2021年箱根駅伝もナイキフィーバーか?ナイキの厚底靴の魅力について徹底解説
駅伝の裏で繰り広げられるシューズ戦争
箱根駅伝の予選会は、新型コロナウイルスの感染防止対策として、無観客の周回コースで開催されました。本大会でも沿道での応援の自粛を求められています。いつもとは異なる雰囲気のなかで開催されますが、白熱したレースが繰り広げられるのは間違いないでしょう。
今年は、昨年王座を奪還した青山学院大学が連覇となるか。全日本駅伝2020で優勝した駒沢大学、2位の東海大学、3位の明治大学が優勝となるか、はたまた別の大学が忽然と現れるのでしょうか。駅伝当日が楽しみです。
駅伝の裏で繰り広げられているのが、シューズメーカーのシェア奪い合いです。1990年代から2000年代前半までは出場選手のシューズ着用率は、アシックスとミズノが2大勢力でした。2018年以降は、ナイキの厚底靴が圧倒的なシェアとなっているのです。
2020年全日大学駅伝でのナイキの着用率はなんと93%に到達
2020年11月に開催された全日本大学駅伝でのナイキシューズの着用率はなんと93%。「ほぼすべて」と言っても過言ではないレベルで着用されています。
そもそもシューズの選択は、ウェアサポートをしているブランドとの契約の縛りはなく、個人の自由です。2020年の箱根駅伝で大学のウェアサポートをしていたブランドは、ミズノ7大学、ナイキ4大学、アシックス3大学、アディダス2大学、デサント2大学、ニューバランス1大学、スボルメ1大学です。一方で、同駅伝でのナイキシューズの着用率は84.3%。圧倒的なシェアを誇っています。
実は2018年より前のナイキシューズ着用率は10%台だった
今でこそ定番となっているナイキのシューズですが、2017年までは着用率は10%台でした。それが、2018年に27.6%、2019年に41.3%、2020年では84.3%となっているのです。なぜ、ここまでのナイキブームを生んだのでしょうか?
2017年5月にマラソン界を驚かせる事件が…
ナイキの厚底靴がこれほどまでに注目されている原点は2017年に、金メダリストのエリウド・キプチョゲ選手とナイキが挑んだ、ある挑戦にあります。
それは2時間以内でフルマラソン(42.195km)を完走するという、マラソン界における「2時間の壁」を破る挑戦でした。この時の様子は、ドキュメンタリー『Breaking2』に記録されています。
最初の挑戦は、2時間0分25秒でフィニッシュ。非公認とはいえ、驚愕の記録として注目されました。この時キプチョゲ選手の履いていたシューズが、ナイキの先進テクノロジーを搭載した「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ 4%」だったのです。
同シューズはマラソンレース用でありながら靴底が4cmもあり、分厚いソールにカーボンファイバー製のプレートを搭載。足が地面に着地した時に曲がり、元に戻ろうとする力で地面の蹴り上げをサポートしてくれます。航空宇宙産業で用いられている素材が使われるなど、多くのこだわりが詰まった厚底靴です。
このプロジェクトをキッカケに、これまでは薄底のマラソンシューズが主流でしたが、厚底靴が使われるようになっていくのです。
そして2019年10月12日、キプチョゲ選手は1時間59分40秒というタイムを記録。ついに2時間の壁を破ったのです。非公認の記録ではありますが、マラソン界に大きな衝撃を与えたのは言うまでもありません。この時履いていたのが、さらに進化を遂げた厚底靴「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」の試作品だったのです。
数々のマラソン新記録の背景にはナイキの厚底靴が
ナイキのプロジェクト「Breaking2」以降、厚底のトレンドはどんどんと濃くなっていきます。2018、2019年の箱根駅伝で往路優勝した東洋大の選手をはじめ、各区間の上位選手の大半が、ナイキの厚底靴を履いていました。それまでは靴底が薄くて軽いアシックスとミズノが駅伝シューズの主流だったため、話題となります。
2020年3月1日に開催された「東京マラソン2020」では、大迫傑選手が日本新記録の2時間5分29秒を樹立。この際に履いていたのが、ナイキの厚底靴の4代目「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」でした。同大会でもナイキの厚底靴「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」や「ズームX ヴェイパーフライ NEXT%」などを採用する選手が多く見られました。
2020年11月1日に開催された「秩父宮賜杯 第52回全国大学駅伝対校選手権大会」では、200人中186人(93%)が、「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」か「ズームX ヴェイパーフライ NEXT%」を着用していたというから驚きです。もはやトップランナーのスタンダードと言っても過言ではないでしょう。
厚底靴「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」の魅力
世界のトップクラスのランナーが愛用する、厚底靴。優れたエネルギーリターン率を実現させるため、反発力のある「ナイキ ズームX」フォームに、カーボンファイバー製のプレートを挟むことで、足を前に押し出す感覚が生まれやすくなっています。
耐水性にも優れているため、ランニング中に頭から水を被ったり、雨が降ったりしても安心な仕様です。まさにトップランナーのことを考えて作られたシューズと言えるでしょう。
●ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
価格/3万250円(税込)
公式Webサイトはこちら
厚底靴「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」の魅力
前足部に2つのズームエアポッドを配置。さらには「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」と同様、高い反発力と軽さを誇る「ナイキ ズームX」フォームを採用しています。走りに適したエネルギーリターンが得られる仕様です。軽量化する工夫が施され、通気性も向上。エリウド・キプチョゲ選手がフルマラソンで2時間を切った際に着用していたシューズは、同モデルの試作品となります。
●ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%
価格/3万3000円(税込)
公式Webサイトはこちら
箱根駅伝を目前に「EKIDEN PACK」コレクションが発売
箱根駅伝を前に、ナイキからユニークなコレクションが発売されました。ナイキの代表的な5つの厚底靴のモデルに、箱根の山々や富士山などの駅伝シーンを彷彿とさせるカラーリングのシューズを展開。今回のグラフィックは、箱根駅伝の本番シューズにも施されるそうです。2021年の駅伝は、このデザインのシューズにも注目ですね。
●ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%
価格/3万3000円
公式Webサイトはこちら
●ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
価格/3万250円
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●ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%
価格/2万4200円
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●ナイキ ズーム フライ 3
価格/1万7600円
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●ナイキ エア ズーム ペガサス 37
価格/1万4300円
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2021年も目が離せない!
今年の駅伝は青山学院大学が制するのか、それとも昨年11月の大会で優勝した駒沢大学か、はたまた他の大学か……選手たちの活躍と共に、シューズ事情にも目が離せません。
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