだけあって、強度はバツグン。サッと結べて簡単に解けるので、テントやタープの設営時にもおすすめです。
一見難しそうですが、仕組みがわかってしまえば簡単。さっそく作ってみましょう。
一見難しそうですが、仕組みがわかってしまえば簡単。さっそく作ってみましょう。
①輪っかを作る
繋がっている左側のロープが下になるように、輪っかを作ります。
②ロープを輪っかに通す
右側のロープを手に取り、輪っかの下から通します。
③左側のロープ下に通す
輪っかから出てきたロープを、左側のロープ下に絡めるように通します。
④再び輪っかにロープを通す
ロープの先端をふたたびロープの下に通します。
⑤すべてのロープを引っ張れば完成!
最後に、両側のロープをすべて引っ張れば完成。結び目がこんなふうに締まっていれば正解!
自在結び(トートラインヒッチ)
トートラインヒッチとも呼ばれる「自在結び」は、その名のとおり“長さを自在に調整できる”のが特徴。テントやタープのテンション調整で役立ちます。自在金具の役割を担ってくれるため、万が一金具が破損してしまったり、紛失してしまった時の救世主的存在。
①右側のロープを左側のロープの下に通す
右側のロープを手に取り、左側のロープ下に通します。
②輪っかに通したロープを下に通して手前に引っ張る
輪っかの上から下に通したロープを、手前に引っ張ります。
③再び右側のロープを反対側に通す
再び右側にあるロープを左側のロープ下に入れます。
回転させます。
④もう1周回転させる
もう1周ロープを回転させます。
⑤利き手側のロープ下に通す
ここでポイント。もう一度左側のロープ下に入れてくるっと巻きつけ、右側のロープ下から引き出します。もうひとつ結び目が追加されたらOK!
⑥最後にもう1度反対側に通して利き手側ロープの下に通す
最後に、それぞれの結び目をきつく締めたら完成。結び目の位置をそれぞれスライドさせれば、テンションをかけたり緩めたりが自在に。ロープの張り具合を簡単に調整できます。
8の字結び(フィギュア・エイトノット)
クライミングや登山での命綱に採用されるほど頑丈な「8の字結び」。別名・フィギュア・エイトノットとも呼ばれる結び方で、力を強く加えても簡単に解けるのが魅力です。一般的な固結びよりも結び目が大きくなるため、すり抜けてしまうことなくしっかり固定できるところもメリット。
①8の字になるように回転させる
まずは、ロープをくるっと回転させて。
数字の「8」を作るようなイメージで、ロープの先端を反対側のロープ下に通します。
③ロープを輪っかの中に上から下に通す
ロープ上部の輪っかに、ロープの先端を上から下方向に通します。
この形になれば正解。ロープの両側からきつく引っ張れば完成です。
慣れれば簡単!ロープワーク術でキャンプの楽しみを広げよう
最初は手間取るかもしれませんが、慣れればさっと結べるように。キャンプで楽しみを広げるために、ぜひ繰り返し練習してマスターしてくださいね。