[クルマ]ドアは上に開かないけどV10のランボルギーニの新しいオープンです
アイアンマンとウラカンの進化が一緒だった!?
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で獅子奮迅の戦いを見せてくれたアイアンマン。このトニー・スタークが着用しているアーマースーツ、エンドゲームに出ていたモデルが、なんと85代目(マーク85)という事実、ご存じでしたか? マーク1は2008年の映画『アイアンマン』で、トニーがテロリストのアジトで作っちゃった「鉄仮面」的なロボ(笑)。ソイツから『アベンジャーズ』や『シビル・ウォー』、はたまた『ホームカミング』といった映画に出てきた派生モデルまで含めると、なんと85タイプもあるんだとか。
ところで、85代目までマイナーチェンジや、グレードアップを重ねてきたアイアンマンですが、一部例外を除けば、どのモデルを見ても見紛うことなくアイアンマンの顔つき、プロポーションなのは言うまでもありません。お気づきでしょうが、これって並大抵の努力でできるものではありません。人々の印象にしっかりと残りながら、それでいてグレードアップや、モデルチェンジを重ねていく…と、ここまで感心したところで、今回ご紹介する「ランボルギーニ ウラカン エボ スパイダー」と "まんま同じじゃん!" と膝を叩いた次第。なんたってこの超絶クルマは一見すると見紛うことなくウラカンの佇まいなのですが、そのディテールやメカニズムは名前通りに進化(EVO)しているんですから…。これってアイアンマンの位置づけと一緒じゃないですかっ!?
LAMBORGHINI HURACAN EVO SPYDER
ランボルギーニ ウラカン エボ スパイダー
3282万7602円
もはやベビーランボにあらず
正真正銘のEVOランボです!
先日発表されたばかりのウラカンの進化モデル「エボ」にすぐさまオープンボディの「スパイダー」が登場しちゃいました。V10ランボのトップエンドモデルたるペルフォルマンテに等しいチューニングの5.2ℓ V10エンジンは640ps。0-100km/hを3.1秒でこなし、もはやベビーランボとは呼び難いパフォーマンスを発揮します。
これを見かけたら息子にアイアンマンのうんちくを!
ウラカン・シリーズは、トップエンドを担う「ペルフォルマンテ」を筆頭に4WDの「LP610-4」と、あえて2WDとした「LP580-2」の3モデルで構成されていましたが、この「エボ」はLP610-4を大幅に進化させたモデルです。しかもルーフトップを切り取り、走行中でも(50km/h以下)17秒で開閉できる電動ソフトトップを装備したのがエボ スパイダーであります。
デザインは、前述の通りどこから見てもウラカンのディテールや、プロポーションを踏襲しつつ、Y型モチーフを取り入れたフロントスポイラーや、かつてのフラッグシップ、ムルシエラゴをイメージしたサイドスカートのインテーク、さらにカウンタックへのオマージュとされるエンジンフードの吸気ダクト形状など、「これでもか!」とばかりの "ランボ祭り"。それにとどめを刺すのはエンジンで、ほぼペルフォルマンテと同等のV10エンジンを搭載。従来型の610psから640psまで強化され、速さに磨きがかけられました。もしもエボ スパイダーを見かけたら、先述のアイアンマンのくだりを助手席の息子に語ってください。すると「パパって物知り~!」と大喜びするのは間違いありません。もしかしたらママに「ランボルギーニ買って~」と頼んでくれるかもしれません。
オマージュの筆頭は懐かしのカウンタック!
搭載されるエンジンは5.2ℓのV10で、今どき珍しい自然吸気! 最高出力は640psで、トップグレードのペルフォルマンテとほとんど遜色ありません。
エボ スパイダーだって指先コントロール可能
8.4インチのタッチパネルが装備され、シートや温度調節に加え、スマホに接続したインフォテイメントシステムも楽しめるなど、ランボルギーニの新時代突入を告げるようなインテリアです。
ランボルギーニというブランドが3分でわかるおせっかい解説
①ランボルギーニといえばチルトカウルのミウラとガルウイングのカウンタック
70年代におけるイタリアのカロッツェリアは、あたかも群雄割拠する戦国時代の様相を呈していました。それゆえ各デザイナーはキャラや個性を強調するための様々なアイデアをひねくり出したのですが、中でもミウラの前後に大きく開くチルトカウル&リヤフードや、カウンタックのガルウイングドアなどは差別化に大きく貢献。
そして、現在にいたってもアイコンとしてブランドを力強く支えているのです。そりゃ、ウラカンがオマージュしたくなるのも当然ですよね。
②実はこのV10以外にも昔からちょっと小さなランボルギーニがありました
一般的にランボルギーニといえばV12搭載モデルでV10搭載モデルはベビーランボと呼ばれていますが、ブランド黎明期にはアメリカ市場をターゲットに、さらに小型なV8を積んだモデルがあったのをご存知ですか?それが「ウラッコ」。
これが飛ぶように売れた結果、「シルエット」を経て「ジャルパ」に進化、結果として生産量の少なかったカウンタックに代わってランボルギーニの屋台骨を支えることになりました。
③スーパーカーメーカーなのに実は少し変わったモデルもラインナップしていました
レースだけに執着したフェラーリに対し、ランボはフェルッチオの人柄なのか自由な商品開発をしていました。
例えば、当時としては斬新な2+2レイアウトのGT、エスパーダや、V12搭載のクロスカントリー、LM002といったエキゾチックカーなど、全世界で人気を誇りました。
その風潮は現代でも踏襲され、エキゾチックカーに加え、SUVもラインナップ。草葉の陰でフェルッチオも嬉し涙を流していることでしょう。
問い合わせ先
ランボルギーニ カスタマーサービスセンター ☎0120-988-889