ミニであってミニじゃない! ひとつ上の本格派にうっとり
ミニにとってJCWは特別なモノ。簡単に言えば、メルセデスのAMG、BMWのMといったポジションですが、その名前の謂われがいい。言わずもがな、JCWはジョン・クーパー・ワークスの頭文字。直訳すれば「クーパーさんの作品」ってことになります。
ジョン・クーパーはご存知、50年代に活躍したF1をも手がけるレーシングコンストラクターで、マシンにはジャック・ブラバムが乗っていたという一流中の一流。登場人物がレジェンド的ですね。でもって60年代にミニをチューニングして大活躍。いまもクラシック・モンテカルロラリーでその足跡を垣間見られます。
なんて話はここまでにして、先日マイナーチェンジした3ドアハッチバックベースのJCWとお馴染みクラブマンとクロスオーバーのJCWをサーキット試乗してきました。韓国のインジェ・スピーディウムで。
3.9㎞の本コースで最大限そのパフォーマンスを披露してくれたのはクラブマンでした。231psにスープアップされた2リッター直4ツインパワーターボは迫力満点。コーナーのどこからでも踏んでいってパワーを出します。ものすごく太いトルクで。
しかもボディ剛性が高いので車体が捻れることなく挙動を安定させます。足のセッティングがサーキット向きなのでしょうね。抜群の接地感です。
気持ちよく走ってピットに戻ると、チャーリー・クーパーという方と会いました。ジョン・クーパーのお孫さんです。JCWのアンバサダーだとか。もはやJCWは家業なんですね。
試乗できるのであれば、どこへでもひとっ飛び
インジェ・スピーディウムは2013年開業でスーパー耐久が行われたレーストラック。場所はソウルからバスで3時間と遠いが、サーキットホテルが隣接されていた。そしてそこで全開のパフォーマンスを見せてくれたのがJCW。試乗車はハッチバックとクラブマン、クロスオーバーの3種類。どれも同じエンジンで、サスペンション、ブレーキなどにも手が加えられる。
ロングホイールベースの利点はここにもあった!
今回意外なまでにスッキリした走りを見せてくれたのはクラブマンJCW。高い運動性能とロングホイールベースから生まれる安定感が際立った。コレは新たな発見! クロスオーバーも背の高い分コーナリング速度は落ちるが迫力の加速を見せてくれた。