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【千載一遇の超絶クルマ】ポルシェから登場した機能満載〝全部のせ〟モデルで憧れパパに?

【千載一遇の超絶クルマ】ポルシェから登場した機能満載〝全部のせ〟モデルで憧れパパに?

「最新のポルシェが常に最高」というのが、ポルシェ911・ファンの間での定説。で、この新車はその定説どおり、速くて豪華で凄い! クルマ好きの欲望が全部のってます。

今回の超絶クルマ:ポルシェ911 GT3 RS


ポルシェメイン
「ポルシェ911 GT3 RS」 2692万円~(ポルシェカスタマーケアセンター 0120-846-911)

真夏に氷イチゴが食べたくなって、汗を拭き拭き甘味処に辿り着いたとしましょう。いざ「氷イチゴね!」と言いかけたところでふと気づく。壁に貼られた氷イチゴのメニューに加え、「練乳がけ」や「ソフトクリームのせ」といったエクストラオプションの数々。甘味処のあざとさに苦笑いしつつも、「氷イチゴ全部のせ!」と頼んでしまった。みなさんも似たような経験を少なからずお持ちではないかと。


そもそも、暑いさなかに食べたかったデフォルトは氷イチゴで、それさえ食べてりゃ満足するのは間違いありません。が、あえての最上級モデル「全部のせ」に惹かれてしまうのは我々消費者の習性にほかなりません。


で、こういう習性を知悉している自動車メーカーは、やっぱりポルシェ! 黎明期には吊るしの911を使って、EやらSの設定に始まり、タルガ、カブリオレ、果てはターボにまで発展。さしずめターボ・カブリオレ・フラットノーズなるモデルは「全部のせ」の先駆けと言っても異論はないでしょう。


ここに紹介する911 GT3RSにしても、FIAのレースカテゴリを表すGTコードに、お馴染レンシュポルト(レーシングスポーツ)のイニシャルをかぶせるという大胆極まりないネーミング。これこそ、氷イチゴにイチゴシャーベットのせて出すようなものでしょう。


ポルシェが憎たらしいのは、そういう大胆不敵なメニューにもかかわらず、不味かったことが一度もないところ。デフォルトが素晴らしいからこそ「全部のせ」が成立する好例です。


PORSCHE 911 GT3 RS


サブ高回転型の自然吸気エンジン、後輪駆動、ダウンフォースを最大限に得るためのエアロダイナミクス、サーキット向けに開発されたシャシーなど、911の走りを心から堪能したいファン垂涎の要素がアグレッシブなボディに凝縮。最高出力383kW(520PS)、最高速度312km/h、0-100km/h3.2秒という数字では表せないフォクターこそ、911 GT3 RSの魅力なのです。


 


エンスージェントルにだって勝てる“口プロレス”のためのおせっかい解説


その1 ハイスペックで走りの聖地〝ニュル〟でラップタイムを一気に24秒も短縮!


その1公式リリースによれば、高回転化と高圧縮化(13.3:1)などによる20psのエクストラや、PDKやPASMなどの電子制御、はたまたタイヤや空力性能の向上などそれこそ全部のせたリザルト。ちなみに、ニュルブルクリンクのコーナーは全部で172個。24秒の短縮はひとつのコーナーに対してコンマ14秒程度のアドバンテージを得たことに。小さなことでも、コツコツ積み上げると成果が上がるという西川師匠も喜ぶ実例です。


 


その2 リアに搭載されたフラット6が、およそ9000回転も回るって!?


その2レースで連戦連勝を誇っていた頃、フラット6はあえて低回転域で戦っていたものです。「回しすぎるとデトネーションが怖い」なんて言われて、マックス6000 r pm程度ですか。それが8250rpmって最高出力回転数ってにわかには信じがたいレベル。これも、燃料噴射制御の緻密化や、ポンプを含めたオイル噴射性能、そしてカムのダイレクトコントロールという先鋭化された既存技術のオンパレード!技術の進歩にバンザイですね。


 


その3  軽いって素晴らしい!  ボディを徹底的に軽量化した意義


その3ポルシェ911のお家芸たる軽量化。今回もカーボン、アルミ、マグネシウム、さらにはチタンでロールバー組んじまえ!ってくらい911GT3RSは振り切れてます。その結果、パワーウエイトレシオは2.75kg/psという驚きの数値。ちなみに、ニュルでほぼ同タイムのアヴェンタドールは2.03kg/psですから、タイム(速さ)はパワーよりも軽量化による運動性能の向上や、物理的トラクション性能が功を奏したことがわかります。


 


その4 前フェンダーに開けられたダクトの効果効能


その44NACAダクト! なんとノスタルジックな響きでしょう。ご承知でしょうがNACAはNASAの前身で、アポロ計画のスピンオフテクノロジーが、空気の流れに逆らうようなダクトフィン形状。80~90年代、チューニングカー華やかなりし頃のテクノロジーを、最新トップモデルの公式リリースで声高にうたうポルシェは潔いのか、あざといのか!? ブレーキ冷却性能と反比例するかのように、チューニングカーマニアのハートが熱く滾ります。


 


その5 ベストパフォーマンスを堪能するためのベストコックピット


その5レーシングカー顔負けのアピアランスですが、インテリアに目を向けると実はリッチ&ゴージャス。バケットシートも、昔みたいにギッチギチのガッチガチでなくアルカンタラ&レザーのフル電動アジャストなので、そこらのセダンなんかよりずっと快適。しかも、リアで雄叫びをあげるエンジン音に負けないBOSEのオーディオシステム(オプション)なんか使った日には、最速のデートエクスプレスと言っても過言ではないでしょう。


 


まとめ


こうした機能をつぶさに見ていくと、意外なことに911 GT3RSは、サーキットを鬼の形相で走りこむこともできますが、実は普段のガシ乗りにも十分通用する快適性も備えていることがわかります。スパルタンなRSの濃厚なテイストを味わいつつ、現代のクルマの快適性能までのせた正真正銘の「全部のせ」に決まりですね!

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