CAR & BIKE
2024.08.18
【カスタム見学】ラッピングでマットカラー!Part2 貼り工程編 メルセデス・ベンツGLK300に貼ってみた
クルマのボディカラーを変えられるカーラッピング。その仕上がりは一見して分からないものの、全塗装よりも簡単で比較的低価格な点も魅力的。実際の施工現場を間近に見学する全3回連載の2回目。
初公開!大胆に見えて繊細な、ラッピングを貼る工程
前回のラッピング準備を経て、いよいよ貼り込んでいきます。
ボディ側面の施工は、ボディパーツの形状を見ながら、つなぎ目が出ないように貼り込んでいく。こんなに大きなシートを貼るのは素人だとすぐ気泡が入ってしまいそうで難しいだろう。
また、カーラッピングで気を遣うのは、施工場所の温度やホコリ。エアコンが効くクリーンな環境での施工が求められるため、塗装などの施工環境とは完全に別の場所で行われなければならない。
3M製のフィルムを貼るインストーラーとして修了証を持っている職人のグルンさん。笑顔が素敵で人あたりがよく、気持ちよく施工してくれています。
保安ユニットまわりの細かいところなど、形状が複雑になるところではヒートガンなどを使って丁寧に伸ばしていきます。
保安ユニットまわりの細かいところなど、形状が複雑になるところではヒートガンなどを使って丁寧に伸ばしていきます。
凹凸の多いボディの細部を見ながら、継ぎ目が分からないように貼り込んでいきます。
ラッピングの境目はどうなっているのか?
気になるのが、ラッピングフィルムの端はどうなっているのかというところ。フロントフェンダーを例に見てみましょう。
外観上はこのようにボディのチリまで綺麗に貼り込まれています。ここが塗装と見分けがつかないところ。ラッピングを見分けるためには、その内側を覗く必要があります。
お分かりいただけるだろうか? ボンネット側のフェンダー、爪の先にあるのがラッピングフィルムの切れ目。
今回はボディがブラックで、マットブラックを貼っているパターンなので境目が目立たなくなっています。ホワイトのボディにブラック系のフィルムだと一発で分かるのですが、それでもこのようにどこかを開けないと境目が出てこないのが特徴。
ちなみに、同様に貼り込むタイプのプロテクションフィルムはボディ保護性能が高いものの、切れ目がボディ表面に出るため、近くに寄ると外観だけで貼ってあることが分かります。
今回はボディがブラックで、マットブラックを貼っているパターンなので境目が目立たなくなっています。ホワイトのボディにブラック系のフィルムだと一発で分かるのですが、それでもこのようにどこかを開けないと境目が出てこないのが特徴。
ちなみに、同様に貼り込むタイプのプロテクションフィルムはボディ保護性能が高いものの、切れ目がボディ表面に出るため、近くに寄ると外観だけで貼ってあることが分かります。
ハッチバックドアを開けたところはこんな感じ。ルーフ~フェンダーにかけての外側にはマットなフィルムが折り込まれているが、ウェザーストリップ側には塗装が残っているのが分かります。
通常は外観で分からないレベルのところまでにフィルムを貼るそう。
通常は外観で分からないレベルのところまでにフィルムを貼るそう。
テールライトまわりなど、チリが多い部分には分からないところまで内側に折り込んでいる。グルンさんが様々な道具を駆使して綺麗に貼られていきます。
仕上がりは、貼っていると分かっていても分からないレベル。こういった細部はメンバー(職人)のレベルが高いことの証明でもあります。
ドアを開いたところはさすがに色の違いが分かるものの、直線で綺麗に貼られている。誰かに見せる時に一番分かりやすいので、こうした細部も気になりますね。
フェンダ(左)ーに貼ってあり、ドア(右)は未施工。光の加減にもよりますが、このくらい違いが出ます。
超繊細!ハンドルレバーは外してラッピング
さて、前回の記事ではドアハンドルを外すところまででしたが、当然ここにもラッピングされます。
外したハンドルの細かな部分まで貼り込むメンバーはビスヌバハドゥール、通称ビスヌさん。彼も3Mのフィルムを貼るインストーラーとしての修了証を持つ職人で、カーラッピングの現場責任メンバー。日本語はもちろん堪能なナイスガイです。
手に触れる部分なので、ビスヌさんが細かい部分まで丁寧に作業を行っていきます。絶対に見えない部分まで綺麗に貼ることで、外観上の見分けがつかないレベルにまで仕上げられる。
元に戻されたドアハンドル。ラッピングされているのですが、フィルムが貼られているようには全くみえません。これは凄すぎる!
次回は雰囲気が変わった全体像を公開
次回はいよいよ完成編。全体の雰囲気はどう変わったのか? ビフォー&アフターを見てみましょう。
施工を見せてくれたアルファは、ラッピング、プロテクションフィルム、コーティングを得意とする塗装面のプロチーム。職人はメンバーと呼ばれ、この業界では珍しい全員正社員なので、長く働いている環境から、技術や納期に信用がある。また、ラッピング専用の空調付きスペースで、クリーンな作業環境が整っている。
アルファ公式 Xアカウント https://x.com/alpha11_cars