CAR & BIKE
2026.03.01
【湖底の風景】渇水で旧道が見られる「宮ケ瀬ダム」へ! 人気ドライブコースが生まれた理由とは?
ここ最近の降水量の少なさにより、各地で渇水が深刻化。普段はドライブコースとして人気がある宮ケ瀬ダム(宮ケ瀬湖)でも、湖底に沈む旧道があらわれたという情報が。実際に確かめたと思い向かいました。
神奈川県屈指のドライブスポット宮ケ瀬ダム(宮ケ瀬湖)とは
宮ケ瀬ダムは相模川の支流、中津川の治水や水道水の確保、発電を目的として1969年に建設計画が発表された、首都圏最大級のダム。1987年に着工し、2001年3月に完成。同年4月から運用されています。湖畔沿いのルートは美しく、アップダウンも少ないため走行しやすく、ドライブやツーリングスポットとして人気があります。
この日のダムは例年より非常に低い降水量の影響で、満水から約32m水位が低下するという過去最低の貯水量を更新(2026年2月13日現在)。そのような歓迎すべき状況ではない中、SNS上では湖底に沈む「旧道があらわれた」という話題で、さまざまな撮影画像が投稿されています。
今回改めて宮ケ瀬ダムの魅力や歴史を振り返ると共に、自然の変化により顔を出した「過去の風景」を実際に確認するためにクルマを走らせてきました。
今回改めて宮ケ瀬ダムの魅力や歴史を振り返ると共に、自然の変化により顔を出した「過去の風景」を実際に確認するためにクルマを走らせてきました。
乾いた湖底に浮かび上がる旧道の景色
今回確認できたのは湖の底が露出した下流部の旧道や建造物です。数十年前に役目を終え、湖底に沈んだ遺構がこんなにきれいに残っていることに驚き。地形が露出しているので、まるで昔の川の流れが見えてくるよう。ダムが生まれる前はこの橋の下を流れ、住民の心を癒していたことでしょう。
アスファルト上には今でもそのまま使えそうなくらいの、黄色い道路標示がくっきりと確認できます。道路脇の法面工事もしっかり斜面を支えていて、さまざまなものがダム湖の中でも劣化せず形を残していることに、ただただ驚きです。
ポツンと建つ道路標識も確認。褐色にひび割れた土地の上でしっかり根付いていて、どこかたくましさすら感じさせます。
冒頭の貯水量推移といった情報はダムの管理事務所でも展示されていて、現地でも確認することができます。管理事務所の中はシンプルな休憩スペースもあるので、ドライブやツーリングの休憩にも良さそう。
また、「宮ヶ瀬ダムインクライン」というダムの上と下を行き来するケーブルカーの乗り場もありました。
また、「宮ヶ瀬ダムインクライン」というダムの上と下を行き来するケーブルカーの乗り場もありました。
自然に配慮した設計により美しいドライブコースは生まれた
この宮ケ瀬ダムの建設を請け負った鹿島建設のHPを調べてみると、「そのスケールの大きさもさることながら,特筆されるのは自然環境への配慮だった。 ダム周辺の付け替え道路には16のトンネルと100に近い橋を設けて,山の開削を最小限にとどめた。(参考:https://www.kajima.co.jp/news/digest/mar_2004/kajimakiko/index-j.htm)」とありました。
筆者が初めてこのダム沿いを走った時の魅力は、橋の多さと湖を望む風景の美しさ。大きな湖にしては湖面に近い印象を受けたのを覚えています。これは元の環境を極力変えずに、橋や道路を建設するためのルート設計によるものでした。
多くの人を惹きつける美しいドライブコースは、地元住民の理解の上、作り手による多大な努力や卓越した技術によって生まれたことを、今回の渇水をきっかけに知ることができました。
そしてこの日、目に前に見える景色を楽しむだけではなく、見えない部分に目を向けることの重要さを感じる日となりました。宮ケ瀬ダムをはじめとする各地の渇水が早く解消することを願い、また次の魅力的なスポットへ向かうこととします。
そしてこの日、目に前に見える景色を楽しむだけではなく、見えない部分に目を向けることの重要さを感じる日となりました。宮ケ瀬ダムをはじめとする各地の渇水が早く解消することを願い、また次の魅力的なスポットへ向かうこととします。
取材・文/田中一馬





















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