有名店のテイクアウトメニュー連載第10回 東京・表参道/家庭料理「発酵居酒屋5」
店名の通り、「発酵」を大きな軸に、とことん麹を愛し、気兼ねなく毎日通ってもらいたいという思いが詰まった発酵定食居酒屋。「発酵居酒屋5」の「5」は、発酵を連想させる「自然界の変化」を表す数字の「5」であり、「五行」「五感」「五味」「五気」「五季」「五色」といった様々な「5」に由来しているとのこと。そんな5と共に、麹までも手作り。しかも、4日かけて米麹を作り、水と塩を加えて塩麹が完成するそうです。一番の名物料理とも言える「発酵から揚げ」も、鹿児島産の若鶏もも肉を、その自家製塩麹に3日間漬けて、余分な油分を吸収しづらい画期的フライヤーと米油を使って揚げられるのですが、くどさもなく、旨味とジューシーさが最大限に活かされ、食べれば食べるほど、もう1つ食べたくなるような病みつきから揚げなんです(^^)。
しかも、冷めても十分美味しさが持続するため、テイクアウトとしてもオススメ。このから揚げは、体に心にじわっと優しさも届く「参鶏湯」にも、カクテキ・ナムル・ご飯と共に付いてきて、お持ち帰りも可能。から揚げもさることながら、参鶏湯も、見た目とは裏腹に、何とも深みあるコクが漂い、これまたいくらでも胃袋に歓迎される罪な美味しさなんです。。。クーラーで体が冷える季節にもピッタリ。
さらに、なんと、ドリンクの看板娘的存在「発酵レモンサワー」までもテイクアウトできちゃうからビックリ。自家製「レモンの酵素シロップ」と、焼酎・強炭酸水がセットになって販売されてますが、甘ったるさ無しで、かと言って、満足する甘みは残しつつスッキリ爽快な美味しさが楽しめるので、「から揚げ」や「参鶏湯」の邪魔することなく、むしろ発酵料理達の縁の下の力持ちになってくれるため、ついレモンサワーも進みます。
ちなみに、食材を発酵させると、タンパク質が旨味であるアミノ酸に変化することから、より食材の滋味深い味わいが引き出され、且つ、酵母菌のふくよかな薫りも加わり、尚のこと美味しさも増すため、こちらの発酵料理は全て美味しさが2倍なんですよね。あ、いや、そこには、発酵の大好物でもある「笑顔」と「愛情」がプラスさせているので、美味しさは2倍以上でした(^^)。生きていくうえで欠かせない大切なものが潜む「発酵居酒屋5」さんの発酵料理と発酵酒を堪能すれば、明日の活力にも繋がるはずです。
東京・表参道/家庭料理
「発酵居酒屋5」
Data
☎︎03-5413-8701
東京都港区南青山3-18-3地下1階
営業/11:30〜15:00LO 17:00〜21:00LO
※営業時間は変更する可能性があります。詳しくは店頭までお問い合わせください。
定休日/日曜
業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。