TRAVEL
2025.06.02
【ドライブ旅】昭和の雰囲気あふれる「富士川ドライブイン」でサンドイッチとアイスコーヒーを
大人になると昭和の雰囲気あふれる渋い食堂やドライブインに惹かれます。山梨県の富士川町にある、人気の富士川ドライブインに行ってみました。
渋い雰囲気が人気の富士川ドライブイン

富士川ドライブインは山梨県の富士川町にある店で、Googleマップで店内の写真を見つけ、その雰囲気に惹かれてやってきました。
営業しているはずの朝9:30過ぎに到着したのですが、開店していない様子。「今日は休みか」と途方に暮れていたところ、数分経ったらいつの間にか扉が開いている。店の人に声を掛けると、明るい声で「どうぞー!」と返事があったので入店することに。
営業しているはずの朝9:30過ぎに到着したのですが、開店していない様子。「今日は休みか」と途方に暮れていたところ、数分経ったらいつの間にか扉が開いている。店の人に声を掛けると、明るい声で「どうぞー!」と返事があったので入店することに。

店内は写真で見た通り、筆者好みの渋い雰囲気です。白い仕事着をきた優しそうなご主人がメニューと麦茶を運んできてくれました。

味のある手書きメニューのバリエーションは幅広く、定食を中心に喫茶店のような軽食メニューやおつまみもあります。ネットで調べた時は定食を頼んでいる人が多かったのですが、まだ朝ということもあって軽食メニューのサンドイッチ(500円)とアイスコーヒー(300円)を注文しました。



注文時に撮影の許可をいただいたので、食事を待つ間店内を撮影させてもらいました。静かな店内にはテレビのアナウンサーの声と調理の音。年季を感じさせてくれる壁紙や色褪せたポスターも、良い雰囲気を感じさせてくれます。


手作り感あるサンドイッチとアイスコーヒーがやってきました。野菜とタマゴのヘルシーなサンドイッチ、結構なボリュームがあります。シャキッとした野菜もおいしくマヨネーズにマスタードを効かせた酸味のある仕上がりは、平日の午前中のゆっくりとした空気を楽しみながら味わうことができました。

ご主人に店の状況について少しお話を伺ったところ、昔はトラックドライバーのお客さんが多かったが、最近ではトラックドライバーのお客さんは少なくなったそう。現在はツーリングやドライブ、身延町へ向かう観光客が来店するとのこと。店を始めて59年目で「あと1年で60年になります!」とにこやかに語る姿をみると、まだまだ営業を続けていくという前向きな気持ちが伝わってきて元気がもらえました。

富士川ドライブイン
所在地/山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢4861
TEL/0556-27-0128
営業時間/9:30~18:30
定休日/日曜日
所在地/山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢4861
TEL/0556-27-0128
営業時間/9:30~18:30
定休日/日曜日
朝市、聖地、日帰り温泉など旅のついでに富士川周辺散策も


店の隣には「富士川町歴史文化館 塩の華」という資料館があり、駐車場では定期的に「よりみちマーケット」という朝市が開催されています。地元の野菜や加工品、惣菜などが販売されているそう。ドライブインのついでに立ち寄るのも良いのではないでしょうか。

また富士川町歴史文化館塩の華に設置されている、「ゆるキャン△」デザイン自販機は映画版のキャラクターデザインが採用されていて、社会人となった「各務原なでしこ」や「志摩リン」が描かれています。ファンなら押さえておきたいスポットでしょう。


店から大柳川渓谷の方へ5分ほど走ると「かじかの湯」という日帰り温泉があります。のどかな大柳川沿いを走り、田園風景を横目に向かうとすぐに見えてきますが、残念ながらこの日(木曜日)は定休日。開館していればツーリングやドライブの汗を流すにはピッタリの場所です。

のどかな風景が広がる富士川町には優しいご主人が営む、昭和なドライブインがありました。近隣には温泉や観光スポットもあり、ツーリングやドライブ、アニメの聖地巡礼にもピッタリの場所です。興味を持った人は富士川町を訪れてみてはいかがでしょうか。
取材・文/田中一馬