CAR & BIKE
2024.08.17
【カスタム見学】ラッピングでマットカラー!Part1 準備編 メルセデス・ベンツGLK300に貼ってみた
クルマのボディカラーを変えられるカーラッピング。その仕上がりは一見して分からないものの、全塗装よりも簡単で比較的低価格な点も魅力的。最近徐々に人気が出始めているこのラッピングを知るために、その施工現場を見学! 全3回連載の1回目。
たまに見かけるマットカラーはこれだったのか!? ボディにラッピングというカスタムを追う
ここ数年巷でたまに見かける、マットカラーのクルマ。高級輸入車の最上級グレードオプションだったマットカラーは、海外セレブから火が付はじめ、現在は一部の国産高級車にも設定。日本でも感度の高いオーナーが注目するところとなっています。
もちろん後からでもマットカラーに全塗装できるけど、当然高価。そこで、塗装ではないカーラッピングに注目。今回はメルセデス・ベンツ GLK300を例に、マットブラックへのカスタム工程を追いながら「カーラッピング施工とは?」を3回連載で見ていきます。
もちろん後からでもマットカラーに全塗装できるけど、当然高価。そこで、塗装ではないカーラッピングに注目。今回はメルセデス・ベンツ GLK300を例に、マットブラックへのカスタム工程を追いながら「カーラッピング施工とは?」を3回連載で見ていきます。
ちなみにこのマットカラーでのラッピングは皆さんのイメージ通り、通常はハイパーカーやラグジュアリーカーなど、ハイクラスな高級車が多いとのこと。中でもマットブラックは高級車や、標準設定に無いテスラ、アルファードなどの新車に施工する例が増えているということです。
現状では高級車向けなイメージがありますが、これはまだラッピングが一部のクルマ好きにしか知られていなく、施工できる職人の数も少ないという理由があるようです。
現状では高級車向けなイメージがありますが、これはまだラッピングが一部のクルマ好きにしか知られていなく、施工できる職人の数も少ないという理由があるようです。
その質感で精悍なイメージにできるドレスアップカスタムですが、ボディに傷の無い新車時などにラッピング施工を行うことで、リセールバリューを維持するなどの目的もあるようです。
また、ラッピングフィルムは高価なものの、全塗装の場合と比べるとドアや内張まで全て取り外したり分解する必要が無いため、比較的工賃が抑えられます。
とはいえ、精度の高い貼り込みには、クルマに合わせた準備が必要。このGLK300でもフロントバンパーやドアハンドルを取り外して準備にとりかかります。
また、ラッピングフィルムは高価なものの、全塗装の場合と比べるとドアや内張まで全て取り外したり分解する必要が無いため、比較的工賃が抑えられます。
とはいえ、精度の高い貼り込みには、クルマに合わせた準備が必要。このGLK300でもフロントバンパーやドアハンドルを取り外して準備にとりかかります。
乗り倒したGLK300をラッピング前にチェック
前述のとおり、カーラッピングを施工したいオーナーは、今のところ新車時の綺麗さを維持したいオーナーのクルマが多いものの、このようにボディに傷がついたところには、板金塗装やパーツ交換をしなくても傷を隠す効果があります。
ボディの状態によってはラッピングでも隠し切れない傷の種類もあるようなので、この点はショップに相談が必要。キャンプ仕様のワイルドなGLK300の場合、それなりに傷だらけ、ラッピングを施工する「アルファ」に相談しながら進めます。
ボディの状態によってはラッピングでも隠し切れない傷の種類もあるようなので、この点はショップに相談が必要。キャンプ仕様のワイルドなGLK300の場合、それなりに傷だらけ、ラッピングを施工する「アルファ」に相談しながら進めます。
ちなみに、同じようにボディに貼る「カープロテクションフィルム」は、さらに保護性能が高いメニューですが、外観では全塗装とほぼ区別がつかないラッピングの方が今注目されているようです。
細かい傷の箇所と、その痛み具合によってパーツごと交換になったり、大掛かりな板金塗装が必要になる場合がありますが、基本的にはそういった細かなケースはラッピングで解決できるそう。
車種ごとにバンパーやドアハンドルを外して下準備
ご覧のようにドアハンドル部分は凹凸が多い。全ての車種でハンドルを外して、手に触れる部分まで全てラッピングしていきます。
GLK300の場合、ハンドルだけ取り外して進めることに。車種によっては、ドア内張りから分解し、ハンドル部分を取り外すそう。
ボディ側には無数の傷が見えますが、この部分もラッピングで綺麗になります。
ボディ側には無数の傷が見えますが、この部分もラッピングで綺麗になります。
通常の全塗装と同様、エンブレムやメッキモールなどボディに貼られているものを取り外し。今回はサイドのメッキモールも全部外され、もう一度貼り直すかはこの時点で検討中。
フロントバンパーは細かい凹凸が多い! 普段あまり気にしていない部分も、メンバー(職人)がどう貼るかを考えながら進めます。この現物合わせは職人の経験が不可欠ですが、どのくらい信頼できる職人がいるかが、ショップ選びの重要な決め手になります。
他にもフロントバンパーのメッキを残すかなど、仕上がりのデザインをイメージしながら作業は進みます。さらに、今回はヘッドライトの曇りを除去することも検討。意外と考えることが多いですね。
他にもフロントバンパーのメッキを残すかなど、仕上がりのデザインをイメージしながら作業は進みます。さらに、今回はヘッドライトの曇りを除去することも検討。意外と考えることが多いですね。
方針が決まったら、特に凹凸や切り替え、内側への折り返しが多いバンパーは外される。今回はメルセデス・ベンツに詳しいメンバーが丸ごと外して準備が進みます。
車種ごとにメンバーが判断していくのは、細かい部分への配慮から。どの車種も1台ごとに見ながらカーラッピングをできる準備を進めていくようです。
車種ごとにメンバーが判断していくのは、細かい部分への配慮から。どの車種も1台ごとに見ながらカーラッピングをできる準備を進めていくようです。
凹凸も問題なし! 現物を見ながら貼られていく
さてラッピングは、貼り込み出来るところからサクサクと進行。このようなルーフレールが取り付けられている場合、外して施工するか、付けたままの施工にするかも1台ごとに見ながら、丁寧に進められました。
ルーフ部分はあっという間に完成。これだけ凹凸のある面でも、比較的楽な施工だったようです。
次回は気になるディテールも公開
次回はもっと細かい部分の施工を見ていきます。ラッピングで難しいとされるポイントはどこなのか?
施工を見せてくれたアルファは、ラッピング、プロテクションフィルム、コーティングを得意とする塗装面のプロチーム。職人はメンバーと呼ばれ、この業界では珍しい全員正社員なので、長く働いている環境から、技術や納期に信用がある。また、ラッピング専用の空調付きスペースで、クリーンな作業環境が整っている。
アルファ公式 Xアカウント https://x.com/alpha11_cars