CAR & BIKE
2025.07.21
【自販機ドライブイン】昭和にタイムスリップ!群馬県前橋市 オレンジ353で天ぷらうどんを食す
赤城山の麓を走る国道353号線にある自販機ドライブイン「オレンジ353」。少し薄暗い店内はレアな食品自販機が並ぶ、憩いの場でした。
薄暗いけど賑やかな群馬県前橋市 オレンジ353

農村風景が広がる国道353号線沿いにポツンと佇むドライブイン、オレンジ353にやってきました。静かな店外とは裏腹に店内にはゲーム機の音が鳴り響き、賑やかな雰囲気。クーラーが効いていて、真夏日の中で運転してきたのでオアシスのように感じます。地元人らしき入店客がジュースを買いに来ていて、憩いの場となっているよう。

目当てのレトロ自販機コーナーに行ってみると、おなじみのうどんそば、カップ麺などはあるものの、下調べであるかもしれないと思って期待したかき氷自販機やカップドリンク自販機は残念ながら撤去されていました。
ニキシー管がカウントする天ぷらうどんを食べてみる

せっかくなので天ぷらうどんを食べることにしました。ボタンを押すと1970年代までよく使われていた、ニキシー管の表示がカウントダウンを始めます。消費電力の低い液晶でディスプレイやLEDなどが主流となって1990年頃に世の中から消えてしまった技術ですが、時代を越えてこの群馬の地で現役で時を刻んでいます。調理工程の機構のメンテナンスも大変だと思われますが、こういった何気ない部分のメンテナンスがされているのも素敵。

しっかり熱いつゆが注がれたかき揚げうどんが完成しました。野菜にイカが加わった手作り感あるかき揚げが乗っていて、ダシの風味も良い味です。

うどんはつるっとした舌ざわりとちゃんとコシがある状態に仕上がっています。小麦の生産が盛んな群馬のうどんだけあって、しっかりした味わいでした。

どうやら最後の一杯だったようで、売り切れの表示が点灯していました。ひらがなの表記もどこかレトロ感溢れていて、売り切れ表示が見られたのも良かったです。
ここにしかない!? 現役稼働するレトロ自販機を楽しむドライブイン旅

横にあるアイスクリームの自販機もレトロな雰囲気があって良い。このアイスクリーム自販機は、以前取材したオレンジハット茂呂店にもありましたが、他に取材した店舗にはなかったはずで、店舗ごとに現役稼働している機種が違うのもレトロ自販機巡りの楽しさのひとつではないでしょうか。

今回訪れたオレンジ353はロードサイドにあり、レトロな雰囲気が漂う店舗でした。蛍光灯が照らす薄暗い店舗には、昭和の空気が今も流れていて、タイムスリップできるような空間となっています。群馬に訪れた際は、オレンジ353のレトロ自販機でタイムスリップ感を味わってみてください。
取材・文/田中一馬