TOP / CAR & BIKE / [クルマ]見た目はクラシックカー!? でも中身は最新技術満載!! スパイ映画みたいなクルマ
[クルマ]見た目はクラシックカー!? でも中身は最新技術満載!! スパイ映画みたいなクルマ

[クルマ]見た目はクラシックカー!? でも中身は最新技術満載!! スパイ映画みたいなクルマ

デビュー直後の「プルミエール」は抽選で当たらないと買えませんでしたが、ついにアルピーヌ A110がディーラーで購入できることになりました! しかも仕様が異なる2タイプから選べるというのは、エンスーならずとも聞き捨てなりませんぞ。

映画だろうがクルマだろうが、リメイク(今風にいえばリブート)というのは一筋縄ではいきません。


映画の場合、オリジンを話題のスターやCGで安直に作り変えるだけでは絶対にヒットしません。一方で『バットマン』や『スター・トレック』といったリブートが大成功した作品はオリジンを大胆にアレンジし、なおかつ馴染みのファンも喜ばせる要素を絶妙なさじ加減で織り込んでいるのです。


このさじ加減というのが難しく、監督や脚本家がオリジンを愛しているだけでもダメ。冷静な視点でもってアップデートしたかと思えば、あえて昔の味わいをキープするなど、それこそ絶妙なバランスの上に成り立つもの。


リブートといえば、ついに抽選でなくディーラーで購入できるようになったアルピーヌ A110もまた「絶妙なさじ加減」で料理されており、馴染みの客はもちろん、オリジンのことを知らない客でも満足いく仕上がりです。


馴染み客が心配していたボディの大型化も最低限にとどまり、むしろ広くなった車幅のおかげで横置きミッドシップというレイアウト(オリジンは縦置きRR)にもチャレンジできました。また、なにより評価すべきは現実的な価格設定。アルピーヌという伝説的ブランドを背負いながらも、ドバイの金持ちしか買わない(買えない?)ような値段からは程遠い「庶民派プライス」に喜んだ読者も少なくないはず。


一段落した感もあった自動車界のリブートブームの中、アルピーヌA110は遅れてきたわりに強力な刺客であること間違いありません!


アルピーヌ A110



[SPEC]

ALPINE A110 アルピーヌ A110
790万円~


アルピーヌ A110
エンジン:1.8ℓ直列4気筒ターボ、最高出力:185kW(252ps)/6000rpm、最大トルク:320Nm(32.6kgm)/2000rpm、全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm、車重:1110kg(アルピーヌ コール)

アルピーヌ A110


アルピーヌ A110
国内のディーラーでは標準仕様と呼べる「ピュア」と、レザーシートなどがいくらかゴージャスになる「リネージ」の2タイプを用意。18インチのタイヤ&ホイールや7速DCT、フランスの高級スピーカー「フォーカル」などは共通の標準装備。

様々なメディアで伝えられている通り、アルピーヌ A110最大のトピックは軽量であることでしょう。車重1110kgというのはエアコンや7速DCTを装備していることを考慮すれば、かなり軽い。そこに1.8ℓのターボエンジン、252psを搭載するとパワーウィトレシオは4.4kg/psほど。データとしては驚くような数字ではありませんが、スポーツカーは走ってナンボですからね。カタログだけで決めつけてはいけません。


軽量の秘訣はボディの96%に及ぶアルミニウム。昔日のアルピーヌが分厚いFRP(アルミより重いという説もあり)だったことを思い出すと、ハイテク万歳! と喜ぶべきでしょう。また、タイヤサイズの適正化も軽量化に寄与している要因かもしれません。なにしろ、ライバルたるポルシェ ケイマンのフロントタイヤ(235/35)がA110のリヤタイヤ(235/40)とほぼ同じ。「バネ下の軽量化は~」という格言は言わずもがな。ガチな直接対決が楽しみでなりません。


ひとつ抵抗感があったのがサベルトに特注した軽量モノコックスポーツシート(単体で13.1kg)。確かにオリジンも似たようなバケットシートを使ってましたが、リブートものなら剛性を保ちつつリクライニング機能くらい持たせられたのではないでしょうか。


ともあれ、気軽に買えそうな本格的スポーツカーであることは間違いありません。ぜひ、ディーラーへどうぞ!
 


アルピーヌ A110が3分でわかるおせっかい解説


1 選べる2つのグレード 軽量な「ピュア」と快適な「リネージ」


アルピーヌ A110 ピュアとリネージ


当初のプレミア的モデル「プルミエール エディション」は、日本の割り当て50台に対する抽選倍率は20倍を超えたそうですから、ディーラーでの発売を喜ぶ方は少ないないはず。しかも、プルミエールとほぼ同じ仕様で、右ハンドルも選べる「ピュア」と、サベルト製レザーシートや、フォーカル製サブウーファーなどゴージャスな装備が加わる「リネージ」(血統)の2タイプをラインナップしました!




2 60年以上の歴史を誇るアルピーヌってどんなブランド?


アルピーヌ


60年代モータースポーツあるあるネタですが、アルピナとか、ジョン・クーパーのように、アルピーヌ創業者のジャン・レデレもまたルノーでラリーに出場し、ルノー・ディーラーの経営者でした。そして、A110をはじめとする数々のスポーツモデルをリリースし、レースでいくつもの伝説的勝利を収めながらも、73年にはルノーに売却。その後しばらくルノー傘下ブランドとして紆余曲折するも、2016年にアルピーヌとして独立。A110のリブートに踏み切ったのでした。
 


3 モータースポーツの世界でもアルピーヌが復活!?活躍が期待されるA110


アルピーヌ


アルピーヌ


アルピーヌの始まりからしてレースシーンが主たる活動の場だったのですから、新生A110もサーキットとは切っても切れない縁があるのは当然でしょう。当初はお得意のワンメイクレース(スポールスピダーでもクリオRSでもありましたよね)から始まって、各国のGT選手権も視野に入っているとのこと。日本国内でもこうしたレースなら盛り上がること間違いないでしょう!



問い合わせ先
アルピーヌ コール ☎0800-1238-110

  • SHARE   
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pinterest
同じカテゴリの記事一覧
RECOMMENDS